人気のピッチ補正ソフトを比較!!あなたにぴったりのソフトはどれ?

 今人気のピッチ補正ソフトといえば「Auto-Tune」、「Melodyne」、「Waves Tune」などがあって、さらに各製品から異なるグレードのパッケージが発売されていたりと、消費者としてはどれを購入してよいのか迷ってしまいますね!?

 そこで今回は人気の3製品について、それぞれグレード毎の違いや、製品ごとの特徴の違いを比較して、それぞれの目的ごとに、どの製品を購入するとお得なのかを検証していきたいと思います^-^ノ

 
 

Waves Tune

【並行輸入品】 WAVES◆ Waves Tune ピッチ補正 ボーカルプロセッサ-◆ノンパッケージ/ダウンロード形式

価格  Waves Tune・27,500円
 Waves Tune LT・19,440円
画面の見やすさ  △
ツールの使いやすさ  ◎
通した音の自然さ  ◎
綺麗に編集可能かどうか  ◎

 Waves Tuneは言わずと知れたプラグインメーカーWavesから発売されているピッチ補正プラグインです。

 Waves Tuneの特徴はなんといっても自然に補正できる点と、ツールが少ないのでとても早く作業できるという点です。

 ピッチ補正という本来の目的を如何に高いクオリティで完成させるかに重きを置いているので、不要な機能はできるだけ外してわかりやすく、しかも動作が軽く作られているのがポイント!

 一つだけ欠点をあげるとするならば、画面が少し小さくて見づらいところで、その欠点を気にしなければ最高のピッチ補正ツールです。

 価格も27,500円とかなりお手頃価格で入手できるのでおすすめです。

 Waves Tuneの使い方は「綺麗にピッチ補正できて使いやすいWAVES Tuneの使い方」のページでまとめているので、もし購入された際には是非参考にしてみてください。

WAVES Tuneの使い方を紹介! 綺麗にピッチ修正できて使いやすい!?
 ピッチ修正ソフトと言えば、皆さんよくご存知のAuto TuneやMelodyne、そして最近はCubaseなどのDAWに付属のピッチ修...

Waves Tune LTとは?

 また、Waves TuneにはLTという下位バージョンがあって、次の機能が省略されています。こちらはWavesのGolバンドル以上に含まれているので既に持っている方も多いかもしれません。

  • MIDI情報の受信
  • MIDI情報の書き出し
  • トラック内のナチュラルビブラート検出モード
  • Synthetic Vibrato セクション
  • グラフィック・エディットツール(Line、Curve、Glue、Cut、Pencil、Hand tools)
  • Tolerance
  • Range
  • スケール編集
  • タイムラインからのセッションタイムの取得
  • Undo機能のステップ数: Waves Tune=32/Waves Tune LT=2

MIDI情報の受信

 MIDIノートを取り込んでノートに沿ってピッチ補正できる機能。

MIDI情報の書き出し

 音声データからMIDIノートを作成して書き出す機能。

トラック内のナチュラルビブラート検出モード

 音声トラックに含まれるビブラート部分を検出する機能。

Synthetic Vibrato セクション

 機械的なビブラートを作成するための機能。

グラフィック・エディットツール(Line、Curve、Glue、Cut、Pencil、Hand tools)

 グラフィックエディターで「ラインやカーブツール、ノリツール、はさみツール、鉛筆ツール、ハンドツール」の機能が省略されています。

 もともとツールが少ないWaves Tuneからさらにツールが省略されてしまっているのでこれは少々痛いところです。

Tolerance 

 Toleranceは音声中のピッチをどのくらい細かく検出するかを決めるものです。Waves Tune LTではToleranceは設定できないので検出幅は固定となります。

Range

  Rangeも検出幅を決める項目ですが、こちらは音域別に検出範囲を狭めることのできる機能です。あまり使わなくても良いと思います。

スケール編集

 Waves Tuneではスケールを指定して、スケール外のノートで明らかに外していると判断したものを正しいスケールに戻る機能が備わっていますが、そのスケールを指定する機能がLTにはありません。

セッションタイムの取得

 Waves Tuneはタイムラインのどこからでもデータを読み込むことができますが、Tune LTはセッションの最初から読み込みを開始しなければなりません。

Undo機能のステップ数: Waves Tune=32/Waves Tune LT=2

 Waves Tuneでは「戻る」の記録が32回分記録されますが、Waves Tune LTでは2つ前までしか戻ることができないという制限があります。

Waves Tuneのまとめ

 Wavesのバンドルを持っている方ならWaves Tuneを既に持っている方も多いと思いますが、機能的に見ると、やはり綺麗にピッチ補正をするならLT版ではなく、通常版を入手するのがおすすめです。

