音域シリーズ第2弾として今回はバスーン(ファゴット)について書いていきます。ファゴットといえばオーボエと同じダブルリード族で独特な音色がでます、その音色を活かすことで作品にも特徴がでてきそうです。
Bassoonの音域と音色
連続演奏時間(低音):12秒以内
連続演奏時間(高音):26秒以内
低音域
・スタッカートでパーカッション的なリズム楽器としての役割に向いている。
・ゆっくりの演奏で相当怪しい雰囲気。
・静かな場所に潜んでいる敵。
・早いパッセージでまぬけでひょうきんなイメージ、慌てている印象も。
・古びた船や工場に似合いそうな音色。
・壊れた機械から出そうなそんな音、今にもバネがぴょい〜んって飛びそう。
・やる気のない感じの音。
・弱奏しずらい。
まとめ:独特な世界観をもっている音域、単独では爽やかな感じはない。リズミカルに演奏すると楽しい。
中低音域
・低音よりもごりごり感がなくまじめなイメージ。
・まろやかでかといって透き通ってもいない、あまり特徴がない音。
・ゆっくり演奏しても割と爽やか。
・バスーンの特徴的な音が欲しい時には使わないかも。
まとめ:ちょうど音色が入れ替わる音域なのでここを挟んだフレーズを作れば展開の切り替えを表現できる。
中高音域
・まろやかな音、ホルンの高音域の吠えるような音にも少し似ている。
・優しい音色、安心感。
・一方でもの哀しさも表現できる。
・懐かしい感じ。
・音が遠いイメージ。
まとめ:とてもまろやかな音色なので他の楽器とも合わせやすそう。
高音域
・切ない印象。
・高く吠える哀愁漂う響き。
・てっぺんで到達する。
・他の音域にはない神々しさ。
まとめ:中音域と高音域を行き来して緊迫感と安心感を織り交ぜるような使い方もできる。