iZotope Neutron3の使い方!人工知能でミックス!? 注目の最新機能「MIX Assistant」&「EQバンドソロ再生機能」&前バージョンから引き続き活用したい機能を紹介!

 最近ではDTMでもあらゆる分野でAI(人工知能)が活用されるようになり、マスタリングの分野において飛躍的な進化を遂げていることが記憶に新しいですね💡

 そんな中、今回新しく登場したiZotope Neutron 3ではなんとミックスまで人工知能によって自動で行ってくれる機能が新しく搭載されたようです💡

 今回はそんなNeuron 3の最新機能に加え、iZotopeのNeutronシリーズを初めて使う方にもわかりやすく前バージョンから引き続き活用したい機能などを紹介していきたいと思います^-^ノ

iZotope Neutronとは?

 iZotopeのNeutronとは一体何者なのか?というと、1つのプラグインでEQからコンプレッサー、エキサイター、ゲート、トランジェントシェイパーなど様々なエフェクトをかけることができるチャンネルストリッププラグインです。

 また、それぞれの各トラックに差し込んだプラグインからの情報を比較しながら、周波数のぶつかっている帯域を見つけたり、最新のNeutron3では自動で音量バランスを整えてミックスまで行ってくれるという近未来的なプラグインでもあります💡

Neutronとは?

  • 1つのプラグインで様々なエフェクトをかけることができるチャンネルストラッププラグイン。
  • AIによってトラックの音作りを自動で行ってくれる。
  • 最新版ではAIによってそれぞれのトラックの音量バランスを整えてくれる機能が追加

Neutron3で追加された機能や変更点などは?

 Neutronシリーズでは今までも豊富な機能で人気でしたが、3になってさらに機能が追加されたり名称が変わった機能があるので確認しておきましょう💡

(1)「Track Assistant」の名称が「Mix Assistant」に変わった

 

 以前のバージョンでは「Track Assistant」とされていたボタンが「Mix Assistant」に変更されました💡

 名称が変わっても以前のトラックアシスタント機能は現バージョンでも引き続き使用することができます💡

(2)「Mix Assistant」にバランス機能が追加された

「Mix Assistant」をクリックすると、以前のトラックアシスタント機能に相当する「TRACK ENHANCE」新機能の「BALANCE」から選べるように進化しました💡

 「BALANCE」は、Neutron付属の「Relayプラグイン」をインサートしたトラック同士を比較してそれぞれの各トラックの音量バランス等のミックスをAIが行ってくれる新機能です💡

(3)EQバンドのソロ再生機能が追加された

 Neutron3では、なんとEQバンドのソロ再生機能が追加されました

 この機能は今までFabFilterなど、1部のEQ製品にしかない機能でしたが、ついにiZotopeでもこの素晴らしい機能が採用されたようです💡

 この機能がなかったために今までは使っていなかったという方も、この機会に一気に乗り換えを検討するきっかけになるかもしれません💡

(4)新モジュール「Sculptor」の追加

 Neutron 3では、新しくSculptorという新モジュールが登場しましたSculptorとは彫刻家という意味で、エキサイターとEQが組み合わさって、音を足したり削ったり!直感的な音を作り上げるための新しいエフェクトです💡

 後ほど詳しく使い方を紹介しますが、音の種類(楽器など)を選び、「Intensity」「Tone」「Speed」の3つのパラメータを変化させて直感的な音作りを行うことができます💡

(5)画面のサイズを自由に変更できるようになった

 編集を行う上で画面の見やすさはとても重要な要素ですが、Neutron3では、上図のように画面サイズを自由に変更できるようになりました。

 最近ではディスプレイも大型化が進んでいるので、このように画面サイズを自由に変更できると音に左右されず快適な視認性を確保することができます💡

新機能「Mix Assistant」を使ってAIで自動ミックスをやってみよう

 それでは早速、今回の目玉機能!「Mix Assistant」機能を使ってAIで自動ミックスを行ってみましょう💡

(1)バランスを整えたい全トラックに「Relay」または「Neutron3」プラグインをインサートする

 AIでミックスを行うために、まずは各トラックの情報を読み込む必要があります。

 編集のために既にNeutron3を使用しているトラックではNuetron3プラグインを使用し、それ以外のトラックには「Relay(リレー)」という分析専用のプラグインをインサートしておきましょう💡

