DTMでプラグインをかける順番ってどうすればいいの?EQ?コンプ?ディエッサーなどミックスでの掛け方を紹介!

  DTMではイコライザー、コンプレッサー、ディエッサー、、リミッター、リバーブ、アナログシミュレーター、アナライザーなど、様々なプラグインがありますが、これらは一体どのような順番で使用すれば良いのでしょうか?

 今回はDTMでミックスを行う際にプラグインの順番って重要なの?また、順番によってどのようなメリット・デメリットがあるのかについても紹介していきます^-^ノ

一般的な「プラグインを掛ける順番」は?

 まず、一般的にプラグインをどのような順番で掛けるのかについて紹介しておきますと、多くの方は上の図のような流れでプラグインを使用していることが多いと思います💡

(1)まずは余計な周波数をカットするところからはじめる!

 コンプレッサーで圧縮したりエキサイターで増幅するにしても、必要のない音まで圧縮したり増幅することは無意味で必要な音を劣化させる原因にもなるため、不要な音は初期の段階でカットしておくのが基本です💡

ローパス・ハイパスフィルターで高温域・低音域のノイズをカットする!

 DAWのトラックに音源を読み込んだら、まずはローパス・ハイパスフィルターを使って高音域・低音域にあるノイズとなる不要な音をカットしておきましょう💡

 ベースなど、低音が重要な楽器は低音を削りすぎないよう注意が必要です。

EQを使ってこもる音やガサガサとした耳障りな音をカットする!

 続いて、音の中でもモヤモヤと籠もる音やガサガサ・ビリビリとする音があればEQを使ってカットしてしまいましょう💡

 ただし、コンプレッサーをかける前の音作りが苦手、という方はこの工程を飛ばしてしまっても構いません💡

不要な音のカットは初期段階で!ローパス・ハイパスフィルターやEQ、ゲート・エキスパンダーなどの不要な音をカットする系のプラグインを初期の段階で使用すると、後段でのコンプレッサーによる音の劣化が少なく綺麗な仕上がりになります。

(2)音がスッキリしたら音量のダイナミックレンジを整える!

 不要な音をカットしたら、すっきりとした音にコンプレッサーを使って音量のダイナミックレンジ(抑揚)を整えていきましょう💡

コンプレッサーによる「ダイナミックレンジの調整」・「音色作り」もこの段階で行う!

 コンプレッサーはただ音のダイナミックレンジの幅を縮めて聴きやすくするだけでなく、アタックタイムやリリースタイムを調整することで音色自体も変化させることができます💡

 コンプレッサーを使って音色作りをしたい場合もこの段階で行います。

(3)最終的な音色調整を行う!

 ここでは、EQを使って最終的な音色調整を行っていきましょう💡

 最初のEQによるカットやコンプレッサーによって音を作りきれなかった場合や、コンプレッサーで持ち上がった結果、所々大きく目立つ耳障りな音があればEQやダイナミックEQを使って目立たないようにカットしていきます。

 前段階のコンプレッサーを掛ける工程で、慣れていないと意図しない音色に変化してしまうことも多いため、DTM初心者の方はこの段階で音色作りを行う方が簡単でおすすめです💡

耳障りな音がずっと鳴っているか、ところどころ目立つかで処理を変える!

 ここで💡1つEQをかける際のポイントとして、耳障りな音が常に鳴っているのか、それとも所々で登場するのか耳を傾けてみましょう💡

 もし、耳障りな音がところどころに登場するような場合、常にその周波数をカットすると、不要な音が無いときにもEQが働いてしまい、必要な音までカットしてしまうことになります。

 そんなときには、指定した周波数がある音量を超えたときのみカットしてくれる、コンプレッサーのような働きをするダイナミックEQを使ってみましょう💡

 ダイナミックEQは、音を圧縮ではなくカットするマルチバンドコンプレッサーのようなもので、マルチバンドコンプレッサよりも簡単に使用できるので初心者の方にもおすすめです💡

コンプレッサとEQをかける順番ってどうやって使い分ける?コンプレッサーとEQをかける順番が変わるとかかり方にどのような変化があるの?と気になる方は「コンプレッサーとEQをかける順番は?どうやって使い分けると効果的?」の記事で詳しく紹介しているのでそちらをご覧ください💡

(4)ディエッサーで歯擦音の最終チェック&圧縮!

