オーケストラの楽器配置はどうなってる? 一番使われている定番の配置はこちら!!

 オーケストラは人数が多くて不規則に並んでいるように見えますが、実はきちんとしたルールに則って並んでいます。

 DTMでオーケストラのミックスをする場合にはこの配置や奥行き感をうまく作ることでより臨場感が生まれるので是非覚えておきましょう💡

 今回はそんな楽器の並び順について紹介していきますよ^-^ノ

オーケストラの楽器配置とは!

 オーケストラでは昔から試行錯誤が繰り返され、綺麗に響く配置が決められてきました。

 オーケストラの配置は古典的やロマン派的な配置などいくつかあるのですが、今回は現在もよく使われている一般的な配置について説明します。

厳密に決まっているのは弦楽器と木管楽器の配置だけ!

 金管楽器とパーカッションの配置は構成によって色々と変わってくるので、この場所でなければならないというルールはありません💡

Point!

  • オーケストラの配置で厳密に決まっているのは弦楽器と木管楽器の配置。
  • 金管楽器は音が大きいので後方に配置する。
  • 編入楽器を加える際にもこのルールに則って配置する。

一般的なオーケストラの配置例

弦楽器の配置

 一般的なオーケストラの配置では、このように指揮者を囲うように向かって左から「1stバイオリン」「2ndバイオリン」「ビオラ」「チェロ」そしてチェロの後方にコントラバスが配置されます。

 ※ 古典派の配置ではVn.IIが右端に来たり、現在の配置とは違う配置をとっていました。

木管楽器の配置

 弦楽器群の後ろにはフルート、オーボエが配置され、更に後ろにクラリネット、バスーン(ファゴット)が配置されます。

金管楽器は?

 金管の中でもホルンは少し音が小さいので左寄りやや前方に配置され、他の金管楽器は向かって左から音域の高い順に後方の空いているスペースに配置されていきます。

パーカッションの配置は?

 パーカッションはできるだけ後方中央付近が良いのですが、ステージに奥行きが無い場合は左側に寄せることが多いです。

曲によって臨機応変に!?

 その他の特殊な配置では、協奏曲のソロを担当する楽器は指揮者の横に配置したり、ハープや鉄琴、木琴などはバイオリンの後方あたりに配置します。

編成と人数について

 オーケストラでは2管編成、3管編成など、編成によって各セクションの人数が変わってきます。それぞれの編成と人数は上の配置図のようになっています。

  オーケストラスコアでの表記と略記号  

  前回から楽器の名前の省略記号がでてきています、せっかくなのでそちらも表にまとめてみましたので上の配置図と照らし合わせてみてください。

 ※ブラウザ上で「Command」+「F」または「Ctrl」+「F」でページ内の文字を検索できます。辞書代わりに使ってみてください。

名称名称略記号
フルートFluteFl.
ピッコロPiccoloPicc.
オーボエOboeOb.
コールアングレCor Angliais, English HornCor A. 、E.H.
クラリネットClarinetCl.
バスクラリネットBass ClarinetBcl.
バスーンBassoonBn.
ダブルバスーンDouble BassoonDbn.
ホルンHornHrn.
トランペットTrumpetTrp.
トロンボーンTromboneTrb.
チューバTubaTub.
ティンパニTimpaniTimp.
トライアングルTriangleTri.
タンブリンTambourineTamb.
小太鼓Snare Drum, Side DrumS.D.
中太鼓Tenor DrumT.D.
大太鼓Bass drumB.D.
シンバルCymbalsCymb.
銅鑼GongGong.
鉄琴GlockenspielGl.
木琴XylophoneXyl.
マリンバMarimbaMar.
チューブラベルBells, CampanelleCamp. 、T.B.
チェレスタCelestaCel.
ピアノPianoPf.
ハープHarpHp.
ウィンドチャイムWind ChimeWc.
第1 ヴァイオリンVoilin ⅠVnⅠ. 、VlnⅠ
第2 ヴァイオリンViolin ⅡVnⅡ. 、VlnⅡ
ヴィオラViolaVa. 、Vla.
チェロVioloncelloVc. 、Vlc.
コントラバスDouble BassCb. 、DB.

まとめ!

 今回はオーケストラの配置について紹介しました。

 紹介した配置以外にも古典的な配置や、最近のN響の配置ではビオラとチェロを入替えたり、楽団によっても様々な配置を取り入れているので、是非多くのオーケストラコンサートを聴きに行ってみてくださいね^-^ノ