WAVES L2 Ultramaximizerの使い方&他のLシリーズとの違いなど

 WAVESのL2 Ultramaximizerといえば、WAVES Platinum以上の全てのバンドルに含まれているので持っている方も多いマキシマイザーだと思います。

 現在はL3シリーズなども出てきていますがクリアで味付けのないL2シリーズはまだまだ人気で現役機種!!

 ということで今回はそんなL2 Ultramaximizerについて、使い方を紹介するとともに、他のL1やL2とどのような違いがあるの?というポイントにも注目して解説していきます。

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L2 Ultramaximizerとは

 L2 Ultramaximizerは、高い音圧が求められていた最盛期時代、とにかく音をクリアに大きくするために技術を詰め込んだWAVESリミッターの完成形とも言えるモデルです。

 リミッターといえば単純に0dBを超えた音をまっ平らに潰すだけのものですが、L2では音を綺麗に圧縮して音圧をクリアに持ち上げるマキシマイザーとしての効果が絶大です。

 また、ARC(Auto Release Control)といってリリースタイムを人の耳に自然に聞こえるように自動で調整してくれる機能が備わっているので、マキシマイザーを初めて使う方でもARCをONにするだけで簡単に音圧を上げられるようになっています。

 さらに、L2 にはbit数を指定して書き出す際に、音が劣化しないように滑らかに繋いでくれるディザリング機能(ぼかし機能)がついています。

 bit数を落とすとそれだけ波形がカクカクになるのですが、その本来情報がない場所をノイズでぼかして繋ぐことで滑らかにしてくれる機能です。

  • L2 Ultramaximizerは音をクリアに大きくするためにWAVESが作った技術の完成形
  • リミッターとして音のピークが絶対に0を超えないようにする働き
  • レベルマキシマイザーとして音を自然で綺麗に持ち上げるように設計されている
  • ARC(Auto Release Control)といってリリースタイムを自動で最適に調節してくれる
  • マルチバンドではなく全ての帯域が均等に圧縮される
  • 書き出すbit数(24bit,16btなど)に応じた最適なディザリングを行ってくれる(ディザリングとは簡単に説明すると音の劣化を最小限に防ぐための処理で滑らかに仕上がる)

L1やL3シリーズとの違いは

 各シリーズの大きな違いはこのようになっています。

L1 L2 L3 L3-16
リリースタイム 手動のみ
  • ARC
  • 手動
  • ARC
  • 数種のプリセット
  • 手動
  • ARC(マスター)
  • 数種のプリセット
  • 手動
味付け 自然 味付けがなく自然 多少 多い
圧縮時の割れ 多い 少ない 少ない 少ない 
マルチバンド 非対応 非対応 対応(5バンド)

対応(16バンド) 

低レイテンシ 非対応 非対応 低レイテンシ版あり 非対応 
適したジャンル 生楽器 生楽器 生楽器~EDM EDM

 L3はマルチバンドと低レイテンシに対応したのが大きな進化で、マルチバンド化したことによって周波数ごとにかかり方が異なるので多少味付けが生じやすくなりました。 L1は最初のモデルだけあってまだ機能が少なかったり、機能も非対応のものが多いですが、このL1独自のつぶれ方を好んで使う方も多いです。

 L3-16ではリリースの設定がマスターでの設定のみに変わりました。L3-16は独特の音の変化があったり高レイテンシで遅れも生じやすくなるのでアコースティック楽器のミックスでは少し使いづらい印象がありますがEDMなどの特に音圧を上げるジャンルでは大活躍します。

スレッショルドの設定

 音圧の調整はほぼ、この「スレッショルド」バーで行うことになります。スレッショルドバーを下げるとどんどん圧縮量が増えて音圧が高くなっていきます。

 音の変化を確認しながら、潰し過ぎに注意して調整していきましょう。

OUT CEILINGの設定(出力の最大値)

 OUT CEILINGでは出力の最大値を設定します。例えばこの値を「-0.2」に設定すると出力される音量を-0.2dB以内におさめることができます。

スレッショルドとOUT CEILINGをリンクして動かす 

 「スレッショルドバー」と「OUT CEILINGバー」の中央にある「◀▶」マークをクリックして上下に動かすと、2つのバーがリンクした状態で動きます。

 音量を保ったまま圧縮のみを行いたい場合に便利な機能です。

リリースタイムの設定

 リリースタイムをms(ミリ秒)で設定することができます。下の「ARC」が青く点灯しているときはオートリリースタイムがONになっています。

ATTEN(圧縮量)の確認

 ATTENは「attenuation(アテニュエーション)」の略で減衰という意味です。このメーターでは今何dB分が圧縮(減衰)されているのかを確認することができます。

IDRの設定

 IDRは「Increased Digital Resolution」の略です。皆さんはハイレゾ音源という言葉を聞いたことがあると思いますが、あれは「High Digital Resolution」という意味で、デジタル解像度が高いということです。

 このIDRは24bitや16bitなどの低い解像度でも、ノイズによる解像度補完を行ってハイレゾのように滑らかに繋いでくれる技術のことです。

 QUANTIZEの部分は書き出すbit数に合わせて、DitherとShapingはミックス段階では「None」に設定しておきましょう。

まとめ

  • L2 Ultramaximizerは音をクリアに大きくするためにWAVESが作った技術の完成形
  • リミッターとして音のピークが絶対に0を超えないようにする働き
  • レベルマキシマイザーとして音を自然で綺麗に持ち上げるように設計されている
  • ARC(Auto Release Control)といってリリースタイムを自動で最適に調節してくれる
  • マルチバンドではなく全ての帯域が均等に圧縮される
  • 書き出すbit数(24bit,16btなど)に応じた最適なディザリングを行ってくれる(ディザリングとは簡単に説明すると音の劣化を最小限に防ぐための処理で滑らかに仕上がる)
L1 L2 L3 L3-16
リリースタイム 手動のみ
  • ARC
  • 手動
  • ARC
  • 数種のプリセット
  • 手動
  • ARC(マスター)
  • 数種のプリセット
  • 手動
味付け 自然 味付けがなく自然 多少 多い
圧縮時の割れ 多い 少ない 少ない 少ない 
マルチバンド 非対応 非対応 対応(5バンド)

対応(16バンド) 

低レイテンシ 非対応 非対応 低レイテンシ版あり 非対応 
適したジャンル 生楽器 生楽器 生楽器~EDM EDM

 L2はWavesマキシマイザーの中でも最も味付けが少なくてきれいに音圧が上がるプラグインです。今までL1やL3シリーズなどを使っていてなんだかしっくりこないなという方は是非一度L2マキシマイザーを試してみてくださいね^-^ノ

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