DTMで作曲に使う音楽の要素(パーツ)を覚えて曲作りに活かそう!

 超謎解き!DTM探検!!第8回目は「作曲に使う音楽のパーツを覚えて作業効率をUP!」について紹介していきます!!

 メロディは作れるけど、編曲はどうやったらよいかわからず苦手意識を持っている方に特におすすめの内容になっています。

 前回までにいくつかの要素をつかって簡単な曲を仕上げていきましたね💡

 音楽の3大要素といえば「メロディ、コード、リズム」ですが、今回紹介する曲の要素というのはまた少し違う視点から、それぞれの楽器パートがどのような動きをしているのか?その規則性って何パターンくらいあってどのように分類されているの?というように、曲がどのようなパーツで組み立てられているのか、それぞれのパーツに分けて考えていきたいと思います。

 前回までに登場したパーツをおさらいしておきましょう💡

  1. まず曲のメロディを作成しました!(メロディ
  2. メロディにバスの対旋律を付けていきましたよね!(バスの「対旋律」)
  3. 和音を長く伸ばして入れてみました!(和音の白玉「パッド要素」)
  4. 和音を短く切ってリズムに合わせて入れましたね!(和音の刻み
  5. パーカッションを使って盛り上げましたね!(リズムパーカッション

 つまり前回までの内容で既に5つの要素(メロディ、対旋律、白玉和音、和音刻み、リズムパーカッション)が登場しています。

 今回は、作曲でよく使用される残りの要素についても見ていきます、1つの仕上げるために、どのようなパーツを組み合わせていけば作れるのかがわかれば、あとはそれをどんな楽器で担当させるかを考えれば簡単に曲が仕上がります💡

 それでは早速曲の要素について見ていきましょう。

 

作曲で使うパーツとは?

  1. メロディ
  2. ハモリ
  3. バス(対旋律)
  4. バス以外の対旋律
  5. 白玉和音(パッド)←(メロディとは「対旋律やハモリ」になる)
  6. 和音の刻み ←(メロディと対旋律になる)
  7. オスティナート(音形の繰り返し)
  8. リズムパーカッション・効果音
  9. フィルイン ←(対旋律やパーカッション、オスティナートがフィルインの役割を果す)
  10. 保続音(ペダルポイント)

 1つの曲に使う要素は意外にもそれほど多くはありません。曲を構成する要素(パーツ)は全て使っても10個しかないのです💡

 もちろん1度にすべてを使う必要はなく、必要なパーツのみを選んで組み立てていきます。

 そして、実はその多くの要素が対旋律的な使い方をされているところもポイントです!!

 皆さんは既に「はじめての作曲編」で対旋律の付け方を覚えているので、対旋律が外声(ソプラノやバスなど一番外側の声部)にあろうが、内声(外側の声部に挟まれた内側の声部)にあろうが自由に付けられるようになっているので心配ありません💡

 自由対位法の外声同士の禁則は「世界一簡単な自由対位法」を参考にしていただいて、内声に対旋律を付ける場合の禁則は、まずは「連続5度、連続1度、連続8度」のみ気をつければOKです。

 それでは、曲を構成する各要素についてそれぞれ見ていきましょう💡

メロディ

 まず1つ目の要素はメロディです💡リズムのみの曲もありますが、多くの曲ではメロディを一番の聴かせどころとするので重要なパーツです。

 メロディは、鼻歌のみやバイオリンソロなどの1つの楽器のみで表現することもありますし、ユニゾンで何種類もの楽器を重ねたり、さらにオクターブで楽器を重ねていくつもの楽器を使って一つのメロディを奏でることも少なくありません。

 ※ユニゾンとは同じメロディを複数の楽器で演奏することです。

  • メロディがないリズムのみで構成された曲もある。
  • 多くの曲では一番目立つ華形のパートになる。
  • 1つの楽器や1人の歌のみがメロディを担当することもある。
  • 複数の楽器で同じメロディを演奏して重ねることもある。
  • 複数の楽器でメロディをオクターブで重ねて演奏することもある。

ハモリ

 2つ目の要素はハモリです。ハモリはメロディを支えて、メロディの音色を変えたりメロディと他の伴奏をなじませるために使用するのでしたね💡

 ハモリはメロディに対して直接1:1でダイナミックに表現しながら付けていくこともあれば、和声法を使って無機質に一度に多声部のハモリつけていく方法もあります。

  • ハモリが付くことでメロディの音色を変えて表現することができる。
  • ハモリが付くことでメロディだけが浮きすぎてしまうのを防ぐことができる。
  • ハモリは、メロディに対して1:1でつけたり、和声法で複数のハモリを一度につけることもできる。

