DTM用のストリングス音源はたくさんの種類が発売されていますが、歌ものポップスを作りたいという方はどの音源を選んだら良いのでしょうか💡
今回は歌ものポップスに向いているストリングス音源の特徴とおすすめの製品を紹介していきます^-^ノ
歌ものポップスに使いやすいストリングス音源とは?
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歌ものポップス向けに使いやすいストリングス音源の特徴は単純で、「ソロや少人数編成が使える音源」と「残響音が含まれていないドライな音源」の2つの条件が揃っているものです。
それぞれの理由も見ていきましょう💡
ソロや少人数編成が使える音源が良い理由!
みなさんオーケストラの演奏を見たことはありますか?Vn1st、Vn2nd、Vla、Vc、Cb、と一般的な2管編成でも弦楽器だけで40人くらいになります。
40人もの人数が一斉に演奏できるのはかなり大きな空間が必要で、一般的に考えると歌ものポップス向けのドライな響きを得るには適した空間とは言えません💡
もちろん残響のない屋外やものすごく吸音の良い大きなホールがあれば話は別ですが、そのようなホールはめったに存在しませんし、屋外で演奏して収録というのも効率が悪くメリットが少ないので避けたいですね。
ドライな音を使いたいときは少人数編成で小さな部屋を想定する
そこで、歌ものポップスでギターやベース、ドラム、ボーカルと一緒に小さなスタジオで演奏するストリングスは各1人ずつのアンサンブルか少人数編成が候補に上がります。
例えば「Vn1、Vn2、Vla、Vc」の4人編成だったり、もう少し余裕があれば「Vn1 x4、Vn2 x4、Vla x2、Vc x2、Cb x1(計13人)」で構成すると歌ものポップスによくある理想的な音が得られます。
というわけで、歌ものポップスで使いやすいストリングス音源は、ソロや少人数編成の音色が含まれている音源ということになります。
残響音が含まれていないドライな音源が良い理由!
劇伴などいわゆるインストのポップスソングであればかなり残響が効いていても良い場合もありますが、歌ものの場合、特にテンポの早い曲では残響が調節できないとストリングスだけが距離が遠かったりと調節できない不便があります。
バラードなどでは比較的深い残響の音源でも良いのですが、汎用性を求めるならばドライな音源を購入して自分でリバーブを調整したほうが良い結果を生むのでおすすめです💡
それでは、これらの条件を満たす歌ものポップスに使いやすいストリングス音源を紹介していきます!
第1位:LA SCORING STRINGS
LA Scoring Stringsはドライな音色で収録されていて歌ものポップス用途におすすめなストリングス音源です! さらに人数別の音源もソロから大編成までがこのパッケージ一つで揃ってしまうのでこれさえあればどんなジャンルにも対応できるお得なストリングス音源です💡 価格は少々高めですが、ディズニー映画でお馴染みダニー・エルフマンさんも愛用している実績のある音源で本当に綺麗な音が鳴ります。 ソフトの使いやすさ、視認性などは今ひとつですがとにかく良い音を求めるならLA Scoring Stringsを購入しましょう! |
第2位:VIENNA CHAMBER STRINGS
VIENNA CHAMBER STRINGSはオーケストラ音源の老舗VIENNA SYMPHONIC LIBRARYから発売されている少人数編成ストリングス音源です。 さすが長い歴史があるだけあってVIENNAの再生エンジン(VIENNA INSTRUMENTS)は見やすく操作もしやすく作られています。 こちらも残響は少なくドライな音色で収録されていて歌ものポップスにはピッタリで、ときには存在感を出したり、脇役に回ってボーカルを支えることも自由にできる音源です。(デモ映像はあとからリバーブが掛けられています) そんなVIENNA CHAMBER STRINGSはあまりストリングスの奏法について詳しくない方でも打ち込んだときに不自然になりにくい音源なのではじめてのストリングス音源としては最もおすすめ💡 また、人数もバイオリンは6人、ビオラは4人、チェロは3人、コントラバスは2人と既に編成が決まっているので自分で編成を決めるという工程を省けます。 価格面でもLA Scoring Stringsに比べてかなり安く購入できるのでコストを抑えたいという方はVIENNA CHAMBER STRINGSがおすすめです! |
歌ものポップス向けにおすすめなストリングス音源のまとめ
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VIENNAには18€を支払うと1時間だけすべての製品を試すことができるAUDITION CREDITというサービスがありますが、少々お高いサービスです。
LA Scoring Stringsに至ってはトライアルが一切なく、ストリングス音源については試してから購入するのがなかなか難しい音源かもしれません。
今回紹介した2つのストリングス音源についてはYoutubeなどで聴けるデモ音源がたくさんありますので、操作感はともかくまずは多くのデモ音源を聴いて音色で選んでみるのも良いかと思います^-^ノ