ストリングス音源 VIENNA と LA Scoring Strings(LASS)を徹底比較!! 使い方や目的別でどちらを購入すべき!?

 今回は人気のストリングス音源、VIENNAとLA Scoring Strings(LASS)を徹底検証して、使い方や目的別によってどちらの音源を購入するとお得!!なのかを比較してみました!

 どちらの音源を購入するべきか迷っている方は、是非参考にして自分に合っている方を選んでください^-^ノ

 
 

VIENNAのストリングス音源とは

 VIENNAは、オーケストラ音源が誕生する初期から激戦を勝ち抜いて現在まで人気上位の座を譲らない老舗音源で、その歴史の長さからVIENNAが誇るエンジン「VIENNA INSTRUMENTS PRO」は打ち込みからリアルタイム入力まで操作しやすい設計になっています。

 特にVIENNAのVel.XF(ベロシティクロスフェード)機能は優秀で、なめらかな演奏を表現できる機能をいち早く取り入れた注目のメーカーです。

 VIENNA製品はパッケージによって入ってる音源が異なるので注意しましょう。

    • Orchestral StringsI:VnとVlaのみのオーケストラ音源。

  • Orchestral StringsII:VcとCbのみオーケストラ音源。
  • Orchestral Strings Bundle:Orchestral StringsI&IIがセットになったお得な製品。
  • Chamber Strings:Vn、Vla、Vc、Cbの室内楽用の少人数編成。
  • Solo Strings:Vn、Vla、Vc、Cbのソロ音源。

 ソロ音源からオーケストラ音源までありますが、おすすめはオーケストラのストリングス音源セット、Orchestral Strings Bundleです。

LA Scoring Strings(LASS)

 LA Scoring Stringsはまだ歴史の浅い音源で、再生エンジンにKontaktを採用しているストリングス音源です。

 Kontaktを利用した新参音源として比較すると、再生エンジンの操作性はSampleModelingに劣りますが、収録されているサンプルの音色は特に高音がとても綺麗で斬新です。

 また、従来の音源は1つのパートにつき1つのパッチで鳴らしていましたが、例えばLASSのVn.1stパートは最大16人で演奏することを想定していて、4人のパッチが2つ8人のパッチが1つ(4人+4人+8人)で計16人の響きを奏でるような設計になっています。

 そのため、1つのパッチで演奏するときよりも音色の広がりや奥行きの表現が豊かになる一方で、PCへの負荷も3倍になるので綺麗に響かせるためにはかなり重たい音源といえます。

VIENNAとLA Scoring Stringsの比較

 実際に両者を使ってみた直感を比較してみます。

★ LA Scoring Strings ★ ★ VIENNA ★

エンジンの使いやすさ

30点

・改善の余地あり、画面が小さくて迷路みたいで直感的に操作できない印象。

・レイヤーテーブルの設定画面が小さすぎて微調整しづらい。

90点

・見やすくて目的の操作がすぐにできる。

・キースイッチの切り替えも一番使いやすい。(ただしトラックを分けているので基本的にキースイッチは使っていない)

