Cubaseで編集したオーディオを書き出すと、元は入っていないはずのノイズがぷちっと入っているなんてことはありませんか!?
今回はそんなCubaseで生じるノイズの原因と、書き出し時にノイズを防ぐための方法について紹介していきます^-^ノ
ノイズが生じる原因について考えてみよう!?
Cause of Noise!
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ノイズが発生してしまう原因は様々ありますが、まず最初に疑うべき原因にはこれらが挙げられます💡
一つ一つの発生源について対策を考えていきましょう💡
負荷の大きなプラグイン・音源をたくさん使用している!
負荷の大きなプラグインをたくさん使用したり、重たい音源をたくさんのトラックで使用すると、CPUの処理が追いつかなくなりぷちっとノイズが入る原因になります💡
負荷の高いAudio WarpやVari Audio機能を使用している!
Cubaseに標準搭載されている、手軽にタイミング補正できるAudio Warpや、ピッチ補正機能であるVari Audioはとても便利な機能ですが、負荷が大きくノイズが生じやすいポイントです💡
1トラックだけでもノイズが生じることもあるので注意しましょう💡
レイテンシを小さくするためのバッファサイズを小さくしすぎている!
レイテンシ(遅延)があると録音の際に音ズレが生じるため、できるだけバッファサイズを小さくしてレイテンシを少なくしたいものですが、その一方でCPUへの負荷も大きくなります💡
Audio-GuardをOffにするだけでもレイテンシはかなり小さくなる?23msもの遅延の原因に!?
Cubaseではメニュー(「スタジオ」→「スタジオ設定」→「VSTオーディオシステム」)にあるASIO-Guardという機能がデフォルトで有効になっているのですが、これが大きなレイテンシの原因になっているので無効化しましょう。
有効になっているとこのように23msもレイテンシが増えてしまう!
ASIO-Guardが有効な場合(初期状態)では、このようにASIO-Guardによるレイテンシが23msもあることがわかります。
この機能を切ってオーディオデバイスのバッファサイズを増やしたほうがレイテンシも少なく動作も安定するのでおすすめです💡
ASIO-Guardは環境によっては良い結果を得られることもありますが、それ以上に使用環境との相性問題の課題も残っています。
ASIO-GuardはVienna Ensemble Proと相性が悪い!?
快適なDTM環境を構築するために、最近、多くの方が導入を始めているVienna Ensemble Proについても、ASIO-Guardと相性が悪く、動作が不安定になります。
パソコンの能力が追いついていない!
もし、かなり古いパソコンを使用している場合、パソコンの処理能力が追いつかずにノイズが入ってしまうことがあります。
オーディオインターフェイスやオーディオドライバとの相性が悪い!
使用しているオーディオインターフェイスやそのドライバが正常に動いているかもう一度確認してみましょう💡
パソコンとの相性や、古いパソコンに無理に新しいドライバをインストールしている場合などもノイズの原因となることがあります。
書き出し時にノイズが入らないようにする方法!実時間で書き出しとは?
Audio WarpやVari Audioによって書き出し時にぷちっとノイズが入ってしまう場合には、「実時間で書き出す」にチェックを入れることで解消できます。
また、「外部MIDI入力をオフ」にもチェックを入れておくと思わぬデータが紛れるのを防げます💡
オーディオファイルのタイミング補正やピッチ補正を頻繁に行う方でノイズに困っている方はこの方法を試してみてください💡
Cubaseで書き出した音源にぷちっとノイズが入る原因と対処法! のまとめ!
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以前、家電量販店を歩いていると、何かお探しですか?と聞かれ、「音楽制作用に重たい処理に耐えられるようなパソコンを探しています」と言ったところ、店員さんからは「3Dのゲームをやるのでなければ、音楽制作ならそんなにパワーが無くても大丈夫ですよ」という答えが返ってきました💡
DTMで音楽を作るというと、一見パソコンの処理能力もあまり必要なさそうというのが一般的に世間に浸透しているようです。
でも近年は特に、音源がより“本物らしさ”を追求するようになり、年々登場する音源はメモリだけでなくCPUにも負荷がかかるものが増えてきています。
さらに、オーディオミキシング用のプラグインでもAIを導入したものが登場したり、ユーザーからは見えない多くの複雑化された処理を裏方でやっているのです💡
限られた制作環境でノイズを出さないためには、こまめに書き出しを行なったり、工程を分けてスマートに行うことがこれからはさらに求められる時代になりそうです^-^ノ