DTMの打ち込みで生音系の楽器を綺麗に鳴らすのはとても難しいし、そういった技術に関する情報って探してもあまり見つかりません^-^;
ということで、打ち込みで生楽器のように美しく仕上げるためのテクニックとコツを紹介していきますよ^-^ノ 今回はバイオリンを使って解説していきます💡
何も加工していない状態
まず最初、ノートをただ並べただけの状態です。(なかなかひどいです・・・)まずはここをスタート地点としましょう
このときのピアノロールがこちら、ノートが隙間なく全部埋まっています。
打ち込みをやっていて、何か勢いがないなと感じている方はもしかするとまだこのエリアにいるのかもしれません。解決して次のステップへGO💡
ノートの長さを変えてノリを出す
先ほどと違うところは(間違え探しみたい)ノートをところどころ短くしてノリを出しているという点です。ただクオンタイズされててかなり綺麗に整頓されています。
このときのピアノロールがこちら。
ノートの位置をずらしてさらに長さを調節していく
ここからは少し高度なテクニックが必要になってきます(!)テンポルバートといって、ノートを少し揺らす表現を加えまして、さらに音の長さを整えていきます。
ここまでくるとようやく聴ける状態になってきました。
このときのピアノロール。かなり人間味をおびてきましたね(?)
抑揚をつけたり、音に鋭さを出したり
楽器をやっている方はイメージしやすいと思いますが(やってない人はみんなが通る道、リコーダーを思い出しましょう💡)、人間が楽器を演奏しているときに一定の力で音を出し続けるのってとても難しいことなのです。
吹奏楽経験者ならロングトーンの練習とかよくさせられますね💡
ということで、打ち込みの場合でも音が均一にならないように抑揚をだしたり、ぐっと力を込めるような表現をエクスプレッション(CC11)や音源によってはたとえばVIENNAならCC2をつかってVelXFという機能を使って抑揚をつけましょう。
ここではCC2:ブレスコントロール(抑揚)を使って、先程のノートの長さやタイミングなどをさらに追い込んで作っています。
最後にビブラートを調節して完成
ソロバイオリンということなので、ビブラートがなかったりずっとかかりっぱなしだったりというのは表現力に欠けるので、ここで足してあげましょう。
ここまで作り込むと、僕は自分でバイオリンの演奏もするのですがリバーブを掛けたら細かいノイズもほとんど消えてしまうのでそれがもう音源なのかどうか自分でも聞き分けるのは正直難しいです。大編成の曲中ならなおさら^-^;
ビブラートは一番下のレーン(モジュレーション)によって変化を与えています。
モジュレーションを使ったビブラート調整の方法は前に書いた「VIENNA Solo Violin 2」ページの「ビブラート量を調節することができる」で紹介しているので良かったら見てみてくださいね^-^ノ
まとめ
今回は打ち込みでどこまでできるの?という疑問にちょっと挑戦してみた記事になりました^-^ノ
使用した音源についてはこちらで解説しております↓
ハリウッドでも予算の少ない制作では打ち込み&小編成が増えてきているそうです。ハンス・ジマーさんのシンセも打ち込みの部類に入りますね(?)ということでこれからはDTMでの表現力を身に付けておくとよいかもしれません♪
あとは、音の響きだったり、存在感だったり、そういうのは音響空間や編集でも180°印象が変わってしまいます。そういったミックスの技術については他の記事で紹介しているので是非参考にしてみてくださいね^-^ノではでは