コンデンサーマイクを設置する際の上下(正立と倒立)って差があるの?ひっくり返して使っている人が多い理由とは?

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 コンデンサーマイクの使用風景を見ると、マイクが上向き(正立)で使用されていたり下向き(倒立)で使用されていることがありますが、このマイクの上下にはどのような違いがあるのでしょうか?

 特にスタジオでは日常的にマイクを下向きに使用するレコーディングエンジニアを多く見かけますが、下向きのほうが音が良いのでしょうか?

 今回はそんなコンデンサーマイクの向き!の謎について紹介していきたいと思います^-^ノ

真空管式のコンデンサーマイクは倒立で設置するのが無難!?

 最近のモデルでは改良が加えられ、真空管の熱による影響が少ない物が増えてきましたが、以前は真空管式のコンデンサーマイクといえば、熱を上に逃がすためにダイアフラムを下向き(倒立)で設置することが推奨されていました💡

 このように、昔から倒立で使用しなければならないマイクが存在したものの、上向き(正立)で使用しなければならないマイクはなかったため、ミスを防ぐためにコンデンサーマイクを常に倒立で設置する習慣が付いている方もいます。

真空管式の場合!

  • 真空管の熱が上がってダイアフラムを痛めないように倒立で使う慣習があった。
  • 最近のモデルでは改良が加えられて熱による影響がない機種も増えてきた。
  • 真空管式で取扱説明書に「倒立で使用」と書かれていたら必ず守る。

コンデンサーマイクで正立、倒立による音質の差はない!?

 では、それ以外の一般的なコンデンサーマイクで正立と倒立による音質の差があるかというと、実はどちらも同じ!変わりません💡

 正立でも倒立でも、音を下から狙うことも上から狙うことも可能です。その時のスタンドの状況などによって、使いやすい方を選びましょう💡

角度が変わっても音は変わらない!

  • 上下、斜めに角度が変わったくらいでは音が変わらないように設計されている。
  • 前後だけ間違えなければどんな角度に設置してもOK!

ショックマウントのつまみの位置と利き手で上下を選ぶことも!?

 これはとても単純な理由ですが、ショックマウントの角度調節つまみが右か左どちらが使いやすいかで上下を決めることもあるのです💡

 スタジオで多く使用されるU87Aiのショックマウントは正立では右側、倒立では左側につまみがくるように設計されているので、多くの右利きの方は、左手でつまみを回しながら利き手の右手でマイクを調整するほうが角度調整がやりやすくなります!!

 ちょっとしたことですがハマると作業効率が上がるので試してみてください💡

利き手によって使い分けると効率があがる!?

  • 右利きの人は右手でマイクの角度を微調整したほうが効率が上がる場合が多い!
  • 正立使用で右側につまみくるショックマウントの場合、倒立で使用すると使いやすいことがある。

コンデンサーマイクを設置する際の上下(正立と倒立)って差があるの?マイクを下向きに(倒立)で使っている人が多い理由とは? まとめ!

  • コンデンサーマイクの上下による音質の違いはない。
  • 旧式の真空管タイプの場合は熱が上に上がるためダイアフラムを下向きにして設定する。
  • 旧式の真空管式コンデンサーマイク時代からどんな機種でもミスを防ぐために倒立に設置している習慣があって普段から倒立で使う人もいる。
  • キャリアの長いエンジニアから倒立式で使うよう教育されたエンジニアの場合も同様。
  • ショックマウントの構造から倒立させて右手でマイクの角度を調整した方が楽に調整できる場合などは倒立させて使う。

 コンデンサーマイクの上下には音質的な違いは全くありませんが、今回紹介したような理由から下向きで使っている場面を見かけることが多いのかもしれません💡

 その時の状況によって使いやすいように設置しましょう^-^ノ