Point

  • バランス調整を行いたいすべてのトラックに「Neutron3」または「Relay」ログインがインサートされている必要がある

(2)マスタートラック (Bus)に「Neutron Visual Mixer」プラグインをインサートする

ついて、DAWのマスタートラックに「Neutron Visual Mixer」プラグインをインサートしておきましょう💡

「Neutron Visual Mixer」はMix AssistantのBALANCE機能を単体で呼び出すためのプラグイン

 先ほど、Neutron3プラグインには「Mix Assistant」があり、クリックすると「BALANCE機能」があると紹介しましたね💡

 Neutron Visual Mixerは、このBALANCE機能をより見やすく単体で呼び出すためのプラグインで、機能的にはNeutron3プラグインのBLANCE機能と同じものです。

 視覚的にも、「音量」や「パン」、「音の広がり」の状態がこちらの方が見やすいためNeutron Visual Mixerを使用しましょう💡

(3)Mix Assistantを起動する

 Neutron Visual Mixer画面を開いたら、「Mix Assistant」をクリックしてミックスアシスタントを起動しましょう💡

(4)「Begin」をクリックして開始

 ミックスアシスタントが起動したら、Beginをクリックして進みましょう💡

 この画面は使用方法に関するチュートリアルなので、次回以降この画面をスキップしたい場合には「Don’t show thies again」にチェックを入れるとスキップすることができます。

(5)メインとなるトラックを選択しよう

 この画面では、各トラックのバランスを調整する上で基準となるメインのトラック「Focus」を選択しましょう💡

 ここでFocusとして選択したトラックはやや音量が大きめに設定されるので、目立たせたいボーカルトラックなどを選択しておくか、後ほど微調整で下げるなどして工夫をしましょう。

 Focusして選択するトラックは最低1つ以上、いくつでも選択することができます。

(6)曲を1曲まるまる全体を通して再生しよう

 上の画像のような画面が表示されたら、解析の準備が整いましたので、DAWで曲の先頭から曲の終わりまで通して再生を始めましょう💡

再生を始めると耳のマークが表示され解析中の画面になる

 曲の再生を始めるとこのようにのマークが表示され解析中の画面に切り替わります。

(7)曲の終わりまで再生が終わったら「Go To Results」をクリック

 曲が終わりまで再生されても、画面は自動的に切り替わりませんので、再生が終わったタイミングで「Go To Results」ボタンをクリックして次へ進みましょう。

 曲が終わって無音になった状態でもあせらずゆっくりと進んで大丈夫です💡

(8)解析結果が表示される

 最初に設定したFocusトラックに加え、AIがボイスやベース、パーカッション、その他の楽器などを自動で識別して音量バランスが調整された結果が表示されます。

 解析結果に誤りがある場合には「Edit Classification」から修正を行い、問題がない場合は「Accept」をクリックして次の画面へ進みます💡

(9)全体の音量バランスや版の状態を視覚的に確認しよう

 すべての設定が終わると最終画面に移動し、このように各楽器、ボーカルの音量やパンの状態を視覚的に確認することができます。

 また、AIの自動ミックスから調整を行いたい場合には、それぞれの楽器をクリックして動かすことで音量やパン振りを自由に調整することもできるので最終調整は納得のいくまで手作業で行いましょう💡

Mix Assistant機能はNeutron3 Advancedバージョンのみに付属しているので注意しよう

 紹介したMix Assistant機能は、Neutron3中でも、Advancedバージョンのみに含まれる機能ですので、利用したいという方はAdvancedバージョンを購入しましょう💡

 既にStandard版やElements版を購入してしまったと言う方はアップグレード版用意されていて差額でAdvancedにアップグレードできるのでそちらを利用するのがおすすめです💡

