メロディを作ることはできるけど、その後の編曲(アレンジ)ってどうやって進めたらいいの?編曲のやり方がわからなくてなかなか曲を完成させることができないと悩んでいるそこのあなた💡
実は曲を作り始めたばかりの多くの方が同じように悩んで、でもみんなコツをつかんで編曲をこなしています💡
今回はそんな編曲のやり方がわからないという方に向けて、これさえ見れば編曲の流れがわかる「5つの作業工程」を紹介していきます^-^ノ
その1:編曲のためにジャンル&リズムを決める!
編曲を進めるためにいちばん大事なことは、メロディを最終的にどのような形に仕上げていきたいかを明確に決めておくことです。
製作途中で方向性がぶれないためにも、編曲を始める前にどんなジャンルの曲、どんなリズムの曲を作りたいかを書き出しておきましょう。
「ジャンルって言ってもよくわからないよ」という方は参考にしたい既存の曲(リファレンス曲という)を探して、使っている楽器の種類やリズムを書き出してみるというやり方がおすすめです💡
その2:一番盛り上がるところで使う楽器をすべて書き出す!
編曲のやり方の良くない例として、編曲を進める中でなんとなくこの楽器も足してみようと途中からどんどん構想になかった楽器を追加していくというやり方があります。
編曲は引き算方式で進めた方がすっきりとした仕上げやすく、つまり材料となる丸太を削って彫刻を作っていくイメージで仕上げていくのが理想です💡
一番盛り上がるところで使いたい楽器をすべて書き出してみよう!
まずは、曲中の一番盛り上がるところをイメージして、そこで使いたい楽器をすべて書き出してみましょう。
例えばこんな感じです💡
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ここで楽器を決めたら、DAWソフト上で各楽器のトラックを作成します💡
その3:パーカッションを使う場合は先にリズムを入れる!
あれ?コードはまだ付けないの?と思うかもしれませんが、実はコードもリズムの上に乗せて付けていくため、先にリズムを刻むパーカッションを入れてしまったほうが編曲を進めやすくなります💡
ドラムセットやマラカス、トライアングルのような先に入れてもコード付けに支障がない楽器はこの段階で入れてしまいましょう。
Point! パーカッションだけでも盛り上がりなど曲の展開がわかるように入れるのがコツ!
パーカッションといってもずっと単調に鳴らしていてはちょっと退屈してしまいます。
編曲を始めたばかりの方によくやっていて、たしかにコピペでどんどん作れるので楽なのですがもうひと工夫するとさらに曲が活き活きとしてきます💡
そこで、メロディにパーカッションを入れる際は、パーカッションの演奏だけで曲の展開や盛り上がりがわかるように編曲していくと一段と表現力が上がってきます。
まずは「メロディ+ドラムセット」で練習するのがおすすめ!
パーカッションを使って曲の展開を表現するために、まずはメロディとドラムセットのみを使って曲の展開を表現できるように練習するのがおすすめです。
実はこれだけでも曲中の静かなところから盛り上がるところ、展開のためのフィルインなど多くの表現ができます💡
その4:リズムに合わせてコードを付けてみよう!
ここで初めてメロディにコードを付けてみましょう。既にコードを付けているよ〜という方も、ジャンルやリズムに適したより良いコードの選択肢があるかもしれません💡
曲の雰囲気、展開にぴったりなコード進行になるようにリハーモナイズ(コードを付け直す作業のこと)を行いましょう。
メロディ&リズム&コードで仮に合わせてみよう!
ここで仮に「メロディ、リズム、コード」の3要素を鳴らしてみて、もしイマイチだなと感じたらその後の工程で取り戻すのはとても難しいです^-^;
その場合は面倒でももう一度工程を戻って何度でも作り直してみましょう💡
この段階で良いものができていればこの後の編曲で失敗することはほとんどありません!楽しい作業が待っているので頑張って基礎をしっかり固めましょう!
その5:各楽器の役割を意識しながら配置していく!
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以前、DTMで作曲に使う音楽の要素でも細かく紹介しましたが、編曲をする際に意識したい曲の要素というのがあります。
編曲を進めるためには、最初に決めた楽器の中でどの楽器がどの要素を担当するのかを決めていけば良いのですね💡
担当する要素はどんどん変えてもOK!
もちろんこれらの要素は一度割り当てたらずっと同じ要素を担当しなければならないというわけではありません。
最初は保続音だったストリングスが途中から対旋律になったり、白玉で脇役に徹したり、オスティナートになったりと、1曲の中でも役割を自由に変えることができます。
楽器を足す時に浮いてしまう?そんなときはフィルインとして足してみよう!
編曲を始めたばかりの頃にありがちなのが、楽器ってどうやって足していったらいいの?急に足したらなんだか浮いてしまう…ということです。
そんなときには、出だしをフィルインとして加えてあげることで自然に足していくことができるので試してみてください💡
白玉系の楽器を減らす場合はディミヌエンド(減衰)させる
逆に楽器を減らして静けさを取り戻したい場合もありますよね💡
裏打ちのような刻みの音はいきなり止めても違和感がありませんが、白玉系の和音をいきなり減らすと違和感が生じる場合があります。
そんなときには演奏を止めたいフレーズをディミヌエンドでフェードアウトさせて上手に抜けてあげると違和感なく繋ぐことができるので試してみてください。
どんな要素(楽器)も「入口」と「出口」を意識すればあとは自由に組み合わせてOK!
このように、どんな要素(楽器)でも入るタイミングと出るタイミングが重要で、それさえ意識してあげればどこにどんな要素を使っても綺麗にまとまってくれます。
編曲をするために必要な機材とは?
作曲でメロディを作るのは鼻歌を録音するだけでも可能ですが、そこからアレンジ(編曲)を行うとなると譜面を書くか、便利なソフト(DAWというソフト)を用意する必要があります💡
特に、DAWソフトでは、上の画像のように、コンピューター上に入力した音階がそのままPC上のバーチャール音源を使って再生できたり、コードまで付けられるものもあるので揃えておくと便利です💡
DAWは様々種類がありますが、Cubaseというソフトが最も人気があり使いやすくておすすめです。
USBでパソコンに繋げられるMIDIキーボードがあると入力が音の速くて簡単!?
パソコンとDAWソフトがあれば、既に編曲ができる環境は整っているのですが、実はパソコンにUSBで接続できるMIDIキーボードという鍵盤が発売されています💡
MIDIキーボードがあれば、鍵盤を押してソフトの音を確認したり、録音しながら鍵盤を押せば音階を入力することもでき、さらに後からそのデータを修正することもできます💡
1つあると作業がとても効率よく進むのでまだ持っていない方は25鍵程度のものでもよいので用意しておきましょう💡
MIDIキーボードってどんなことができるの?どうやって使うの?とさらに知りたい方は「初心者のためのMIDIキーボードの使い方入門」で詳しく解説しているのでご覧ください💡
編曲のやり方がわからない時に参考にしたい5つの作業工程! のまとめ
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編曲をやるには楽器の音色や奏法、要素、曲のジャンル、リズム、コード進行など覚えることがたくさんありますが、まず最初にクリアしたいのは「メロディ&リズム&コード」という3要素で完成度を上げることです💡
編曲のやり方で迷っているという方はまずは今回紹介した方法を使って曲の基礎をしっかりと築き上げる練習をやってみてくださいね^-^ノ 続けていくうちに新しく見えてくるものが必ずあります💡