VelXFの精度

90点

・VelXFがCC1(モジュレーションホイール)に割り当てられていて、設定を作り込まなければならないのでまだ未完成のイメージあり。

初期状態ではCC1の値が最少値でも音がなる設定になっていてCC11も合わせて入力して使うような設計になっている。

・CCアテニュエーション機能があるものの100分割単位なのでやや大雑把。

自分に合った設定が完成すれば音色が良いので細かい表現までできる。

95点

・かなりの完成度でCCによる音色と音量がとてもなめらかで優秀

・少し惜しいのはデフォルトではこちらもCC最小値でも音が鳴ってしまうところ。ただしVIENNAは簡単に鳴らないように設定できる。

・CCは好きな番号に割当できる。

最大人数の音色

98点

かなり綺麗で、特にVnの高音域は他の音源に比べて群を抜いて美しい。

90点

・中音域から低音域にかけては安定したきれいな響き。

・Vn高音域の保続音などは少しきらきら感が足りず、人工的な響きがする。

div(少人数編成)の響き

98点

・あらかじめ人数が分かれて収録されているだけあって音色がとても綺麗。

各パート分け、パッチの音量ばらつきが初期設定だとあまりにもありすぎるのでそのままではいまいち使えず。

・ばらつきは一度整えてテンプレートを作れば良いのであまり問題にはならない。

30点

・少人数編成のChamber StringsセットはどこをとってもLASSに勝てるポイントがない

ソロ音源の響き

10点

・ここまで音色が好評のLASS、ソロ音源は表現力に乏しくいまひとつ。

30点

・VIENNAのソロ音源は、ソロっぽく聴こえないのが残念。

アーティキュレーション

80点

・LSSSはVIENNAと比べてレガートパッチのアタックが綺麗に出るので、設定次第ではVelXFで大部分の奏法をレガートパッチで表現できるのがポイント。

・レガートで表現できることを増やして余計なパッチを減らし、見やすくなっていてGood!

80点

・パッチの種類が多くても自由に、しかも簡単に切り替えることができて便利。

・VIENNAのレガートパッチは強めのデタシェがやや苦手で、キースイッチと併用がおすすめ。

PCへの負荷

30点

・KONTAKT自体が重い上に、数種類のパッチを組み合わせなければ本領を発揮できないのでかなり高スペックPCが求められる。

・ストリングスは快適に打ち込むにはトラックを分けた方が効率が良いので、環境によっては致命的。

・環境によってはカルテットのリアルタイム入力ができない。

90点

・メモリは多く消費する一方で以外にCPU負荷はそれほど大きくない。

・1パートは1つのパッチで鳴らすのでLASSよりもメモリ使用もCPU負荷も圧倒的に少ない。

レガートの自然さ

50点

・レガートはまだまだ改善の余地ありで、設定によってはかなりうまく入力しないと思うような音が出ない。

80点

・ヒューマナイズ機能が若干邪魔をすることがあるものの、大きな影響はないレベル。

音源の質感
(ドライ感)

100点

・とてもドライでオーケストラ弦をこんなにドライな音で聴けるのも貴重な体験。

・ミックスは難しいものの、当サイトで公開しているプリディレイ計算機を使ってミックスすれば初心者でも大丈夫。

 80点

・VIENNAはLASSと比べると弦のガサついた質感などは感じられない程度のドライ音源。

価格
  • FULLセット
    (クリプトン)
    140,000円
    (AudioBroから直接購入)$799
    (AudioBroセール時見込み)$600
  • Orchestral Stringsバンドル
    公式サイト経由:$495

  • Orchestral Strings I
    公式サイト経由:$335

  • Orchestral Strings II
    公式サイト経由:$295

買うならどっち(?)用途によって比較

★ LA Scoring Strings ★ ★ VIENNA ★
音源自体を購入するのが初めての方 ×
これから音源の使い方を勉強して技術を磨きたい方 ×
KONTAKTをまだ持ってない方 ×
EWIなどでリアルタイム演奏する方
マウスでポチポチ打ち込みする方
CCのオートメーションを使ったことがない方 ×
パソコンのスペックがちょっと弱い
ミックスに自信がない
ちょっと予算が・・・
自分で使いやすいように
カスタマイズする自信がある方
◯ 
芸術音楽(現代音楽の制作・クラシック音楽の再現)
大衆音楽(ポピュラー音楽の製作)

まとめ

 VIENNAとLA Scoring Stringsはどちらも素晴らしい音源です。両方使ってみた感想としては、操作性やエンジン(ソフト)の完成度はまだまだVIENNAの方が高い印象です。

 一方で、クオリティの高いサンプルが収録されているLA Scoring Stringsは、今後もしエンジンが進化していけばさらに素晴らしい音源になる可能性を秘めています🌟

 どちらにしようか迷っている方は是非この表を参考にしてみてくださいね^-^ノ

関連の記事♪

関連の記事♪

フォローする