今回は「DTMのプラグインや音源の規格&インストール先」について紹介していきます💡
DTMのプラグインとは、ひとことでいうと「後から追加できる「エフェクト、音源」のこと」です💡
DAWに最初から搭載されている「エフェクトや音源」だけでは物足りなくなり、後から追加したくなることってありますよね?
そんなDTM用のプラグインですが、いくつかの種類があったり、種類ごとに保存場所が異なることをご存知ですか?
今回はDTM用のプラグイン(エフェクト&音源)について、プラグインの規格(種類)や規格ごとの保存先について紹介していきます💡
フリーのDTM用プラグインを追加したり、DAWとプラグイン、音源の連携がどうなってるのか興味がある方は参考にしてみてください^-^ノ
DAWによって使用するプラグインの規格が異なる!?
Macで使用できる | Windowsで使用できる | |
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現在主流の規格 | ・VST(ほぼ全てのDAWで使用可) | ・VST(ほぼ全てのDAWで使用可) ・VST3(同上) ・AAX(Protools専用) ・dll(Windowsのみで使用できるVST規格) |
最近はあまり 使用されない規格 | ・RTAS(Protoolsで使用されていた規格で現在サポート対象外) | ・DirectX/DXi |
DTM用のプラグインと一口に言っても、実は1種類だけではなく上表に書いたように複数の種類があって、使用するDAWによって読み込む形式が異なるのです💡
まずは、自分がどのDAWを使っていて、どの規格のプラグインを普段使用しているのかを把握しておきましょう💡
VSTプラグインはほぼすべてのDAWで使用できる!
DTM用のプラグインと聞いて、みなさんが真っ先に思い浮かべるのがこの有名なVST規格ではないでしょうか?
VST規格には、エフェクプラグイン向けに使用されるVST、VST3や音源用のVSTi規格などがあり、現存するDAWの中ではProtoolsとLogicを除く、すべてのDAWで使用することができます💡
フリープラグインの多くもこのVST規格で作成されているため、手動でプラグインを追加したい場合にはこのVSTプラグインの保存場所を知っておく必要があります💡
ProtoolsではAAXプラグインを使用する!
スタジオでよく使用されるProtoolsというDAWでは、AAX規格のプラグインを使用します💡
Protoolsでは、以前RTASという規格もサポートしていましたが、AAX規格のほうが音質が優れているという理由で、現在はRTASは排除されてしまいました。
LogicではAudio Unit(AU)プラグインを使用する!
MacでLogicを使用している方は、Apple独自の規格でもあるAudio Unit(AU)プラグインのみを使用することができます💡
Audio UnitはMacのみで使用できる規格なのでWindowsユーザーは特に気にする必要がない規格です。
DTM音源の場合はソフト本体とライブラリで保存場所が異なる!
ここからは、DTMプラグイン&音源の保存先について見ていきますが、その前に💡
DTM音源では、プラグイン本体と音源のライブラリの保存先が異なるということを覚えておきましょう💡
プラグイン本体はDAWから読み込める場所に保存される!
まず、VSTやAUなどのプラグイン本体ですが、これは「エフェクトプラグイン」の場合でも「音源プラグイン」の場合でも考え方は同じです💡
これらは1つのソフトとしてDAWから読み込める場所に保存する必要があり、多くの場合インストーラーで自動的にインストール先が決められます。
※フリープラグインの場合は後ほど紹介する保存ディレクトリへ手動で移動させる必要があります。
音源のライブラリはプラグイン本体から読み込めればどこでも良い!
