iZotope Ozone8を最大限活用する方法とNeutron2との連携! Tonal Balance Controlの使い方について

 Ozone8になってAIが搭載され、ほとんどのマスタリング作業をOzone自体が行ってくれるようになりました。

 そこで、そんな便利なものを活用する際に、少しでも理想の仕上がりに近づけるために人間ができることはないの?というポイントに焦点を当てながら、Ozone8の使い方やTonal Balance Control を使ったNeutron2との連携のコツについて紹介していきたいと思います^-^ノ

 
 

iZotope Ozone8の新機能「Master Assistant」とは?

 iZotope Ozone8の目玉機能といえばなんと言っても新しく追加された「Master Assistant」というAI(人工知能)による自動マスタリング機能です。

「配信用」、「CD用」、「参考曲」の3つからマスタリングの方向性を設定することができ、中でも参考曲を元に行うマスタリングはバランスの再現性が優れて良くできています。

 Master Assistant機能は、マスタリングが苦手という方や、コンペ用に急いで曲を仕上げなければならない作曲家の方にとって待ちに待った機能ですね💡

  • AI(人工知能)がマスタリングを自動で行う機能。
  • 「配信用音質」、「CD音質」、「参考曲」に合わせたマスタリングが可能。

Master Assistantでマスタリングをする方法

 Master Assistantを使ってマスタリングを行うには、まずはDAWソフトのマスタートラックへOzone8をインサートして起動しておきます。

 Ozone8を起動したら、画面上部中央にある「Master Assistant」と書かれたボタンをクリックして自動マスタリングを開始しましょう。

3つのモードからマスタリングの方向性を選ぶ

 Master Assistantを起動すると、「Streaming(配信用)」、「CD」、「Reference(参考曲に合わせる)」の3つから好きなモードを選ぶ画面が表示されます。

 CDを選択する場合、Intensity(強度)の設定が現れますが、これは「Low」、「Medium」、「High」の順にマスタリングの深さが強くなり、ダイナミクス(音の強弱)をどの程度残すかを微調整することができます。

Point! 曲中で最も音量の大きい箇所を再生する!

 画面中に「For best results,play loudest part of your track」と書いてありますね💡これは「曲中で最も音量の大きい箇所を再生してください」という意味です。

 1曲の中には音量の小さい箇所と大きい箇所がありますが、小さい箇所を基準にしてしまうと、音量の大きい箇所では音がつぶれてしまうことがあります💡

 ソフトの使用上の注意なので覚えておきましょう💡

  • Streaming・・・配信用に適したマスタリング。
  • CD・・・CD製作に適したマスタリング。
  • Reference・・・参考となる曲を読み込ませて、その曲のバランスに合わせる。

曲を読み込ませて解析させる

 設定が決まったら「NEXT」ボタンを押して次に進みましょう。

 このような画面が現れたらDAW上で再生ボタンを押して曲を再生します。

 上のような画面になったら解析&設定が完了しています。「Accept」ボタンを押して完了させましょう。

 マスタリング結果を再生してみて、思うような結果にならなかった場合は設定を変えたり微調整を行いましょう💡

Master Assistantで参考曲をもとにマスタリングを行う方法

 参考曲を使用してマスタリングを行う際には、予め参考となる曲を読み込ませておく必要があります。早速やってみましょう。

参考曲を取り込んでみよう!

 参考曲を取り込むには、Ozone8の右下にある「Reference」と書かれたボタンをクリックします。Reference(リファレンス)とは日本語で参考曲という意味でしたね💡

 すると、このように参考曲を扱う画面に移るので真ん中の「Add Reference」ボタン(+マーク)をクリックしてマスタリングの参考にしたい楽曲を選択します。

 参考曲の読み込みが終わると、先程の画面に波形が表示されるようになります。

参考曲を使ってMaster Assistantを試してみよう

 ここまでできたら、先ほどと同様にMaster Assistantを起動しましょう。

 今度は「Reference」を選択し、Reference Trackに目的の曲が表示されていることを確認したら「Next」ボタンをクリックして進みます。

 また先程と同じ作業です、曲中の最も音量の大きい箇所を選んで再生しましょう。

「Bypass」ボタンを押すと、エフェクトが掛かっていない状態と聴き比べることができます。

Tonal Balance Controlとは?

 Neutron2の新機能「Tonal Balance Control」を使うことで、なんとNeutron2とOzone8を連携させて同時に編集を行うことができます。

 どんな機能かわかりづらいと思うのでまずは試してみましょう。

マスタートラックの一番最後にTonal Balance Controlを読み込む

「Tonal Balance Control」は曲全体の最終段階(書き出される音)を分析しながら編集を行っていく機能です。

 なので、例えばOzone8よりも前にインサートしても、Ozone8を通った音を分析することはできませんよね?

 他のプラグインも同様で、すべてのプラグインを通った音がTonal Balance Controlプラグインで分析されるようにしましょう💡

 起動してすぐの状態はこのように4つの音域に分かれている「Broad」モードになっています。

「Fine」モードにするとより細かく分析することができます。

 この青白い帯状のものは何かというと、各音域をこの帯に収まるようにEQで調節していくとバランスが良くなりますよ💡という指標(ターゲット)のようなものです。

 この指標は予め用意された3つのプリセット「Bass Heavy(低音強調)」、「Modern(近代的)」、「Orchestral(オーケストラ)」から選ぶことができ、さらに参考曲を読み込むとその曲の周波数バランスを表示する機能も備わっています。

参考曲の周波数ターゲット(帯)を表示する方法

 参考曲を読み込んで周波数ターゲットを表示するには、上画像中矢印部分「三」ボタンをクリックして「Create Custom target curve from audio file…」をクリックします。

 すると、ファイルの選択画面が現れるので好みの曲を選択して取り込みましょう。

 参考曲を読み込むと先ほどとターゲット(帯)の形が変わったことがわかります。

Tonal Balance Controlを使ってNeutron2の各トラックとOzone8を連携する方法について

 この状態ではまだどのプラグインとも連携されていませんので、画面左下「Select a Plugin」をクリックしてOzoneやNeutronのトラックを選択します。

 ここではマスタートラックにインサートしたOzone8を呼び出してみましょう。

 このように、Ozone8のEQが連携されて操作できるようになりました。

 上の例では「ボーカルトラックにインサートしたNeutron2」と連携させています。

 このように、Tonal Balance Controlの画面一つを開くだけで、すべてのNeutronやOzoneのパラメーターを操作できるというのがこの機能のセールスポイントです。

iZotope Ozone8 & Neutron2 のまとめ

  • Ozone8はマスタートラックにインサートして使う。
  • Tonal Balance Controlプラグインはマスタートラックの一番最後にインサートする。
  • Ozone8のMaster AssistantではAIが自動でマスタリングを行ってくれる。
  • 予め参考曲を読み込ませておけばMaster Assistantで参考曲に似せた仕上がりになる。
  • Tonal Balance Controlの周波数ターゲットでも参考曲の情報を表示できる。

 Ozone8やNeutron2は自動で多くの処理を行ってくれるプラグインですが、そんな中でも参考曲を読み込ませて、こんな風に作って欲しいんだけど?と実際にエンジニアさんに頼むときのようにお願いすることでより理想の仕上がりに近づくかもしれません。

 現実のエンジニアさんに頼む場合でも情報量が多いほど理想的な仕上がりになるので、そんな光景と照らし合わせながら使っていくと面白いと思いました^-^ノ

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