MP3にも書き出し設定がある!?少しでも音質良く書き出すための設定とは?ビットレートやサンプリングレートについても解説♪

 WAVやAIFFなどの非圧縮ファイルでは容量が大きくなってしまう場合に、容量を小さくするために圧縮された音源としてよく使われるMP3ですが、実はビットレートやサンプリングレートなど設定によってはかなり高音質に書き出せることをご存知ですか?

 今回はそんなMP3について、高音質で書き出すための設定、容量を節約しつつ音質も良く書き出したい場合の設定や、紛らわしいビットレートとビット深度の違いなどについても紹介していきます^-^ノ

 

MP3とは?

 MP3は「MPEG 1 Layer 3」という圧縮方法によって、非圧縮時に比べて1/10以上も容量を小さくできる圧縮技術(ファイル形式)です。

 データ容量を節約したい場合や、コンペなどで大量に曲を集める場合にも使われています。

MP3ってどうやって容量を小さくしているの?

  1. 全周波数の中で人間にあまり聞こえない「超高音域(16kHz以上)」のデータを削る。
  2. 周波数別に大きな音を残し、マスキングされて聞こえなくなる小さな音のデータを削る。
  3. 大きな音の直後に鳴る小さな音を人間は聞き取れないので削ってしまう。

 MP3では、音楽の周波数の中でも人間にあまり聞こえない「超高音域」のデータを削ったり、周波数帯域別に大きな音を残してマスキングされて聞こえなくなる小さい音のデータを削ったり、大きな音の直後に鳴るほとんど聞こえない小さな音のデータを削ったりして容量を圧縮しています。

 つまり、MP3はもともと人間にとって聞こえづらい音のみを削って、それ以外の音には特に手を加えずに作られた音源ファイルだといえます。

 ということで、容量は小さくともとてもきれいに聴こえるので商業的に重宝するファイル形式なのです。

MP3の書き出し設定について

 MP3を書き出す際には、ビットレート(1秒あたりのデータ量)サンプリングレート(1秒あたりのサンプル数)を設定することによって音質が大きく変わってきます。

サンプリングレートは1秒間に何分割するかを決める

 サンプリングレートでは、「情報を1秒間に何分割」して扱うかを決めます。

 よくある44,100Hzでは1秒間の情報を44,100個のサンプルに分割44,800Hzでは48,000個のサンプルに分割しているということですね💡

 より細かいサンプルに分割したほうが情報が滑らかに繋がりますし、情報が荒ければ階段状になってしまいます。

ビットレート(kbit)は1秒あたりの情報量を決める

 一方ビットレート(bit)は、「1秒間のサンプルが持つ情報量」を決めるものです。

 ※ちなみによく似ているものにwavの書き出し設定などで使用するbit深度と言うのがありますが、bit深度は1サンプルあたりの情報量のことです。紛らわしいので注意しましょう

 つまり、

ビットレート = ビット深度(1サンプルの情報)x サンプリングレート(秒間サンプル数)

 で求められ、例えば16bit、44,100hzのwavファイルのビットレートは705.6kbitということになります。

 ビットレートは1秒間のbit数ということで「bps(bit per second)」と呼ばれることもあるので覚えておきましょう💡

ビットレートとビット深度の違いに注意

  • ビットレート:1秒間の情報量
  • ビット深度:サンプリングレートで分割された1サンプルあたりの情報量
  • つまり「ビットレート = ビット深度 x サンプリングレート」という計算になる。

MP3の書き出しで設定できる値は?最も音質の良い書き出し設定とは?

  1. ビットレート:16kbit〜320kbit
  2. サンプリングレート:32,000Hz、44,100Hz、48,000Hz

 MP3を書き出す際には、「ビットレートは16kbit~320kbit」、「サンプリングレートは32kHz、44.1kHz、48kHz」からそれぞれ選択することができます。

 例えばコンペなどで指定がなく、とりあえずmp3で送らなければならないけれども良い音質で書き出したいという場合には「320kbit、48,000Hz」で書き出すの最適な設定です。

容量を小さくして音質よく書き出すために最適な設定は?

 では、容量をできる限り小さくしたいけれど音質もできる限り良くしたい、という場合にはどの設定で書き出すのが最適でしょうか?

サンプリングレートは44,100Hzが一般的

 映像業界では48,000Hzが主流ですが、音楽ではCDで採用している44,100Hzであれば音質は十分に高品質です。

 ブラインドテストでは聞き分けられる人が半分程度と言われていて、さらに言えば2択なので適当に答えても半分くらいは当たる確率になります。

ビットレートは128kbitあたりが良し悪しの境目

 ビットレートの設定では、128kbitあたりまで下げてもあまり印象はかわらず、粗っぽさもでません。下げるなら128kbit付近が一つの目安になりそうで、さらに下げてしまうか、もう少し

容量を減らして音質にこだわるなら128kbit~192kbitと44,100hzを選択して書き出すのがベスト

 ということで容量を減らして音質にもこだわりたいという方は、サンプリングレートは44,100hz、ビットレートは125~192kbitの間で設定するのが最もバランスが良さそうです。

MP3にも書き出し設定がある!?少しでも音質良く書き出すための設定とは? のまとめ

  1. MP3は「MPEG 1  Layer 3」という圧縮方法の略。
  2. 圧縮の設定によっては1/10以上も容量を小さくできる。
  3. MP3ではもともと人間に聞こえづらい音の成分を削っているので音質が保たれやすい。
  4. MP3の書き出しではビットレートとサンプリングレートを設定する。
  5. サンプリングレートは1秒間あたりのサンプル数。
  6. ビットレートは1秒間あたりの情報量。
  7. ビット深度は1サンプルあたりの情報量。
  8. MP3の書き出しで最も音質の良い設定は48,000hz、320kbit。
  9. MP3の書き出しで容量、音質のバランスが取れた設定は44,100、128~196kbit。

 MP3は音源デモの確認や容量を節約したい場合など頻繁に使用されます💡

 今まで何気なく書き出していたという方も、MP3の書き出しにはこんな設定があるんだなと頭の片隅に置いて頂いて、必要な時がきたら思い出して是非活用してみてください^-^ノ

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