今回から数回に渡って、これから5弦バンジョーを始めたいという初心者の方向けに!バンジョーの基礎からEarl Scruggsスタイルバックアップ、Renoスタイル、メロディックスタイルのソロまでをマスターできるレッスンを掲載していきます💡
バンジョーの教本や練習方法は日本ではあまり情報がなく、始めようと思っても諦めてしまう方が多いようなので、この機会にバンジョーを始める方が増えたら嬉しいです💡
今回は第1回目ということで、これからレッスンを始めるために知っておきたい「バンジョーの基礎」について紹介していきます^-^ノ
はじめに!楽器の調整とチューニングをやっておこう!
バンジョーの練習を始める前に、チューニングやストラップの取り付けなどの準備が整っているかもう一度確認しましょう💡
練習の前に💡楽器が正しく調整されているかもう一度確認しよう💡
一度変な癖が付いてしまうと後で修正するのは大変なので、最初に環境を整えておくことが大切だよ💡
してください。
バンジョーのチューニングについて!
バンジョーでは各弦のチューニングの他、ブリッジの位置が正確に調整されていないとフレットを押さえた際の音程が合わない仕組みになっています💡
不安な人は一度「バンジョーのチューニング方法を紹介!音合わせからブリッジの調整までの完全ガイド!」を見てみよう💡
ストラップの付け方と選び方について!
バンジョーはとても重たい楽器です。万一、落として壊したり怪我をしないように専用のストラップを使用しましょう💡
バンジョー用ストラップの取り付け方や、おすすめのストラップなどは「バンジョーストラップの付け方とは?おすすめストラップはどれ?」で紹介しているよ💡
おすすめストラップは次の2つ💡
練習を始めるにあたって、予備の弦を用意しておこう!
練習を始める前に💡バンジョーの交換用の弦はすでにお持ちですか?
練習を始めようと思ったら弦が切れていて今日は練習できない、なんてことがないように必ず予備の弦を手元にストックしておきましょう💡
バンジョー用の弦はD’AddarioのLight弦が定番でこれぞバンジョーという音が鳴ります💡
交換用の弦は必ず用意しておこう💡
バンジョーピックの選び方と付け方を覚えよう!
バンジョーの演奏には「プラスチック製(または鼈甲)のサムピック」と「金属製のフィンガーピック」を使用するのが一般的です。
鼈甲のサムピックはとても高価なもので、代用として「ウルテム」という材質のピックをおすすめします💡
まだ購入していない方はJim Dunlopのウルテム製サムピックと同じくJim Dunlopのメタルフィンガーピック(.025)がとても使いやすいくておすすめです💡
サムピックの正しい付け方
サムピックの付け方を間違う方はあまりいないと思います💡サムピックは右手の親指に、爪が左側に伸びるように付けましょう💡
フィンガーピックの正しい付け方!
特に間違いやすいのがこのフィンガーピックの付け方です💡
フィンガーピックは爪の延長?のように考えると思わず爪側に付けてしまいそうですが、写真のように指の腹側に爪がくるように付けましょう💡
逆につけてしまう方が多いので注意💡
バンジョーの指板について!
5弦バンジョーの指板はこのようになっています💡
最初はあまり意識する必要はありませんが、メロディーの練習を始めたら指板上の音の並びを少しずつ覚え始めましょう💡
今は覚えなくても大丈夫だよ💡
基本的なコードを押さえられるようになろう!
それでは早速ですが、まずはこの5つのコードが押さえられるようになるところまで練習を進めていきましょう💡
といってもGコードは何も押さえなくても鳴るので実際には4つですね💡ここがいちばん大事な練習で、とにかく何度も練習を重ねてから次へ進むことが大切です💡
まずは「G」「C」「D7」を完璧に弾けるようにしよう💡
練習譜例-1
上の譜例を演奏してコードをパッとすぐに押さえられるようになるまで練習しましょう💡
※TAB譜の読み方がわからない方は後半でTAB譜の読み方を掲載していますのでご覧ください。
覚えておきたい3つのハイコードのポジションについて!
次は、よく使われるハイコード(開放弦を使わないコード)のパターンを3つ覚えましょう💡
これらは現段階では完璧に弾きこなせなくても大丈夫ですが、実際の曲中に登場する機会も多いのでこんなコードもあるということを忘れないようにしましょう💡
ちなみに先程練習したAmはマイナーのハイコードでした💡フレットをずらせばBmなど様々なマイナーコードになります。
※下の指板表と見比べてみましょう💡
練習譜例-2
今のうちからハイコードを練習しておきたいという方はこちらの譜例を使って練習を進めてください💡今はまだ弾けなくても大丈夫ですよ💡
ここまでで第1回のレッスンは終了です💡第2回目に進む前に「譜例1」をしっかりと練習しておきましょう!!
