音域シリーズ第3弾はクラリネットB♭について書いていきます。クラリネットは中音域に「ブリッジ」という音があまり良くない音域があります。
その他の音域については聴感上で分類をしたため一般的な音域分類からずれています。
Clarinetの音域と音色
連続演奏時間:50秒以内
低音域(シャリュモー音域)
・少し鼻の詰まった感じ、鼻から抜けるような音。
・ゆっくりの演奏で遠くを見つめる感じ。
・機械的な音
・早い演奏でひょうきんな印象。
・効果音に使いやすい音。
・リズムに使いやすい。
まとめ:独特な音なので使い方で雰囲気ががらりと変わる、ゆっくりと演奏すればあくびがでそうなまったりとした空間を演出できる。
中音域(ブリッジ音域)
・表現力に乏しい音域。
・のどの音と呼ばれていて、少し詰まっていて息苦しい感じ、音量もあまりでない。
まとめ:できれば使わないほうが良い音域。
中高音域(クラリオン音域付近)
※正確には図表記C6までがクラリオン音域です。
・一番美しい音域。
・明るい音色。
・春っぽい音色。
・早いパッセージでドミノ倒しや追いかけっこのような表現。
・フルートよりも硬いイメージ。
・ゆっくりの演奏で静まりかえった様子を表現。フルートでは少し華やかさがでてしまう時などやや悲しさを追加。
まとめ:楽しい反面まじめで現実感のある音、完全なお花畑よりもやや日常の中に見つけた世界を表現するのに適していそう。
高音域
・明るくて透明感のある音。
・飛び跳ねるようなパッセージが似合う、忙しいイメージ。
・ゆっくりな演奏だとすこし耳が痛い。
・変わった鳥の鳴き声も表現できそう。
・あまり高い音は早い動きは苦手。
まとめ:早い演奏で忙しい雰囲気をだしたりここぞというときに使うと良い効果がだせそう。