 ここまでに、EQを使って音作りはほぼ完成していると思いますが、ここで一度、歯擦音の最終チェックを行います💡

 視察音とは「さしすせそ、たちつてと」など子音やシンバルなどの金物楽器に含まれる高い周波数(4000Hz~9000Hzあたり)の音で、長時間聴き続けると難聴の原因にもなるため、できる限り除去しておく必要があります。

 この段階でまだ歯擦音が目立つようであればディエッサーという歯擦音を除去する専用のプラグインをしようして聴きやすく整えておきましょう💡

(5)Post-FXでリバーブを使用して空間を整える!

 ここまでの工程で完成した音をリバーブに送って残響音を追加します💡

 ポイントは「Post-FXモード」で送るということ!もしPre-FXモードで送ってしまうと、何もエフェクトがかかっていない状態の音がリバーブに送られるので注意しましょう💡

リバーブプラグインはミックスの初期で使用して先に空間を整えると音作りがしやすい!

 実際にミックスを行う場合には、最初にセンドでリバーブを適用して空間を作り前段階にEQやコンプレッサなどを追加して編集すると奥行きなどがわかりやすくておすすめです💡

実際に作業する際の手順(一例)!

 ここまではDTMのプラグインを掛ける順番について紹介しましたが、ここからは実際にミックスの作業をする際、どのような順番で作業を進めていくと効率が良いのかについて紹介していきます💡

 ここからの作業順序は人それぞれです💡ここでの例は一例としてそのまま取り入れていただいても構いませんし、それぞれに好みのやり方を見つけていただくのも良いと思います💡

(手順1)DAW起動後最初に使用したい!マスタートラックへのリミッター!

 プラグイン名  リミッター
 目的  音量が限界(0デシベル)を超えると機材や耳を痛めることがあるため、それを防ぐ。
 使用方法

 マスタートラックに1つインサートしておく。

 DAWソフトを開いたら、まず最初に使用したいのがリミッター(マキシマイザーでも可)プラグイン💡

 リミッターは、予想超える大きな音量が流れたときに音を圧縮して機材や耳を守る働きをするプラグインです。作業を開始したらまずリミッタープラグインをマスタートラックへインサートしましょう💡

(手順2)音を視覚的に把握するためのアナライザープラグイン!

 プラグイン名  アナライザー
 目的 ・周波数帯域ごとの音量バランスを視覚的に確認できる。
・マスタリング用途であればラウドネスレベルが表示できると便利。
 使用方法

 マスタートラックの最終段に1つインサートしておく。

 最近では多くのDAWにビックメーターやRMEメーターが搭載されているので必須ではありませんが、周波数ごとに音量を確認できるアナライザープラグインをマスタートラックの最終段にインサート(ポストフェーダーとして)しておくと帯域ごとの音のバランスを視覚的に見ることができるできるので便利です💡

 アナライザープラグインはマスタートラックの最終段(リミッターの後ろ)にインサートとして使用します。

(手順3)すべてのトラックをリバーブに送って空間と各トラックの奥行きを整える!

 プラグイン名 リバーブ
 目的  空間を作ったり、設定を変えて音源の距離を調整することもできる。
 使用方法

 距離の異なる音源ごとにPredelay値を変えてSendで送る(空間のサイズ、吸音率、リバーブタイムなどは統一する)。

 DTMで皆さんが1番苦労するところと言えば、やはりそれぞれの音源の奥行きを整える作業ではないでしょうか💡

 EQやコンプレッサーを使って奥行きを整える考えもあるようですが、最も自然の法則に基づいた奥行きの調整方法はやはりリバーブプラグインを使用する方法です💡

 後で音作りに集中するためにも、最初に空間を作り上げて各トラックの奥行きを整えてしまうやり方をおすすめします💡

各トラックの奥行きはプリディレイ値で調整できる! 音を遠ざけたりするには、リバーブのプリディレイ値を調整すれば実現できます。
 音は、音源とマイクの距離が近くなるほど原音の割合が増え、距離が離れるほどプリディレイ(初期反射)の割合が大きくなります。
 初期反射以外の残響音は壁に何度も跳ね返って減衰しているので、音源とマイクの距離による影響よりも、空間のサイズや吸音率による影響を多く受けます。

(手順4)ハイパス・ローパスフィルター

 プラグイン名  ハイパス・ローパスフィルター(EQを使用してもOK)
 目的  低音域や高温域に含まれる不要なノイズをあらかじめカットするため。
 使用方法

 各トラックの最初にインサートする。

 ハイパス・ローパスフィルターは、指定した低音域・高音域をバッサリとカットするフィルタープラグインで、一般的なEQプラグインでも行える処理です💡

 一般的に、収録時にコンソールやチャンネルストリッププラグインを使用してある程度カットして録音しますが、ミックス時に再度不要な音を確認しつつ、必要な音が入っていない箇所についてはノイズを取り除く意味でバッサリとカットしてしまいましょう💡

(手順5)EQを使用して不要な帯域をカットする!

