不思議な音楽の国 – 誕生秘話について

Yugoの不思議な音楽の国の誕生秘話 – 3日半の不思議な旅

 不思議な音楽の国という題名が誕生する以前、小説のあらすじとして書き下ろした「3日半の不思議な旅」という物語がありました。

3日半の不思議な旅 – あらすじ

 森の中にある太古の巨大な木の中に住んでいる一家の少年は、工作が好きで自分で木をくり抜いて部屋を作るのが趣味だった。

 ある日、木の中腹部分に自分の部屋が完成しようとした夜のこと、少年が部屋に向かうとそこにはきらきらとした不思議な世界へ繋がる道ができていた。

 少年が光を見ていると、次第に周りの景色が変わっていって世界へ入り込んでしまう。

 途方にくれていた少年は、そこでひとりの少女に出会う。

 不思議な国を少女に案内され次第に町を楽しんでいた少年だったが、元の世界が恋しくなってくる。戻ろうとするが来た道は消えてなくなっている。

 不思議な国ともう一つの世界については、この町で一番の意地悪な老婆(魔女)が知っているというのを耳にしたことのある少女は、少年とともに老婆の元へ行く。

 しかし、いじわるな老婆が簡単に元の世界へ戻る方法を教えてくれるはずはない。

 ここ数年、老婆は病を患っていて直すための薬草が必要だという。老婆も元気なときであれば魔法で元の世界へ戻してやることもできるがこの体ではとても無理だった。

 薬草を手に入れて、老婆の病が直ることを条件に元の世界へ戻れることになった少年は、少女とともに薬草探しの旅にでる。

 といっても、少年も少女もどこに薬草があるのかなどわからないので、老婆に一枚の紙を渡される。この紙を老婆も一枚持っていて、離れていてもやり取りができるようにするものだ。

 旅に出た少年と少女は、道に迷いながらも紙を使ってやり取りをし、あんなに嫌いだった老婆とも次第に冗談を言い合ったり、気持ちが通じるようになってきてしまう。

 そして、いよいよ薬草を見つけることができたが、様子が少しおかしい。

 老婆が言うには、不思議な国と元の世界へと通じるエネルギーが弱くなっているため、もうすぐ完全に閉じてしまう。一度閉じた道はどんな魔術を使っても開くことは二度とない。

 少年と少女は急いで老婆のの元へ戻り始める、2人は日が暮れてからも走り続けるが、いよいよ元の世界への道は閉ざされようという限界に来ていた。もう間に合わない。

 そこで意地悪だった老婆は何を思ったか、最後の力で道が閉じるのを止めようとしている。

 最初だったら、少年と少女は何も思わなかったが、今では2人とも嫌いだったら老婆のことが家族のように大切な人になっていた。自分が元の世界へ戻るためという目的から、いつのまにか老婆を助けるために薬草を探していたのだ。

 それと同時に、老婆にも、2人に対する愛情が湧いてしまっていた。

 老婆は、自分のために最後まで尽くしてくれた2人のために、自らの命と引き換えに最後の魔法を使って世界が閉ざされるのを止めた。

 少年と少女は、老婆の元へたどり着いたときに最後の手紙でその全てを知ることになる。

 2人が泣き崩れたのを見て、村人たちの老婆への誤解が解けた。そして、旅を共にして、少年は少女のことを、少女も少年のことを好きになっていた。 

 しかし、少年は別の世界に暮らす人で家族も心配しているので、元の世界へ戻らなければならないし、少女には別な世界の家族がいた。

 心配しているから行かなきゃ、またいつか、必ず会いに来る!そう言って少年は涙ながらに元の世界へ戻ることになった。

 それはたった3日半の、短いようでとても長い少年の旅だった。

◯ 終わり -あとがき

老婆は、道は一度閉じたら二度と開かないと言っていました。でも、老婆の最後の魔法によって道は今日もどこかでひっそりとつながっているようです(?)

 少年と少女がこのあとどうなるかは、楽しみですね。

不思議な音楽の国という題名について

 「不思議な音楽の国」という題名は、この物語を完成させ、まさに不思議な国の数年後を今ここに描き続けたいという想いから誕生しました。

 今もどこかで繋がっている2つの世界を、いつまでも行き来できるように。

 もしや、あなたもこの世界に迷い込んできた一人のようですね(?)不思議な仕掛けがたくさんのこの世界を隅々まで旅してみてくださいね^-^ ♪

フォローする