DTM用の音源では、一部のオシレーター系シンセサイザーを除いて、さらにプラグイン本体から音源のライブラリ(オーディオファイル)を読み込む必要があります。
多くの場合、音源のインストール時にライブラリの保存先を聞かれて自由な箇所に設置することができ、重たい音源を外付けのSSD/HDDに入れたり、システム用のSSD/HDDと分けて容量がいっぱいにならないような工夫がされているのです💡
ソフトによっては、ライブラリを移動させて、プラグインから読み込み先を後から変更することもできます。
プラグインの保存場所(Mac)
ここからはvstプラグインやAUプラグインなど、プラグイン本体の保存先について見ていきましょう。音源ライブラリのデフォルトの保存先についても紹介しておきます💡
まずはMacでの保存先です💡
VST(.vstファイル)
Macintosh HD / Library / Audio / Plug-Ins / VST |
VST/VSTi規格の「エフェクトプラグイン本体」や「音源プラグイン本体」はMacの「ライブラリフォルダ」下層にある「VSTフォルダ」へ入れればDAWに認識されます💡
VST3(.vst3ファイル)
Macintosh HD / Library / Audio / Plug-Ins / VST3 |
同じくVST規格の中でもVST3という拡張子のファイルは、「VST3」フォルダが保存場所として指定されています💡
Audio Unit (AU)(.componentファイル)
Macintosh HD / Library / Audio / Plug-Ins / Components |
Logicで唯一読み込めるAudio Unit(拡張子が.component)のプラグインは、ライブラリフォルダ下層の「Components」フォルダが保存場所として指定されています💡
AXX(.axxplugin)
Macintosh HD / Library / Application Support / Avid / Audio / Plug-Ins |
Protools専用のAXX規格(.axxplugin)プラグインは、ライブラリ下層の「Application Support」フォルダから保存場所へ進みます💡
階層がやや深いので間違わないように探しましょう💡
RTAS(.dpm)
Macintosh HD/Library / Application Support / Digidesign / Plug-Ins |
現在はサポートが切れてしまいましたが、RTASの保存場所も紹介しておきます💡
音源ライブラリの保存場所(デフォルト)
Macintosh HD / ユーザ / 共有 |
DTM音源の場合、オーディオデータのライブラリのインストール先を自由に変更できますが、デフォルトでは「ユーザ」→「共有」の中にプラグイン名のフォルダが作成され、そこにライブラリが保存されます💡
プラグインの保存場所(Windows)
続いて、Windowsでの保存場所について見ていきましょう💡
Windowsでは、VSTプラグインが主流になっていて、Protools以外のDAWを使用しているなら、VSTプラグインのみに注目すれば問題ありません。
VST(.vstファイル)
♪ 64Bit Plugins ♪ C¥ProgramFiles\VSTPlugIns(64bit版プラグイン) ♪ 32Bit Plugins ♪ C¥ProgramFiles(x86)\VSTPlugIns(32bit版) ♪ Cubase User ♪ C¥ProgramFiles\Steinberg\Cubase\VSTPlugins(Cubaseユーザー) |
Windowsユーザーが最も使用するVSTプラグインの保存先です💡
Windowsでは64bit版のプラグインと32bit版のプラグインで保存先が異なるので注意しましょう💡
VST3(.vst3ファイル)
C:¥Program Files\Common Files\VST3(64bit版) |
VST3プラグインの保存先はこのようになっています💡
AXX(.axxplugin)
C:¥Program Files\Common Files\avid\audio\plug-ins(64bit版) |
Protoolsユーザーは上記フォルダを確認しましょう💡
音源ライブラリの保存場所(デフォルト)
C:\Users\Public\Documents |
Windowsの場合でも音源ライブラリのインストール先を自由に変更することができますが、デフォルトでは「C:\Users\Public\Documents」以下に保存されます💡
DTMのプラグインや音源の保存場所(インストール先)ってどこ? のまとめ!
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大手メーカーから販売されているDTM用プラグインでは、インストーラーが付いていて何も考えなくてもプラグインを使用できる環境が構築できます💡
しかし、フリーのプラグインを使用したい場合や、パソコンの容量がいっぱいになってきてライブラリの場所を移動したい場合などはプラグインやライブラリの場所を知っていることで移行がスムーズになることもあります💡
DTMでプラグインを導入する場合には、いざというときの対応に備えて「種類(規格)」「保存場所」の2つを覚えておきましょう^-^ノ