バス(対旋律)

 バスは曲全体を支える重要な役割を担っています。バスの動きはメロディを引き立てたり、またはマスキングしてしまうこともあるので、対旋律としては最も禁則の厳しいパートです。

 逆に言えば、バスの対旋律を綺麗に付けられるようになれば禁則のゆるい内声に対旋律をつけることが簡単にできるようになります💡

  • バスは曲全体を支える最も重要な役割を担っている。
  • メロディの邪魔をしないように、引き立てるように付けていくのがポイント。
  • 外声にあたるバスは、対旋律としては最も禁則が厳しい。

バス以外の対旋律

 メロディがあって、バスがあって、それ以外のパートがさらにもう一本の対旋律を演奏することがあります。

 よくある例ではマーチ(行進曲)の「第一マーチ2コーラス」部分で中低音楽器によるメロディに対する対旋律が入ってきたり、歌もののポピュラー音楽ではサビ部分でバイオリンによるメロディに対する対旋律が入ってきたりするのがこの例です。

 内声に付けられることが多いので、比較的禁則が少なく自由な動きをできるのが特徴です。

  • 内声につける対旋律は禁則がゆるいので自由な動きをつけやすい。
  • 身近な曲でも使われていることが多いのでいろいろな曲を聴いて探してみよう。

白玉和音(パッド)

 曲中に和音を取り入れる方法の1つとして和音を白玉で演奏するという方法がありました💡

 和音は主にメロディとバスに囲まれた内声に付けることが多く、メロディを含めて和声法で組み立てることでそれぞれのパートがハモリとしての役割も果たします。

 また、和音のトップノート(上の図で濃い黄色のライン)の動きをメロディと対旋律的に組み立てていく方法もあります。

 和声法で組み立てる場合は、先ほど紹介したバスを含めた和声法で組み立てていきます。

 ※トップノートとは2つ以上の音を重ねた場合、一番上の音を担当するパートのことです。

  • 和音を長く伸ばしてパッド音源のように取り入れたパーツ。
  • メロディを含めた和声法で、和音自体をハモりのように組み立てる方法がある。
  • 和音のトップノートをメロディと対旋律的にして重ねる方法もある。
  • 和声法を使う場合にはバスを含めることを忘れずに。

和音の刻み

 白玉のように長く伸ばす和音があれば、上の譜面のように細かく刻んで取り入れたパーツもありましたね💡

 弱拍で裏打ちとして使用したり、リズムに合わせて刻んだり自由に使ってみてください。

 和音を刻んで使用する場合には、和音のトップノートがメロディと対旋律的になるように使用すると効果的です。

 ちなみに、弱拍で刻む和音の動きは自由度が高く、後で紹介する「フィルイン」として使うこともできるので覚えておきましょう💡(白玉和音もゆるやかなフィルインで使うことができます。)

  • 和音を細かく刻んで使用するパーツ。
  • 裏打ちで入れたり、リズムに合わせたり自由に使える万能パーツ。
  • 和音のトップノートがメロディと対旋律的になると楽しい。
  • 和音の刻みはフィルインとしても活用できる。
  • 特に和音の始まり部分を弱起(アウフタクト)のフィルインとして入ると自然に入れる。

オスティナート(音形の繰り返し)

 ここからは今までに出ていない新しいパーツが登場します💡

 オスティナートは、主に伴奏に使われるパーツで、よくリフやアルペジオとして使われている手法です。

 同じ音形を保ったままコード変化に合わせて構成音を変えていくという極めて簡単な伴奏ですが、オスティナート自体がメロディのような性質を持っているため、曲の特徴を決める要素となります。

 例えば、オスティナートがメロディと伴奏を兼ねて曲が始まりつつ、途中からメロディが入ってきてオスティナートが完全に伴奏側へ回るという手法も、最近の映画劇伴などのポピュラー音楽でも取り入れられています。ハンス・ジマーさんなどハリウッド劇伴作家がよく弦楽器で使っている手法です。

 実は、オスティナートはクラシックの時代にもたくさん使われていました。有名なリムスキー=コルサコフのシェヘラザードの中でも、航海の波を表現するために弦楽器で取り入れられています。

 和音の使い方は、今回までは「白玉で伸ばす」方法と「細かく刻む」2つの方法がありましたが、オスティナートは「和音に音形を付けて繰り返す」という3つめの方法として覚えておきましょう💡

  • オスティナートは同じ音形を保ったまま繰り返していくこと。
  • 伴奏として使われるが、メロディとしての性質も大きい。
  • 劇伴などのポピュラー音楽からクラシック音楽まで幅広く使われている。
  • オスティナートも和音を活用する方法の1つとして覚えておこう。

