作曲で使うモチーフの作り方!曲の方向性を決める最小単位とは?

 今回は作曲で使う、曲の最小単位となるモチーフの作り方について紹介していきます。

 作曲と言えば、モチーフを繰り返したり展開させて1曲を仕上げていくのは一般的によく知られていますが、そういえばモチーフ自体はどのように作ればよいのか?についてはあまり触れられていることはありません。

 モチーフは曲全体の雰囲気を決める重要な要素だけにしっかりと作り方まで学んで作曲に活かしていきたいですね💡早速学んでいきましょう^-^ノ

 

主題の最小単位「モチーフ」とは?

 モチーフは、「拍子」、「リズム」、「音程」の3つの要素からなる、のイメージを決める、最小単位です。

モチーフは「2小節」で構成される「特徴を持った音のかたまり」

 モチーフは2小節で構成されていて、「リズム的特徴」、「音程的特徴」、「音形的特徴」の3つの特徴を持った音のかたまりです。

 ※ちなみに、モチーフをさらに半分(1小節)に分けたものを小モチーフと呼んで、小モチーフ単位で展開させることもあります。

作曲とはモチーフを展開させる作業のこと

 作曲をするときには、最小単位であるモチーフを使って世界観を表現すると覚えやすく、わかりやすい曲を作ることができます。

 上の例ではモチーフ1、モチーフ2とありますが、実はモチーフ2はモチーフ1を展開させて作られたものです。

 最初に登場するモチーフが曲全体の印象を左右するものだということがわかったところで、ここからはモチーフの作り方について見ていきましょう。

モチーフの作り方

 モチーフをスムーズに作るために、まずは拍子と調を決めましょう💡

 モチーフは「拍子」、「リズム」、「音程」の3つの要素を組み合わせて作るので、最初に拍子を決めることで1つの要素が埋まり調を決めることで音程の選択肢を狭められます。

最初の1音は調の主和音の構成音を使う

 拍子と調を決めたら、モチーフの最初の1音は主和音の構成音から選びます。

 ハ長調であれば「ド、ミ、ソ」の中から1つ音を選んでみましょう。

 アウフタクトで始まる場合も同じように主和音の構成音から始めます。

2拍目の音は「順次進行(隣の音)」か「主和音の構成音」

 2拍目でも引き続き主和音を使用するため「主和音の構成音」を使える他、2拍目は弱拍にあたるので和音構成音以外の音を使うこともできます。

 わかりやすい曲を作るという意味では順次進行の音(隣り合った音)を候補に入れましょう。

 1拍目、4分音符に付点がついている場合でも同じように進行させます。

3拍目は自由な音を使ってOK

 3拍目はコードを変えて進行させるために適したタイミングです。そのまま主和音(ここではC)を継続することもできる他、コードを変えることでより多くの選択肢の中から音を選ぶことができるようになります。

4拍目は「順次進行」か「新しく登場したコードの構成音」

 3拍目では新しいコード(ここではG)が登場しました。4拍目の音はこの新しいコードの構成音を使うか、順次進行で繋げましょう。

 ※4拍目で新しいコードに繋げることもできますが少し忙しい印象になります。そういった手法もありますが、どちらかと言うとモチーフを展開する際に使ったほうが効果的です。

2小節-1拍目は自由な音を使ってOK

 続いて2小節-1拍目の音ですが、基本的には自由に配置してもOKです。

 ※この例では1小節-3拍目でG(ドミナントコード)を使っているためコード進行の制限でトニックコード(C、Am、Em)上の音を選択しています。

2小節2〜4拍目は1小節と同じように作って簡単なモチーフが完成

 2小節2~4拍目の音は1小節で作ったときと同じように配置していけば簡単なモチーフがコード進行付きで1つ完成しました

 今回は4拍子系のモチーフの作り方を紹介しましたが、3拍子系のモチーフでも基本的な考え方は同じです💡

 ここからはさらにモチーフを展開させて複雑化させてみましょう💡

モチーフを展開して主題を作ってみよう

  先程作ったモチーフを使って1つの主題(AメロBメロのようなもの)を作ってみました💡

 このように1つのモチーフを展開させて曲を作るとまとまりができて覚えやすい曲を作ることができます。

 そして、今回はAのみを作りましたが、B、C、D、Eとすべての主題で先程のモチーフは繰り返し展開されて登場します。

 主題ごとに一見全く異なるモチーフを使っているようでも、実はすべて1つの元となるモチーフが上手に展開されてどこかにその要素が含まれています。

モチーフはどうやって展開させるの?

  1. リズムを変えて展開する。
  2. 音程を変えて(装飾や縮小して)展開する。
  3. 和声を変えて展開する。

 モチーフの展開方法は大きく分けて3つ(リズムを変える、音程を変える、和声を変える)あります。

 実際にはこれらのどれか一つだけを使って展開することもあれば、組み合わせて展開することもあります。それぞれの方法について見ていきましょう。

モチーフのリズムを変えて展開する方法

 モチーフの展開方法で最もわかりやすい曲を作れるのがリズムを変える方法です。リズムを変えることで、元の音形を残しつつ幅広い場所に応用することができます。

音程を変えたり、装飾(足したり)、縮小(減らしたり)して展開

 単純にモチーフの音程を変えることでも展開することができますが、さらに音を足したり(装飾)単純化・省略・縮小といってモチーフから音を減らして展開させることもあります。

モチーフの和音を変えて展開する

 モチーフの和音自体を変えてしまったり、和音を転回形に変えるだけでもモチーフの展開になります。一時的に調を転調させて再現させるなどもよく使われる手法です。

作曲で使うモチーフの作り方 まとめ

  1. モチーフは曲の最小単位で、2小節で構成される。
  2. モチーフをさらに半分にした1小節を「小モチーフ」と呼ぶ。
  3. モチーフは「拍子」、「リズム」、「音程」の3つの要素で成り立っている。
  4. モチーフには「リズム的特徴」、「音程的特徴」、「音形的特徴」の3つの特徴があり、それらを上手に残すことが統一感のある曲を作曲するためのコツ。
  5. 最初に決めたモチーフは曲全体の印象を左右する重要なもの。
  6. モチーフ作りに入る前に、まずは拍子と調を決めてしまう。
  7. モチーフ作りの最初の音は主和音の構成音から始める。
  8. 音の繋げ方は、基本的に順次進行かコード構成音上へ進行するように作る。
  9. まずは簡単なモチーフを作ってみて、そこから複雑な形を作ってみよう
  10. モチーフの展開方法は、リズムを変えたり音程を変えたり、音を足したり減らしたり、和音を変えて展開していく。

 作曲する時はモチーフを上手に活用することで曲全体に統一感が生まれ、わかりやすく覚えやすい曲を作ることができます。

 また、モチーフは自由に展開することもできますが、あまりに複雑化させるとせっかくのまとまりがわかりづらくなってしまい、それが良いこともあればマイナスになることもあります。

 モチーフをどのように展開させるかは目的によって、どのような曲に仕上げたいかを考えながら行っていきましょう^-^ノ

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