オーケストラ弦音源はやっぱりVIENNAが一番おすすめ

 ストリングスの音源は今や新しい音源が続々と登場していますが、なんだかんだでVIENNAが一番良いと思ったので、これからオーケストラ音源を買おうと思っている方や、既にVIENNAを持っているけどあまり使わなくなってしまった方へ、VIENNAの魅力を伝えていきたいと思います^-^ノ

VIENNAの音を聴いてみよう

 まずは、実際にVIENNAを使って制作した音源を聴いてみましょう。

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 ストリングスだけ抜き出してみました。

VIENNAは大編成オーケストラ向けの音源

 はじめに、VIENNAが得意とするのは大編成のオーケストラで、少人数編成やSoloの音源であればLASSやSample Modelingのほうがおすすめです。

VIENNAのストリングス音源がおすすめな理由

 VIENNAはもう随分古い音源になりますが、音源を鳴らすエンジン部分は改良を続けられ、Vienna Instruments Proでは、より本物らしい演奏ができるような仕組みが加えられています。

 Vienna Instruments Proの機能や使い方は別記事で紹介しているのでそちらをご覧ください。

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 それではVIENNAのストリングス音源がおすすめな理由を見ていきましょう。

VIENNAのストリングス音源がおすすめな理由

  • 癖のない素朴な大編成の音を綺麗に出せる音源が他にない。
  • エンジンが安定している。
  • ドライで収録されている。
  • 生楽器の録音と合わせやすい。
  • EWIなどでリアルタイムに演奏しやすい。

癖のない素朴な大編成の音

 最近登場しているオーケストラ音源の多くは、海外の有名な劇伴作曲家「ハンス・ジマー」さんが使っている音に寄せて作られているように思えます。

 つまり、人数がそこまで多くない、割とはっきりとしたSoloのような弦の音が聴こえる音源が多いです。

 一方でVIENNAの音は「ジョン・ウィリアムス」さんや「ダニー・エルフマン」さん、「アラン・メンケン」さんが使っている、いわゆる普通にホールで聴く音が出ます。

 というわけで、最近ではこの素朴な音を出せる音源はとても少ないので持っておくと制作の幅が広がります。

ハンス・ジマーサウンドの作り方

 ちなみにハンス・ジマーさんのような音源を作りたい場合、バイオリン1・2、ビオラ、チェロ、コントラバスの首席他数名が強めに演奏したりピンマイクを使用して、他の奏者よりも目立たせて演奏することで生演奏でも実現できます。

エンジンが安定している

 最近は多くの音源が安定して使用することができるようになりましたが、VIENNAのエンジンは特に安定していて多少の負荷では強制終了なんてことは起こりません。

ドライで収録されている

 音源には、ホールの残響が含まれているものと完全にドライな環境で録音された音源があります。VIENNAはドライで収録されているので、そのままでは安っぽく聴こえがちですが、きちんとした残響を用意することで生音のように聴こえる音源です。

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生楽器の録音と合わせやすい

 オーケストラを収録するには大勢の人件費と、その人数を収容する場所が必要で、なかなか費用がかかりますが、Soloの収録ならすぐにできます。

 オーケストラ音源の演奏にバイオリンやチェロなどの生楽器を合わせるとより一層本物らしくなりますが、VIENNAではこの生楽器の音が溶け込みやすく、楽団の一員のように合わせることができるというのも素晴らしい点です💡

EWIなどでリアルタイムに演奏しやすい

 EWIというのは電子サックスのことです。パソコンに有線や無線で接続することで、音源の音を鳴らすことができます。

 Sample Modelingなどもそうですが、今海外で流行っている音源はこれらの入力機器を使ってリアルタイムに演奏をできるものが増えています。

 実際に演奏をするので、本物の楽器と同じような表現ができるという強みがありますし、なにより制作時間の短縮にもなるのでおすすめです。

 昔からあるVIENNAがこの機能に対応しているというのはすごいことですね(?) 

おすすめのパッケージ

 VIENNA製品は種類が多いので、最初はどの製品を買ったらよいのかわかりづらいです。

 そこで、今回例として掲載したBGMに使用した音源を紹介します。

オーケストラ音源

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ソロ音源

まとめ

 最近VIENNA人気があまりなくなってきてしまったので、この記事を見てまた使おうかなと思う方が増えたら嬉しいです。

 そして、最近は音源もマウスでぽちぽち打ち込む時代から、リアルタイムに演奏する時代に変わってきました。

 今後、演奏を目的とした音源が発達していけば、生楽器との差がどんどんなくなっていく反面、良い音源を使うために作り手はプレイヤーとしての技術も求められることになるのかもしれません^-^;