 先程も書きましたが、Waves Tune自体がそもそもかなり機能を削って使いやすくされているソフトなので、そこからさらに機能を削ったLT版ではできることが本当に微々たる編集に限られてきます。

Auto-Tune

『並行輸入品』◆超定番 Antares Auto-Tune 8 Native ボーカルピッチ編集ツール◆ノンパッケージ/ダウンロード形式

価格 ・Auto-Tune 8:   33,750円
・Auto-Tune Live: 19,750円
・Auto-Tune EFX3:9,750円
画面の見やすさ  ◎
ツールの使いやすさ  △
通した音の自然さ  ◯
綺麗に編集可能かどうか  ◎

 Auto-Tuneは音楽業界でもかなり長いこと使われている定番のピッチ補正ソフトで、画面も大きく見やすいのが特徴です。

 また、音のキャラクターをいじるための細かい機能もたくさん搭載されているのでこのソフトを使って音声を存分に作り上げたい!という方とは相性が抜群!!

 ただし機能が多すぎるためピッチ補正ソフトとしてはパソコンへの負荷が高く、さらにすべての機能を使いこなせるようになるまでには情報収集と勉強が欠かせないソフトでもあるのでなかなか敷居が高いソフトで、自然できれいなピッチ補正をこなすのはかなり技術が必要です。

 Auto-Tuneには3つのグレードがあって、機能の多い降順に「8」、「Live」、「EFX3」と並びます。

 3つのソフトに含まれる機能などは下の表をご覧ください。

  EFX3 Live 8
  『並行輸入品』◆ Antares Auto-Tune EFX 3 ◆NATIVE版ノンパッケージ/ダウンロード形式 『並行輸入品』◆定番 Antares  Auto-Tune Live◆NATIVE版ノンパッケージ/ダウンロード形式 『並行輸入品』◆超定番 Antares Auto-Tune 8 Native ボーカルピッチ編集ツール◆ノンパッケージ/ダウンロード形式
価格(最安値) 9,750円 19,750円 33,750円
Evo ボイスプロセッシングテクノロジー搭載
Auto-Tuneボーカル
エフェクト&ピッチ補正
超低レイテンシ
Flex-Tuneリアルタイムピッチ補正
ハーモナイズ機能
Auto-Motion
パターン機能
パフォーマンスパラメーターのリアルタイムMIDIコントロール
リアルタイムビブラート調整
ターゲットピッチのリアルタイムMIDIコントロール
自動フォルマント補正
Throat(声帯)モデリング
グラフィックピッチ編集
グラフィカルなリアルタイム移調編集
タイム補正と操作
グラフィックモードでのMIDIを用いたターゲットノート作成
詳細なビブラート調整

Evo ボイスプロセッシングテクノロジー

 ピッチ補正の中枢となるエンジンで、ピッチ補正の精度に関わる脳みそ部分で、どのグレードのソフトにも内蔵されています。

Auto-Tuneボーカル エフェクト&ピッチ補正

  ボーカル用のエフェクト機能とピッチ補正の機能で、どのグレードでも対応しています。

超低レイテンシ

 プラグインを使用することによって生じるレイテンシが少ないことを表しています。こちらも、どのグレードのソフトを選んでも低レイテンシで使用することができます。 

Flex-Tuneリアルタイムピッチ補正

 Flex-Tuneリアルタイムピッチ補正は、予めAuto-Tuneでスケール(調)を設定しておくことで、スケールから外れた音をスケール上の音へ自動で補正してくれる機能です。

 ただし、通常の曲でもスケール外の音を使用することはよくありますが、このFlex-Tune機能では明らかにスケール上の音を外していると判断した場合のみ補正してくれるという優れた機能です。

 この機能によって、正しい音程で歌っているにも関わらず、スケール上の音ではないという理由で強制的に補正されるのを防ぐことができます。

ハーモナイズ機能

 ハーモナイズ機能は、音声にハーモニー(和音)を付ける機能です。3つのグレードすべてに搭載されている機能です。

Auto-Motionパターン機能

 Auto-Motionパターン機能は、ボーカルにトリルをつけたり、様々なパターンでエフェクトを掛けることのできる機能です。

 この機能はなぜか一番下位グレードのEFX3のみに搭載されています。

パフォーマンスパラメーターのリアルタイムMIDIコントロール

  この機能はMIDIコントローラーを使用して、主にライブでリアルタイムで設定に変更を加えることのできる機能です。

 ライブ向けの「Live」パッケージのみに含まれる機能です。

リアルタイムビブラート調整

 ビブラートの深さや幅などを調整することができる機能です。Live以上のパッケージに含まれています。

ターゲットピッチのリアルタイムMIDIコントロール

 こちらは、予めMIDIノートでターゲットピッチを指定しておくことで、リアルタイムにノートに合わせてピッチ補正を行ってくれる機能です。Live以上のパッケージに含まれています。

