作曲や作詞をしてCDを出すと、著作権料の分配としてどのくらい印税が入るのでしょうか?
音楽家の皆さんは夢の印税生活を目指して日々奮闘していますが、実際CDが売れるとどのくらいの印税が入ってくるのか気になりますよね?
今回は音楽出版社を通してCDを発売したときの、
について紹介していきます^-^ノ
CDの著作権使用料は「いくら?」「誰が支払う?」
CDの著作権料(印税)で押さえておくべきポイントは次の3つ💡
つまり、音楽家がもらう印税はレコード会社から発生しているということになります。
通常は「CD1枚の価格に対して6%」、その価格に「工場出庫枚数」と「出庫率」つまりCDが出回るであろう枚数分を掛けて算出しています💡
少し分かりづらいので実際に例を見てみましょう💡
例)1枚2,000円のCDを10,000枚出庫して、出庫率が80%の場合
この場合の計算式は?
このようになります💡
1枚2,000円のCDを10,000枚出庫すると、レコード会社は著作権使用料として960,000円をJASRACに支払わなければなりません。
JASRACから作曲家、作詞家、音楽出版社に印税を分配
レコード会社からJASRACに支払われた印税は、直接「作曲家」「作詞家」に支払われることもあれば、「音楽出版社」経由で支払われることもあります💡
音楽出版社とは『作曲家や作詞家と契約を結んで曲や詞に対する「著作権の管理を行っている会社」』です。
音楽出版社を経由する場合、音楽出版社がJASRACと契約を結んで、JASRACから支払われた印税を作曲家や作詞家へ分配して残った取り分を売上としています。
ここで賢い方は「音楽出版社なんて通さないほうが取り分が多いじゃないか?」そう思いますよね💡
ごもっともです。自分で全てできる方は通さないほうが稼げます。
では、なぜ音楽出版社を通すかというと「著作権の管理」や「売り込み宣伝」をやってくれるというメリットがあるからなんですね💡
作曲家や作詞家は音楽出版社との契約で取り分が決定する!
では、音楽出版社を通す場合、どのくらい印税が引かれるのでしょうか?
それは、音楽出版社との契約内容によって変わってきます(とても重要!)
音楽出版社に引かれる印税の割合には一般的によく使われる「2パターン」があるので覚えておきましょう💡
こちらも実際に計算例を見てみましょう💡
例)一般的な契約でCDの5曲中2曲を作詞家さんが担当した場合
先程のCDの例(960,000円の印税)から計算します💡
この場合の計算式は?
このようになります💡
※「0.94」を掛けているのはJASRAC管理手数料6%が発生するため。
作詞家さんが2曲担当した1枚2,000円のCDを10,000枚出庫した場合、作詞家さんには90,240円の印税が入るという計算になります
ちなみにCD1枚あたりの印税に換算するとわずか9円です。
2曲分の印税ってこんな感じ^-^;
CDが売れると印税がいくら入るの? のまとめ
今回は1枚2,000円のCDで計算しましたが、価格が上がればより印税は上がりますし、価格を下げれば印税も減ってしまいます。
さらに自分が担当した曲が何曲入っているかというのも大きなポイントで、コンペなどで採用されて喜んだのもつかの間、ほとんど印税が入らかったという話もよく聞きます^-^;
つまり在庫を抱えさえしなければ「CDを製作&販売して売上が入るレコード会社」が一番儲かるというわけですね💡
ただし最近はCDを購入するよりもAmazon Music Unlimitedのような定額聴き放題サービスの方がより手軽で人気ですよね?
近年CDを購入する場合と言えば、
など、強いファンに支えていただかないとCDは売れなくなりました。
最近では、ライブで物販としてCDを販売したり、自分でTuneCore Japanなどのサービスを利用して聴き放題サービスへ配信するのが流行っています^-^ノ