DTMに使うパソコンってどのくらいのスペックが必要?目的別の選び方を紹介

 DTMでは、重い音源やプラグインを複数トラックで使うとパソコンのパワーを消費し、処理が追いつかなくなるとソフトが強制終了されてしまいます。

 なので目的に合ったパソコン選びは本格的にDTMをはじめるにあたってとても大切な準備といえます。

 そこで今回は、制作ジャンルや目的別に、DTMをはじめるためにどのくらいのパソコンを購入したら良いのか目安を作ってみたので参考にしてみてください。

 

パソコンのスペックとは

 まず、パソコンのスペックといえば次の3つをチェックしておきましょう。

買う前にここをチェック!

  • HDD(またはSSD)の容量
  • CPUの能力
  • メモリの容量

HDD(またはSSD)の容量

スペックの表記例:500GBや、1TB 、など

 HDDとは「ハードディスク」のことで、音楽ファイルや写真、動画ファイルなどを保存しておく記憶装置のことです。

 サイズの大きな音源を使用する場合、HDDの容量が小さいとすぐにいっぱいになってしまうので気をつけたいところです。

 最近はSSDといってHDDよりも読み込み速度の早い記憶装置が登場していて、ノートパソコンなどでは搭載されているモデルも発売されているので、購入する際にSSDって何?とならないように覚えておきましょう。

CPUの能力

スペックの表記例:core i7 3.33Ghz 4コア(仮想8コア)など

 CPUは、パソコンの脳みそにあたる部品です。

 性能の高いCPUをもつパソコンを使用すると、録音の際の遅延を引き起こすレイテンシという現象を少なくできたり、重たいプラグインを使用する際にもソフトが安定して動作します。

 CPUが弱い場合、Cubaseなどのソフト側の設定で計算時間にあたる「バッファサイズ」を大きくすることで動作が安定しますが、リアルタイムでの処理ができないため、演奏を録音する場合にずれたりと支障がでます。

 CPUには「コア数」、や「仮想コア数」という記載があると思います。これは、簡単にいえば1コアが1つの脳みそ、4コアなら脳みそが4つあって、増えるほどに同時に複数のことをこなす能力が上がっていきます。

 ※製品スペックに書かれている「◯◯Ghz」という数値はクロック周波数といって、数字が大きいほど能力が高くなります。

メモリの容量

スペックの表記例:4GB、8GB、16GB、32GB,など

 メモリは、パソコンにとって作業するためのテーブルのような部品です。

 どんなに優れた人でも、小さいテーブルで作業をしていたのでは仕事がはかどりません。それと同じようにDTMでも大きな容量の音源を扱うためには大きなメモリが必要になります。

よくある間違い 紛らわしいので注意

 よく、HDDの容量とメモリ容量を間違えてしまう方がいます。ぱっと見紛らわしいので、先程紹介した目的の違いをよく理解した上で容量を確認してみてください。

 それではここからは目的別に必要なスペックを見ていきましょう。

目的ごとにおすすめのスペック一覧

 目的ごとにおすすめのスペックを表にまとめてみました、参考にしてみてください。

目的 HDD CPU メモリ
 カラオケに合わせて歌や楽器をリアルタイムに録音したい  500GB  core i3  4GB 
 プラグインを使用してリアルタイムにソロ楽器を録音したい   500GB   core i5  4GB 
 プラグインを使用してリアルタイムに複数楽器を録音したい   1TB  core i7, 2.8Ghz~  8GB 
 EDMなどをマウス打ち込みで制作して仕上まで作りたい  500GB  core i5   8GB
 VIENNAなどの容量の大きな音源をたくさん使って制作したい  2TB  core i7, 2.8Ghz~  16GB
 VIENNAなどの音源を使ってリアルタイムに演奏して入力したい  2TB   core i7, 3.3Ghz~  32GB
 音源を使ってフルオーケストラを遅延なく残響を聴きながら収録したい  3TB  Xeon 3.33Ghz x 2  64GB

カラオケに合わせて歌や楽器をリアルタイムに録音したい

 例えば音楽制作ソフトのCubaseなどを起動して、何もプラグインを使用せずに録音をしたい、ということであれば大体のパソコンで間に合います。

プラグインを使用してリアルタイムにソロ楽器を録音したい 

 コンプやEQ、リバーブなどのプラグインを使用してソロ楽器を「かけ録り」する場合は少しCPUの能力を上げることで遅延を少なくできます。

 ソロの収録でしたら、余程重たいプラグインを使用しないのであれば、スペックは気にしなくても大丈夫です💡

プラグインを使用してリアルタイムに複数楽器を録音したい 

 同時に5,6人でコンプのかけ録りをしたり、または一人で数トラックを使用して全てのトラックにプラグインを挿したままけ録りをする場合も該当します。

 この場合はある程度CPUの能力を上げないとレイテンシを下げられず、無理に処理時間を縮めようとするとパソコンからバリバリと音がでてきます。

EDMなどをマウス打ち込みで制作して仕上まで作りたい

 EDMの制作など、マウスで打ち込むという使い方ではリアルタイム性を求められないので、処理時間(バッファサイズ)を上げることで、スペックの高くないパソコンでも十分に安定して使うことができます。

VIENNAなどの容量の大きな音源をたくさん使って制作したい

 容量の大きな音源を使うとなると、まず考えなければならないのはHDD容量についてです。まずは市販のパソコンとして多めの、2TBのHDDを用意しておきましょう。

 そして、大きな音源を扱うのでメモリも16GBあると安心です。

 音源を使用する際に起動する「Vienna Instruments Pro」のようなエンジンは計算処理にC

PUを多く消費するので、CPUも高いスペックのものを使いましょう。

VIENNAなどの音源を使ってリアルタイムに演奏して入力したい

 さらに、鍵盤や入力機器でリアルタイムにMIDIを入れていきたい場合には、音源の遅延に対抗するためにさらにCPUのスペックが求められます。

 このあたりになってくるともう特注でしか手に入らないので、windowsであればカスタマイズしてくれるショップを探すか、Macであればアップルストアでカスタマイズして作ってもらいましょう。

音源を使ってフルオーケストラを遅延なく残響を聴きながら収録したい

 さらに、リバーブを使用してリアルタイムに残響音を聴きながらフルオーケストラ収録をしたい場合のスペックです。

 さすがにここまで求める方はいないと思いますが、もしやってみたいという方がいましたらサーバー用の、CPUを2つ載せられるマザーボードを用意して、Xeonというデュアル対応のCPUを2つ使用することで実現できます。

 大量の重い音源はメモリ消費も大きいので、64GB、最大まで入れておきましょう。

まとめ

 今回はDTMを始める方がどんなパソコンを買ったら良いのかについて紹介しました^-^ノ

 このパソコン選びから、みなさんの感動的な作品が生まれるかもと思うとちょっと素敵ですね(*´∀`*)ノ

 
 

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