Sculptorの使い方!3つのパラメーターを調節して音作りをやってみよう

 新機能「Sculptor」では、まず音源の種類(ボーカルや楽器の種類)を選び、その後に対して倍音を付加したり除去するかを決めて、彫刻家のように音を作り上げることをコンセプトに作られた新しいエフェクトです。

最初に音源の種類を選択

 Sculptorでは、まず最初に何の音に対してエフェクトをかけるのか、音源の種類を選択します。

Intensity(エフェクト強度)について

 Intensityの数値を上げるごとにエフェクトのかかり方が強くなっていきます。

Tone(倍音を付加&除去する周波数を変える)について

 Toneの値を下げると低音に倍音が付加され高音の倍音が削られ、低音が強くなり、Toneの値を上げると低音成分の倍音が削られ高音成分に倍音が付加されることで高音域の音がシャリシャリとした音に仕上がります💡

Speed(反応の速さ)について

 Speedの値を上げると音に対する反応が速くより音色の変化が大きくなります。値を下げると反応が遅くなり元の音がやや混じるようになります。

前バージョンから引き続き活用したい機能を紹介

 ここからは、Neutron3の新機能ではないけれど、前バージョンから引き続き活用したい便利な機能を今回から初めてNeutronシリーズを使用する!という方向けに紹介していきます💡

マスキング(音の被り)帯域の表示機能

 2つのトラックを比較して音の周波数が重なって聞き取りづらい帯域を表示してくれる「マスキング帯域の表示機能」は、Neutron3になっても活用したい機能です💡

 アスキング帯域の表示機能については前バージョンの「Neutron2の使用方法」で詳しく解説しているのでそちらをご覧いただければNeutron3でも同じように使用することができます。

Track Assistant(Neutron3ではMix AssistantのTrack Enhance)機能

 Neutron3ではMix AssistantのTrack Enhance機能としてまとめられたTrack Assistantは、引き続き利用したい機能です

 こちらも詳しい使い方は「Neutron2の使い方」よりトラックアシスタントの項目で説明しているのでそちらをご覧ください💡

 Neutron3では「TRACK ENHANCE」から引き続き利用できる

 1部変更点として、Neutron3では、「TRACK ENHANCE」同じ機能にアクセスすることができるように変更されました💡

iZotope Neutron3の使い方!人工知能でミックス!? 注目の最新機能「MIX Assistant」&「EQバンドソロ再生機能」&前バージョンから引き続き活用したい機能を紹介! のまとめ

  • Neutron3はAI(人工知能)を初めてミックスのボリューム調整に使った新しいソフト
  • Neutronとは1つのプラグインでコンプレッサーからイコライザー、ゲート、エキサイターなど多くのエフェクトをかけることのできるチャンネルストリッププラグイン
  • Neutron3になって、イコライザーのソロ再生機能が追加されたり画面が見やすくなったりと、人工知能によるミックス以外にも大幅に改善されている
  • 人工知能によるミックスができるのはNeutron3 Advencedという製品のみなので注意

 人工知能によるミックスはどのようなものかと試してみて、やはり今まで手動でミックスをしているとAIによるミックスは自分の思い通りのミックスとは少しかけ離れた仕上がりになるかなという印象を受けました💡

 確かにすべての工程をAIに任せるので、曲の最終的な仕上がりはAIの好みになるということなのでしょう💡

 Neutron3は、既に長年ミックスをやっている方にとっては少し物足りない内容かもしれませんが、ミックスってどうやるの?というまだミックスについては右も左もわからないという方がAIによるミックスの設定を見てミックスについて学ぶ教材として使用したり、作曲に専念をしてミックスのことは誰かに任せたいという方にとって最高のミキシングツールになはずです💡

 AIによるミックスはこの製品が初の試みなので、今後さらに人間の意図するミックスを考慮しつつ最高の仕上げになるものが登場する日も近いかもしれませんね💡

 今回はAIによるミックスに重点を置いてしまいましたが、今回のアップデートではそれ以外にも人間がミックスするために使いやすいツールがたくさん用意されていますので、ミックスは自分で行うという方もぜひ活用してみてください^-^ノ