自動フォルマント補正

 声のフォルマント(音色の特徴)を自動で補正してくれる機能です。Live以上のパッケージに含まれます。

Throat(声帯)モデリング

  人の声帯をモデリングして作り上げることで、自由に多くの声質に変化させることができる機能です。Live以上のパッケージに含まれています。

グラフィックピッチ編集

  グラフィックピッチ編集とは、一般的にピッチ補正をする際にノートが表示される画面です。ピッチ補正ソフトとして使用するにはやはりこの画面で作業をしたいところですが、このグラフィックピッチ編集機能は最上位の「8」にしか搭載されていません

グラフィカルなリアルタイム移調編集

 グラフィックモードでリアルタイムに移調ができる機能です。 こちらも、グラフィックモードが使える最上位版「8」のみの機能です。

タイム補正と操作

 グラフィックモードでタイミング補正を行える機能です。

グラフィックモードでのMIDIを用いたターゲットノート作成

 グラフィックモードでMIDIを読み込むことで、そのMIDIノートに合わせたピッチ補正を行うことができる機能です。

詳細なビブラート調整 

 さらに細かくビブラートを作り込みたいという際にはこのビブラート調整機能をつかって表現することができます。 

Auto-Tuneのまとめ

 このようにAuto-Tuneには多くの機能とグレードパッケージが用意されているのですが、一般的なピッチ補正ソフトとして、グラフィックモードを使用したい場合には最上位版である「Auto-Tune 8」を購入する必要があります。

Melodyne

Celemony Software 和音対応 最高峰ピッチ編集ソフト MELODYNE 4 STUDIO【国内正規品】

価格 ・STUDIO:   83,462円
・EDITOR:   51,840円
・ASSISTANT:24,796円
・ESSENTIAL: 10,368円
画面の見やすさ  ◎
ツールの使いやすさ  ◎
通した音の自然さ  △(音声を通すと音がこもる)
綺麗に編集可能かどうか  ◎

  Melodyneも画面が見やすくて操作性も良いピッチ補正ソフトとしてここ数年で定番のソフトになってきました。

 Melodyneの特徴としては、やはりツールが豊富で、並びが見やすくて使いやすいところがあげられます。

 ソフトを初めて起動した人でも、なんとなく画面を見ていじってれば操作を覚えられ作りになっているので、これから初めてピッチ補正ソフトを取り入れようと思っている方にはとてもおすすめ!

 ひとつ残念な点は、他のピッチ補正ソフトに比べ、音声を通した時に音がこもりやすいという欠点があります。

 Melodyneを通して音がこもってしまった場合はEQを使って整えてあげましょう。

Melodyneの「4つのパッケージ」の違い

 Melodyneパッケージには「Essential」、「Assistant」、「Editor」、「Studio」と4つのグレードあって、それぞれにできることが異なるので違いを見ていきましょう。

  Essential Assistant Editor Studio
ポリフォニック
メロディック
パーカッシブ
ユニバーサル
メインツール
ピッチ
ビブラート
ピッチドリフト
フォルマント
音量
タイミング
タイムハンドル
アタックスピード
ノート分割
マルチトラッキングとマルチトラックノート編集
サウンドエディタ
テンポ検出/エディタ ◯/- ◯/- ◯/◯ ◯/◯
ノートアサインメントモード
カット、コピー、ペースト
ピッチとタイミングのマクロ
オーディオ-MIDI変換
音階補正
音階を編集
音階検出
参照トラックにクオンタイズ
スタンドアロンモード
プラグイン
ReWire
32/64bit対応
相互互換性

