和声法とかいろいろあるけど何はともあれコード進行を知らなきゃ作曲は進まない! ということで今回は定番コード進行から少しマニアックな進行まで、曲作りにすぐに活かせるコード進行のパターンをご紹介します💡
パターンはすべてわかりやすくC調に統一して掲載しますので、実際に使用する際には皆さんの好みの調に置き換えてみてくださいね💡
世の中にはたくさんのコード進行で溢れていますが、ここで紹介しているコード進行を全て覚えれば作曲で不自由することなく、覚えた頃には自分で試行錯誤して進行を生み出せるできるレベルになっていると思います^-^ノ
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基本の進行!
まずは大事な基本コード進行!基本の進行だけでも素晴らしい曲は生まれますのでしっかりと押さえておきましょう💡
(1)一番基本となるパターン

調のルート音(C)から始まってドミナント(G)へ進んでトニック(C)に戻ることで調性を強く示すことができます。
(2)主要三和音(C、F、G)のみでまとめた例

主要三和音で1集周るとこうなります。
代理コードを使ったり表情を付けていく例!
続いて、基本のコードの一部を代理コードに置き換えた例を見てみましょう💡
(3)代理コードを含めてツーファイブを作った例

(2)のFを代理コードDmに置き換えて2→5の流れ、つまりツーファイブを作ってみました。
(4)さらにGsus4を加えてもったいぶった感じを出す
Sus4の使い方としてこんな感じで入れ込んで使うことができます。
サブドミナントマイナーやディミニッシュを使った例!
次は、曲終わりにちょっと切ない印象を与えるサブドミナントマイナーやディミニッシュの使い方を見ていきましょう💡
(5)終わりの部分にサブドミナントマイナーを使う(F→Fm)

サブドミナント(ここではF)をマイナーにして取り入れます。これによって徐々に終わる雰囲気を取り入れることができます。
(6)終わりの部分にディミニッシュを使う例

先程はサブドミナントマイナーを使いましたが今度はディミニッシュによっても同じ効果を生み出すことができるという例の紹介です。
セカンダリドミナントを使った例!
セカンダリドミナント(現在の調以外でドミナント機能を持っている和音)を使うと曲に勢いが付けられるのでどんどん使っていきましょう💡
(7)Fの前にセカンダリドミナントを入れる(C7→F)

F調でのドミナントはC7です💡 ということでCをC7にすることによってセカンダリドミナントとなってドミナントモーションを生み出すことができます。
(8)さらにC7の前にGm7を入れ込んでツーファイブを足す

F調でGm7からC7はツーファイブの動きになります、ということでここでも新たにGm7を足すことでさらに強進行が生まれ勢いが付いています。
Csus4を取り入れる!
Sus4を取り入れるともったいぶった印象を与えることができます💡頻出するので覚えておきましょう💡
(9)Csus4で終わりを惜しむような雰囲気

sus4を取り入れることで曲が終わる直前に、なにか終わるのを惜しむかのような雰囲気を付けることができます。
DmをDに変えてみる!
ダイアトニックコードであるDmをDに変えて一時転調を取り入れてみましょう💡爽やかな印象になります💡
(10)C調からG調へ一時転調の効果
(3)のDmの部分をD(D7)に変えてみました。これによって一時的に調がC調からG調になったように転調の効果を入れることができます。
EmをEに変えてみる!
続いてもダイアトニックコードEmをEに置き換えて一時転調してみましょう💡こちらはマイナー調に一時転調するため暗い・かっこいい印象を与えるのに効果的です💡
(11)EmをEに変えることで平行調のAm調に一時転調する効果

平行調であるAm調ではGがG#となるので、Emの構成音であるGをG#にすることでEに置き換えることができます。これはかなり多用されているので覚えておきましょう💡

ここでちょっと箸休め💡「15秒でわかるコード進行160」という本では更に多く(160種類)のコードバリエーションを聴けるよ💡
内容も面白い本なので合わせて読んでみてね💡
定番進行の一括紹介!
ここからはよく使われる定番のコード進行を一気に紹介していきます!
(12)カノン進行

定番のカノン進行です、かなりの曲で使われていますね💡
ちなみに💡バリエーションでこんな感じのもあります💡

カノン進行(バリエーション1)

カノン進行(バリエーション2)


いろいろ試してみましょう^-^ノ
(13)6-3-4-5-1進行

有名な鬼◯ちひろさんの月光などかなりの曲で使われています。
(14)6-2-5-1進行

こちらもよく使われる進行ですね💡
(15)小室進行
これを出さずして定番進行は語れません💡
(16)1-3-6進行

この1-3-6の進行もよく使われます💡 その後は自由に繋げてください。(C-Em-Amの部分)
使い方の例(1-3-6進行)!

