大容量の音源や負荷のかかるプラグインをたくさん使用したいとき、求められるのがPCスペックです。
市販のパソコンはスペックが上がるにつれ値段もどんどん上がるので、自分で安く組み立てようと考える方も多いはず💡
そこで今回はDTM用のパソコンを組み立てるために、どんなパーツが必要で費用はいくらかかるの?という疑問にお答えします^-^ノ
DTMでのPCスペックについては先にこの記事↓をご覧ください💡
パソコンは簡単に組み立てられるものなの?
まずみなさんが疑問に思うのが「パソコンを組み立てるのって難しいんじゃないの?」というところだと思います。
実は僕もMacに変える前は自分でパソコンを組み立てていました。
最初のイメージでは半田ごてで細かい基盤を配線して、みたいなイメージを持っていたのですが、いざ組み立てとなると8こくらいのパーツをコンセントを繋ぐみたいにくっつけるだけなのでとても簡単に作ることができました。
なのでこれから作ろうと考えている方も心配ありませんよ^-^ノ
どのくらいのスペックを目指して作る?
自分で組み立てると市販のものよりもかなり費用を抑えて作ることができます。
特に安く作りたい方におすすめなのが、能力は高いけれど少し前の世代で中古パーツを使って作るという構成です。
この作り方だと相場の1/5〜1/3くらいの価格で組み立てることができます。
もちろん新品のパーツにこだわる方でも市販のパソコンの2/3くらいの価格に抑えられます。
せっかく安く作れるので、市販では売っていないくらい良いものを作るというのが自作PCでの醍醐味になっています。
ということで、目指すスペックはこんな感じでしょうか、
せっかく作るならこれくらいのスペックがおすすめ
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それではパソコンを組み立てるのに必要なパーツと予算を見ていきましょう。
各パーツではDTM用途として使える最低ラインから、新品のパーツを買った場合まで価格の幅を表示してあります。
CPU
最初にパソコンの脳みそとも呼ばれるCPUを選びましょう。なぜならパソコン作りではCPUが決まって他のパーツとの相性が決まっていくからです。
上で紹介したモデルは「Core i7 Extreme 980X」というCPUです。
このCPUはコア数が仮想6コア12スレッド(つまり脳みそが12個)もある、市販PCではほぼ出回らないハイエンドなCPUです。
発売当初は1つ十数万円でしたが、現在は中古で30,000円程度で入手できます。
CPUクーラー
CPUクーラーは、CPUを購入するとついてくる場合がありますが、ない場合は自分で用意しなければなりません。
CPUクーラーの下の平らな部分をCPUにくっつけるようにして熱伝導によって冷やす仕組みです。
設置する際はクーラーとCPUの間にグリスという熱伝導のよい油を塗ったり、同じ効果があるシールを貼り付けてからくっつけます。
このグリス選びでは、銅や銀が入っているものは熱伝導効率もよいのですが、はみ出すとショートの原因にもなるので初心者は金属の入っていないタイプを選びましょう。
金属の入っていないタイプは思う存分たっぷり溢れさせてはみ出しても全く問題ありません。
CPUグリス
先程話していたやつです、ここで紹介している絶縁タイプは金属が含まれていないので、はじめて組み立てる方はこれを購入すれば大丈夫です。
マザーボード
マザーボードは、CPUやこれから紹介する各種パーツを差し込むための大きな板です。
基本的にはCPUのソケットの形に合うチップセットのものを選ばなければなりません。
例えば先程の「core i7 980x」であれば「intel X58」というチップセットのものを選べば動きます。
あと選ぶポイントとしては、グラフィックボードが付いているものであれば、マザーボードからモニター端子が出ていますが、グラフィックボードが付いていないマザーボードを購入する場合、別途グラフィックボードを購入しなければなりません。
ただし、マザーボードに搭載されているグラフィックボードはそれほど性能の良いものではないので、別途中堅程度のグラフィックボードを購入することをおすすめします。
メモリ
メモリを購入する際は、CPUの種類によってDDR3やDDR4など搭載できるメモリが異なるので注意しましょう。
マザーボードに搭載できるメモリの種類が記載されています。
メモリは「4GBX2枚セット」で売られているものが今は一番安く手に入るので選ぶ際には参考にしてみてください。
HDD
HDDは、今や大容量のものでも価格が下がってきているので容量が2TBくらいのものを購入しましょう。ちなみにメーカーは「WESTERNDIGITAL」のものがおすすめ。
HDDの色は緑色は外付けハード用なので、青色か信頼の赤色を購入しましょう。
SSDについて(必須ではない部品)
HDDよりもさらに読書速度が早いSSDという記憶媒体があります。ものすごく高いので必要な人だけ手に入れましょう。
SSDを使うと、例えばPCの起動速度が上がったり、ソフトの起動が早くなります。
電源ユニット
パソコンを動かすのには電源が必要です。電源を購入するとマザーボードに繋いだり、HDDやファンに繋ぐ電源ケーブルがついてくるので、それを各パーツに繋げます。
最大出力は600W以上のものを選ぶと安心できます。ここで600Wと書いてあっても常に600Wの電気が消費されるわけではありませんので安心してください。
グラフィックボード
グラフィックボードはビデオカードとも呼ばれ、パソコンでの描画処理を上げる目的のほか、例えばモニターを2画面や3画面にしたい場合などにも必要なパーツです。
上で紹介している「玄人志向 GEFORCE GTX 1050Ti」は1つのグラフィックボードで3台のモニターを繋げることが出来ます。
内蔵DVDドライブ
DVDのディスクを読み込んだり、書き込んだりするための内蔵DVDドライブを用意します。
sataケーブル
シリアルATAケーブルといって、簡単にいうとマザーボードに「HDD」や「DVDドライブ」を接続するためのケーブルです。
ソケットの形が決まっているので挿し間違えることはありません。
パソコンケース
いよいよラストです!今までのパーツを全て収納するケースを購入しましょう。
昔、高校時代にPCマニアの友人がいて、マザーボードをベニヤ板に直置きで使用している強者もいましたが、みなさんは普通にケースに入れて使いましょう。
ケースに書かれている「ATX」というのはマザーボードのサイズ規格のことです。
大体ATXだと思いますが念のため対応しているか確認してから購入しましょう。
OSソフト(Windows)
そうそう、パソコンが完成したらOSを入れてあげなければいけません。OSはDVDディスクを使ってインストールしていきます。
パーツをすべて合わせるといくら?
それでは今までのパーツをすべて合わせるといくらくらいになるのでしょうか?
全て中古で、市販PCよりも少し性能が良いPC
計:70,400円 (数年前の市販新品だと20万円相当のPC) |
全て中古で、型落ちだけどかなりハイスペック
計:155,100円(数年前の市販カスタマイズ新品だと50万円相当のPC) |
全て新品でDTM用途でのハイエンドPC(デュアルCPU)を作る場合
計:583,700円(Appleで特別注文すると137万円くらい!?) |
まとめ
もし自作PCを組むのであれば、おおよそ70,000円〜180,000円になると思います。
パーツは運が良ければ安く手に入りますし、なかなか見つからないこともあります^-^;
あとは、最近はYahooオークションで完成品が安く売られていることもあります(ただし粗悪品かどうかは見極める必要がありますが)。
自分で組み立てる自信がないという方は、オークションで手に入れるという方法もありかもしれません💡
いづれにしても市販の完成品を買うよりも遥かに安くDTMパソコンを手に入れることができるので、興味がある方は挑戦してみてくださいね^-^ノ