ポリフォニック

 ピアノやギター、弦楽アンサンブルなど、複数の楽器で和音を演奏したものを解析する機能です。

メロディック

 ボーカルなどの単旋律を解析する機能です。

パーカッシブ

 ドラムやパーカッションなどの音程のない楽器を検出する機能です。

ユニバーサル

 複雑なポリフォニック素材を解析する機能です。

メインツール

 ピッチセンター、位置、長さ、ノート分割などのメインツールです。

ピッチ

 ピッチセンター、ピッチ進行を編集するツールです。

ビブラート

 ビブラートやトリルの強度や方向を編集するツールです。

ピッチドリフト

 ピッチドリフトの強度や方向を編集するツールです。

フォルマント

 フォルマント(声の特徴)を編集するツールです。

音量

 1音ずつ音量を調節することのできるツールです。

タイミング

 ノートの位置、長さ、クオンタイズなどをコントロールしてタイミングを調整するツールです。

タイムハンドル

 1つのノート内で時間進行を変更することができます。

ノート分割

 ノートを分割するためのはさみツールです。

マルチトラッキングとマルティトラックノート編集

 複数のトラックを同時に表示したり編集することができる機能です。

サウンドエディター

 パーツごとのバランスを考慮して音色を調整する機能。

テンポ検出/テンポエディター

 録音されたオーディオのテンポを検出したり、編集することができます。

ノートアサインメントモード

 ノート分割の際に生じるエラーを補正できます。

カット、コピー、ペースト

 パソコンのクリップボードの機能を利用して素材を切り貼りすることができます。

ピッチとタイミングのマクロ

 マクロ機能を使ってピッチとタイミングを自動補正することができます。

オーディオ-MIDI変換

 オーディオの音程を元にMIDIを作成することができる機能です。

音階補正

 選択した音階に合わせてピッチを補正することができる機能です。

音階を編集

 音階を変更したり、独自の音階を作成する機能です。

音階検出

 オーディオから音階を抽出する機能です。

参照トラックにクオンタイズ

 指定したトラックのMIDIノートに合わせて音程を補正するための機能です。

スタンドアロンモード

 DAWなどを使用せずに、Melodyne単体で起動することができます。

プラグインモード

 AU、VST、RTAS、AAX、ARAとしてDAWに読み込ませ、プラグインとして使用することができます。

32/64Bit対応

 32bitでも64bitのコンピューター上でも使用することができます。

相互互換性

 他のバージョンのMelodyneで作成したプロジェクトをそのまま受け継ぐことができます。

Melodyneのまとめ

 こうしてみるとMelodyneはかなり優良なソフトで、下から2番めの「Assistant」グレードでもピッチ補正をするために十分な機能を持っていることがわかります。

 Melodyneはピッチ補正ソフトをはじめて使用する方にもとてもわかりやすいソフトです、これからMelodyneでピッチ補正を行おうと考えている方はMelodyne Assistantを購入するのがおすすめです。

それぞれのピッチ補正ソフトを並べて比較!

 3つのピッチ補正ソフトの特徴を比較して、自分にピッタリのものを選んでみましょう。

  Waves Tune Auto-Tune Melodyne
  【並行輸入品】 WAVES◆ Waves Tune ピッチ補正 ボーカルプロセッサ-◆ノンパッケージ/ダウンロード形式 『並行輸入品』◆定番 Antares  Auto-Tune Live◆NATIVE版ノンパッケージ/ダウンロード形式 Celemony Software 和音対応 ハイエンド・ピッチ編集ソフト MELODYNE 4 EDITOR【国内正規品】
価格 27,500円 ・Auto-Tune 8:   33,750円
・Auto-Tune Live: 19,750円
・Auto-Tune EFX3:9,750円
・STUDIO:   83,462円
・EDITOR:   51,840円
・ASSISTANT:24,796円
・ESSENTIAL: 10,368円
画面の見やすさ
ツールの使い易さ
通した音の自然さ
(音がこもる)
綺麗に編集できる ◎ 
初めてでもわかりやすい

はじめてピッチ補正ソフトを購入するなら「Waves Tune」か「Melodyne Assistant」がおすすめ!

 まだあまりピッチ補正ソフトに慣れていない方や、これからピッチ補正ソフトをはじめて購入しようと考えている方は、「Waves Tune」もしくは「Melodyne Assistant」がおすすめ!

 この2機種ならば、購入してから使いこなせなくて悩む、という心配がありません!

声をいろいろな音色に加工したいなら「Auto-Tune 8」がおすすめ!

 ピッチ補正ももちろんだけど、声の音色もいろいろと加工して音作りを重視してみたい!という方は「Auto-Tune 8」がおすすめです!

 他のピッチ補正ソフトにはない自由な加工を楽しむことができます。

余計な機能はいらないからとにかく綺麗に編集したい!という方はWaves Tuneがおすすめ!

 余計な機能はいらないからとにかく単純な作りで動作が軽くて、それでいてきれいに編集できるプラグインが欲しい!という方にはWaves Tuneがぴったり!

 画面が小さいことを除けばかなり使いやすいソフトなのできっと仕上がりに満足するはずです。

ピッチ補正ソフトの選び方まとめ

 今回は人気の3大ピッチ補正ソフトを比較してみました。皆さんの使用方法に合った製品は見つかりましたか?

 購入する際のポイントですが、やはりソフトによって機能の多い少ないがあるので、機能が少なすぎて目的の作業ができないと困りますし、また機能が多すぎてもほとんど使わない機能にお金と学習の時間を使うのはもったいないです。

 機能が多ければ良いというものではないので、それぞれの目的に会った最適なソフトを選んでくださいね^-^ノ