たとえばこんな感じで繋げたりできます。
(17)4-5-3-6進行

先程から何回も登場していますね💡 もう定番中の定番なので使うか使わないかはともかく押さえておきましょう。(F-G-Em-Amの部分)
(18)C – Csus4の繰り返し

ひたすらこれを繰り返すという、イントロなどに使えそうな進行です。この場合どちらかと言うとコードはCで経過音的にsus4の音を入れているという感じです。
(19)C – Cadd9 – Csus4の繰り返し

こちらも同様にコードはCですが経過音的に9thの音とsus4の音を取り入れることによっておしゃれな響きを作り出しています。
(20)モーダルインターチェンジを活用
モーダルインターチェンジ(C調の同主調Cmから和音をもってくること)を使って一時転調を取り入れています。ドラゴンボールの有名な主題歌の最後にも使われていますね💡
この例では「A♭」と「B♭」の部分がモーダルインターチェンジになっています。
(21)一時転調で切ない印象(C-E7-Am)

「C-E7-Am」の部分で平行調(短調)に一時転調して切なさを表現することができる。
(22)緊迫感のある海賊映画にありそうな進行(Am-G-F-E7)

GからFに進むという思いっきり禁則ありの進行ですが、この階段状のバスの動きがなんとも言えない戦いの緊迫感を出しています。
(23)勢いのあるレースっぽいコード(Am-C-D7)

こちらもAmからCという禁則たっぷりの進行ですが疾走感があります💡 昔ドンキーコング2というゲームのBGMでこの進行が使われていました。ちょっと響きが現代っぽいですね。
(24)短調のセカンダリドミナントで勢いと華やかさを出す

「Am-E7-Am」という進行に、E7のセカンダリドミナントであるB7をねじ込んだ進行です。少しだけ勢いが増しています。ゆっくりだと華やかさや切なさが増します。
(25)E7の代理コードとしてG#dimを使用する

E7とG#dimは構成音がほとんど同じなので代理コードとして使用することができます。
(26)ラインクリシェを応用した例

「C-G/B-Am」の部分がラインクリシェと行ってバスが階段状に下がっていっています。
よく合唱とかで聴くフレーズですね💡
(27)ハンス・ジマーっぽいコード①

かの有名な劇伴作家ハ◯ス・ジマーっぽいコードです。
(28)ハンス・ジマーっぽいコード②

こちらもジマーっぽい進行ですね。
演奏はG#m調
(29)ハンス・ジマーっぽいコード③

このGmがジマーっぽさを出しています。彼はFの代わりにDmへ置き換えたりもしています。
(30)ハンス・ジマーっぽいコード④

こちらもそうですがドミナント(G)のあとにサブドミナント(Dm)を持ってくるのがジマーサウンドによくあるお決まりの形みたいですね。
(31)まったり落ち着く終わり方のコード進行

なんとなくまったりとした終わり方をしたい時に使いましょう。
(32)ディミニッシュを入れてクラシックな印象になる進行

ディミニッシュを加えることでクラシックな響きを取り入れましょう。
(33)短調にBm-5を入れて曲の終わりにツーファイブを作る

(34)お星様みたいなコード進行


AmがAになっていたりディミニッシュが入っていたりしておしゃれな響きが生まれています。
まとめ
世の中にはたくさんのコード進行がありますが、進行の幹となる部分はそんなにバリエーションがありません💡
あとは今回紹介してきたようにコードを足したり、入替えたりして転調をしたり、はたまた転回形にしたり、基本の流れさえ掴んだ上でどのように変形させていくのかを頭に入れておけばコード進行で困ることはなくなります💡
そんな意味も込めて、今回はそのまま書かれているコード進行を使うこともできるけれど、それぞれの進行がどうやって作られるのか?またはじめのうちは使い所が難しいsus4やセブンス、ナインス、サブドミナントマイナーなどを自然に身に着けられるような構成にしたつもりです。
楽器をお持ちの方は是非今回のコードを実際に演奏されて、そして世の中にある多くの楽曲のコードを分析してみてくださいね💡
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