第2回に進みたい方は「世界一わかりやすい!5弦バンジョーレッスン!右手ロール練習編!」へ💡
TAB譜の読み方を再確認したい方はこのまま進みましょう💡
おまけの予備知識!TAB譜の読み方!
今回のレッスンでは2つのTAB譜が登場しました💡
今後のレッスンでは、すべてTAB譜を使って進めていきますので、TAB譜の読み方がまだ少しわからない!という方はこれから解説するTAB譜の読み方をご覧ください💡
Point1.TAB譜の線はバンジョーの弦を表している!
TAB譜には5本の線がありますが、これはバンジョーの1弦〜5弦までを表しています💡
Point2.線上の番号は押さえるフレットを表している!
TAB譜上に書かれた番号は、弦を押さえるフレットの位置を表しています💡
0と書かれていたら何も押さえず開放弦を鳴らし、2と書かれていたら2フレット目を押さえます💡
Point3.指番号について!
初めてバンジョーを練習する方にとって、「右手のどの指で弦を弾くのか」「左手のどの指で弦を押さえるのか」が示されていないとわからないですよね?
それをわかりやすく伝える手段が指番号です💡
指番号の見方!
TAB譜をよく見ると、「譜面の上や下」、「コードダイアグラムの下」、「五線ノートの横」など様々なところに指番号が振ってあります💡
コードダイアグラム下の指番号!
コードダイアグラムの下にも指番号が振ってありました💡これは左手の指番号を表しています。
五線上の指番号
五線の場合、音符の左横に指番号を振っています💡
音符の長さと休符の長さについて!
音符 | 音の長さ | 4/4の場合、1小節に入る音符数 | 休符 | ||
---|---|---|---|---|---|
全音符 | 4 | 全休符 | |||
2分音符 | 2 | 2分休符 | |||
4分音符 | 1 | 4分休符 | |||
8分音符 | 1/2 | 8分休符 | |||
16分音符 | 1/4 | 16分休符 |
付点音符も確認!
付点音符について! | |||
---|---|---|---|
付点 | 付点が付くと 1.5倍になる | 付点が付くと?音の長さは1.5倍! =+ |
いろいろな拍子について!
拍子 | 1小節に入る音符 |
---|---|
4/4拍子 | |
2/4拍子 | |
2/2拍子 | |
6/8拍子 | |
3/4拍子 |
楽譜の先頭に書かれた「2/4」「4/4」などの分数は拍子を表していて、拍子によって1小節に含まれる「音符の音価(長さ)」と「個数」が変わります💡
反復記号について!
続いて、反復記号について覚えておきましょう💡楽譜中に反復記号がある場合には小節をジャンプして演奏します💡
反復記号は楽譜を演奏するために必須💡反復記号は楽譜を演奏するために必須💡
反復パターン1(リピート)
1つ目のパターンは、小節の右端に「リピート」がついている場合です。
リピートマークに到達したら、1小節目にジャンプして再度演奏を開始しましょう💡 特に指定がない場合リピートは1回のみとなります。
これは最もよく使われる反復記号💡必ず覚えよう💡
反復パターン2(開始反復小節線とカッコ)
リピートマークまで演奏し、譜面中に開始反復小節線「||:」がある場合には、「||:」マークから演奏を再開します💡
カッコ部分「1」は1回目のみ演奏、「2」は2回目のみ演奏します。
こちらもかなり使われるので必ず覚えておこう💡
反復パターン3(D.CとFine)
譜面中に「D.C(ダ・カーポ)」と「Fine(フィーネ)」がある場合には曲のはじめから演奏を再開しFineの箇所で演奏を終わります。
※D.CとFineは通常五線の下についている場合が多いのですが、Guitar Proという譜面制作ソフトの仕様上、五線の上についています。
反復パターン4(ダルセーニョとセーニョ、コーダ)
譜面中に「D.S(ダルセーニョ)」がある場合、D.Sまで演奏したら「セーニョマーク」へジャンプします。その後、「to Coda」の箇所から「Coda」へジャンプして集結しましょう💡
※現バージョンのGuitar Proでは譜面に入力できないためおそらくレッスンでは使用しません。
次回は右手によるロールパターン練習編へ!
今回の基礎編では、バンジョーの調整方法を覚え、頻出のコードをすぐに押さえられるようになれば完璧です💡
次回はバンジョーらしさが一気に増す「右手によるロールパターンの練習編」へ進みましょう^-^ノ