リズムパーカッション・効果音

 パーカッションの中にはメロディに重ねて使う鉄琴や木琴などもありますが、ここでは主にリズムを刻んだり、効果音として使うパーカッションをパーツとして考えていきましょう。

 パーカッションには、使い方によって特有のジャンルを表現したり、表情を付けることができるものがたくさんあります。

 ここぞというところで鳴らすシンバルや、大太鼓、銅鑼から、キラキラとした空間を演出するトライアングルやウィンドチャイム、チューブラベル、そしてもしかすると金属を叩くアンビルやブレーキホイール、鳥の声まで効果音として取り入れることもできます。

 アイドルの曲だとライザーやリバース、クラップなど様々な効果音を入れたりしています。

 こういったパーカッションや効果音なども曲を構成する一つのパーツとして取り入れてみましょう。

  • パーカッションでリズムを刻んで曲に表情を付けてみる。
  • パーカッションで曲のジャンルや時代を表現してみる。
  • 金属音や鳥の声まで、効果音として曲中に取り入れてみる。
  • ただし入れすぎてごちゃごちゃしないように注意。

フィルイン

 フィルインは、曲の中で場面が切り替わる時に、小節の後半から次の小節へ向けて入れる、合いの手のような短い対旋律のことです。

 フィルインといえば、ドラムセットではよくフィルを入いれるので、ドラムのフィルインを思い浮かべる方も多いと思います。

 もちろんドラムのフィルインもそうですが、このフィルインはドラム以外にも多くの楽器で入れることができます。

裏打ちなどの和音刻みがフィルインの役割をする場合

 一番簡単な例だと、和音で裏打ちを刻み続けているところへいきなりリズムを変えると、何かが起こりそうな予感がしませんか?

 このような「予感」を作るのがフィルインの大きな役割です。

パートが加わる際にフィルインとして入る 

 例えばサビから新たなパートが加わる際に、サビの1小節目からいきなり入ると強調されすぎて浮いてしまうことがあります。

 そんなときには、これからサビが始まるんだという予感を前の小節から感じさせるように、フィルインとして加えていくことで違和感なく音を足していくことができます。

 この手法は便利なので覚えておきましょう💡

  • フィルインは次の小節で盛り上がる予感を感じさせるためにいれる。
  • 小節の後半から入れることが多いが、2小節以上使うこともある。
  • フィルインは短い対旋律。
  • パートを足す時にフィルインを使うことで違和感なく自然に足すことができる。

保続音(ペダルポイント) 

 曲の始まりにバイオリンでコードが変わってもずっと同じ音を鳴らしていたり、または低音でチェロやコントラバスがずっと鳴っているのを聴いたことはありませんか?

 これらは保続音といって、あまり動きのない、変化のない静けさを表現するときなどに使います。

 歌ものや劇伴などのポピュラー音楽では冒頭部分で使われることが多いので覚えておきましょう💡

 保続音を入れる場合は、主に調のI度、III度、V度 の音を使用します。

  • 保続音はコードが変わって構成音に乗らない場合でもずっと長く伸ばし続ける。
  • 劇伴などのポピュラー音楽では曲の冒頭部分に用いられることがほとんど。
  • 保続音を使用する場合は、調のI度、III度、V度の音を使う。

まとめ

  1. メロディ
  2. ハモリ
  3. バス(対旋律)
  4. バス以外の対旋律
  5. 白玉和音(パッド)←(メロディとは「対旋律やハモリ」になる)
  6. 和音の刻み ←(メロディと対旋律になる)
  7. オスティナート(音形の繰り返し)
  8. リズムパーカッション・効果音
  9. フィルイン ←(対旋律やパーカッション、オスティナートがフィルインの役割を果す)
  10. 保続音(ペダルポイント)

 今回紹介した10個の要素(パーツ)を組み合わせれば、簡単に1つの曲が出来上がってしまいます。

 今までDTMで曲を作っていたけど編曲は苦手だったという方は是非これらの要素を組み合わせて見てください。

 そして、それぞれのパーツを綺麗に組み合わせることができるようになると、音楽というのは意外にも少ないパーツだけでも成り立つんだなと改めて感じると思います。

 あとは、これらのパーツはどの楽器で演奏するべきなのかを考えてみましょう💡

 楽器によって得意不得意なフレーズがあったり、音色も楽器ごとに全く異なるので、楽器の種類を覚えて、それぞれの楽器の特性を覚えることは作曲上達への近道になります。

 次回はそんな楽器の特性について見ていきましょう!!

次回はこちら「曲を自由に編曲するには楽器の種類、音色、楽器ごとの得意なフレーズを覚えることが上達の秘訣!?」

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