 プラグイン名  EQ(イコライザー)
 目的  音源に含まれるモヤモヤ音やビリビリ音など、不要な音をカットする。
 使用方法

 ハイパス・ローパスフィルタの後段にインサートする(このEQを使用してハイパス・ローパスを同時に行っても良い)。

 続いて、EQプラグインを使って音源の中の耳障りな音をカットしてしまいましょう。

 低音のモワモワとした重たい感じや、高音域のシャリシャリ・ビリビリとした音はこの段階でEQを使って取り除くことができます💡

 この次の段階で使用するコンプレッサーによって余計に圧縮量を増やさないためにもこの段階で不要な音をカットしておくのがおすすめです💡

EQバンドのみをソロで再生できる機種を用意しておくと楽!FabFilter Pro Q3のように、EQポイントのみをソロで再生できるような製品を持っていると作業がとてもスムーズに進み捗どります💡

(手順6)コンプレッサーでダイナミックレンジを整える!

 プラグイン名  コンプレッサー
 目的  音源のダイナミックレンジ(音量の幅)を整える。
 使用方法

 EQの後にインサートして音のダイナミックレンジを整えて聴きやすくする。

 不要な音を全てカットしたら、コンプレッサーを使ってダイナミックレンジを整えていきます💡

音色づくりも同時に行うのがベスト!

 ここでは音量幅を整えて聞きやすくさせることが目的ですが、コンプレッサーで圧縮を行うとアタック部分とリリース部分の音量バランスが変わって音色が変化するため、目的の音色に近くなるようにアタックタイムやリリースタイムを設定しましょう💡

 コンプレッサーの使い方に慣れていなければ、損なわれた音を次のEQで補正することも可能です💡

コンプレッサーの使い方で迷ったら? コンプレッサーでは、アタックタイムやリリースタイムによって、出音の速いカツっとした高音と遅い低音のドンっという音のバランスが変わってしまいます。
 できる限りバランスを変えたくない場合には、アタックタイマー最速にしてオートリリースタイム機能を使用しましょう💡

(手順7)EQを使って音の最終調整!

 プラグイン名  EQ(イコライザー)
 目的  音の最終調整。コンプレッサーによって損なわれたり、強まったアタックの高音部分の補正など。
 使用方法

 コンプレッサーの後段にインサートする。

 ここではEQを使って音の最終調整をしていきましょう。前段階でかけたコンプレッサーによって、意図しない方向に音が変化してしまった場合はこのEQで補正することもできます💡

 コンプレッサーによって各トラックのバランスも見えやすくなっているので、音圧を上げたい場合には、この段階で各トラック同士の音のマスキングを無くすように削りこんでいく作業もやりやすいはずです💡

基本的にプラグインの順番は自由!その時必要なものを必要な順番で使用すれば良い!?

 ここまでに、DTMのプラグインを掛ける順番や手順の一例を紹介してきましたが、基本的にDTMのプラグインにはこうしなければならないという絶対的な順番はなく目的の音を得られればどのような順番で使用しても問題はありません💡

 EQの後でコンプレッサーを2回かけたり、コンプレッサーの後でEQを3回かけてもOK💡

プラグインをかけることは既にある音を「これからどのように変化させるか」ということ!

 プラグインを使用すると言うことは、現状ある音に対してこれからさらに音を変化させるということです💡

 収録時にコンプレッサーで掛け録りして、さらにミックスでコンプレッサーを掛けたり、極端に言えばリバーブのかかっている音にコンプレッサーをかけることだって可能です💡

 実際に部屋で録音した音には部屋の残響も一緒に収録されているわけですから、その音にコンプレッサーをかけることはリバーブの後でコンプレッサーをかけているのと同じことですね💡

掛かりすぎて不自然にならなければどのような順番で何度かけても問題ない!

 仕上がりがイメージするよりもエフェクトがかかりすぎていたら見直す必要もありますが、そうでなければプラグインはどのような順番で使用しても自由です💡

 あまり順番にこだわらず、今この処理が必要だと感じたらそのためのプラグインを使用して音を整えていきましょう^-^ノ

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