MACでDTM用に大容量SSDへ交換したのにパーティションの容量が増えない場合の対処法について!!

Crucial SSD 1000GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm MX500 (9.5mmアダプター付) CT1000MX500SSD1/JP

 MACではOS X El Capitan以降、ディスクユーティリティーが大きく変化して、操作が制限されるようになりました。これによってパーティションを気軽に切ったりつないだりが難しくなってしまったんですね💡

 そこで問題になるのが、ソフトやデータなどで容量がいっぱいになってきて容量の大きなSSDにデータを移し替える場合です。

 例えば今まで使っていた500GBのSSDの内容を新しい1TBのSSDに専用の機械を使って丸々コピーして再びパソコンへ戻してみてもパーティションの容量は500GBのまま変わらず残りの容量は「未使用領域」として認識されユーザーからはまったく操作することができないのです。

 Windowsの場合はディスクの管理から簡単にパーティションを操作できるのですが、MAC用にフォーマットされたSSDでは一筋縄ではいきません!

 そこで今回は、MACでSSDを大容量のものに交換しても今までと同じ容量しか認識されず、パーティションも結合できずに困っているという方へ向けて解決方法を紹介していきます^-^ノ

今回の問題はHDDスタンドのクローン機能を使った場合やクローンソフトを使った場合に生じる!

玄人志向 HDDスタンド USB3.0接続 KURO-DACHI/CLONE/U3 パソコンなしでHDDのまるごとコピー機能付き

 世の中には、2台のSSD(HDDも)を差し込むだけで簡単にSSDの丸々コピーしてクローンを作れてしまう便利な機械があります。

 とても便利なので、データのコピーを作って保管しておくには効果を発揮してくれるのですが、なんといっても丸々コピーするためパーティションの情報まで丸々受け継いでしまうという問題があります。

 Windowsの場合はOS側の機能から簡単にパーティションを戻せるのですが、MACでは一度作ってしまったパーティションはどう頑張ってみても増やすことはできません。

ディスクユーティリティーからは容量を増やせない!?

 まず、ディスクユーティリティーでは元のSSDの容量しか認識されず、試しにパーティションを増やしたり、また消してみたりすると一時的に全容量が表示されたか?と思いきやまたつなごうと思うとエラーが起きたりとうまくいきません。

 これは起動時「Command+r」のセーフモード起動のディスクユーティリティーで行っても解決しませんでした💡

ターミナルから diskutilコマンドを使っても容量が増えない?

 Macのターミナルを使って「diskutil list」と入力すると接続されているSSDやHDDの一覧と各パーティションの情報が表示されます。

 上の写真は既にパーティションが正常に割り当てられているものですが、クローン直後のSSDでは「Apple_HFS Mac OSX」というパーティションが「GUID_partition_scheme」に比べて小さくなっているかと思います。

 例えば追加したSSDが「/dev/disk3」の場合だと、容量を増やしたいパーティションは「disk3s2」という名前のパーティションだということがわかります。

容量を100%活用するようにコマンドを入力すると?

diskutil resizeVolume /dev/disk3s2 100%

 例の場合だと、このコマンドを入力することによってパーティション「disk3s2」を使えるだけ広げよ!という操作をすることになります💡

 これでうまく容量が増えればラッキー!海外のトピックではこれで容量が増えたという例もあるそうですが、エラーが出て増えないという場合が多いそうです。

MacのTime Machine機能を使って交換するSSDのみのバックアップを取って新しいSSDへ移せば無事に移行できる!

 そこで、ここまで試してもうまくいかないという方にはMacの標準バックアップ機能である「Time Machine」を使うことをおすすめします💡

 元々1台のSSD・HDDで運用していたという方はそのままバックアップを取っていただけば問題ありませんが、複数台接続していた中の1台を交換したいという場合には、他のSSD・HDDの内容をバックアップする必要はないので除外しておきましょう!

バックアップの除外設定

 バックアップの除外設定では、基本的に移行したいSSD・HDD以外のマウントされているドライブを全て選択しておけばOK!

バックアップをとる!

 バックアップ用の外付けHDDを繋げて、いよいよバックアップをとっていきましょう!「Time Machineをメニューバーに表示」にチェックを入れておきます。

 メニューバーに時計のマークが表示されたらクリックをして「今すぐバックアップを作成」を選択してバックアップを開始します💡

クローンを作ってしまったSSDはフォーマットしておく!

 一度クローンを作ってしまったSSDは、ディスクユーティリティからフォーマットを行っておきましょう。

セーフモードからバックアップを復元

「バックアップが記録されたHDD」と、「バックアップを復元したい新しいSSD」をパソコンに繋げ、セーフモードで起動します。

 ちなみにセーフモードはMac純正のグラフィックボードを搭載したマシンでしか表示されないため、Windows用のグラフィックボードへ付け替えている方は、セーフモード起動できるMac Bookなどを用意して行ってください。

 復元先は内蔵SSDでなくても、USBで繋げたSSDを選択して復元することができるのでノートでも問題ありません💡

 セーフモードで起動したら「Time Machine バックアップから復元」を選択して、後は流れに沿っていけば完了です!

 復元後に確認すると無事に容量がフル活用されているのが確認できます💡

MACで大容量SSDへ交換したのにパーティションの容量が増えない場合の対処法について のまとめ!

  1. HDDスタンドなどで小容量のSSDを大容量のSSDにコピーするとパーティションの容量が増えないという問題が生じる。
  2. 既にSSDのクローンを作ってしまった場合には、ディスクユーティリティーから修復は不可能なのでターミナルからdiskutilコマンドを試せる方は試してみる。
  3. コマンドは複雑なので、確実・安全にデータを移行したいという方はMacのTime Machineを使ってバックアップを作って復元させるのが一番おすすめ!

 ということで、今回はDTMをやっているマックユーザーの皆さんがやってしまうかもしれないSSDの交換トラブルの解決方法について紹介しました💡

 せっかく新しいSSDを購入したのに容量が増えずに困っている><まだ直せていない!!という方はこの方法を使って修復してみてくださいね💡また、これから新しい大容量SSDの導入を検討しているとういう方は、最初からTime Machine機能を使うことをおすすめします^-^ノ