DTMのミックスで最も大切なのは空間を再現して作り上げること!?

 超謎解き! DTM探検!!17回は「DTMのミックスで最も大切なのは空間を表現して作り上げること!?」について紹介していきます💡

 前回までに、ミックスとはどんなことをやるの?DTMのエフェクトにはどんな種類があるの?について学んできましたが、今回からいよいよ実際に収録した音源を使ったミッ クスがスタートします💡

 DTMのミックス工程にはダイナミックレンジを整えたり、EQやコンプレッサーで音を作ったり、目的に合わせてマスタリングを行ったり様々な過程がありますが、今回はそんな中でも初期に終えておきたい!最も重要な空間づくりから始めていきましょう^-^ノ

 ※おまけのレコーディングについて内容が多くなってしまいました💦DTMの音源を使ってミックスを行う方は後半へ進んでください💡

今回使用する音源のラフミックスはこちら!収録時のコンソール設定も!

Yugo
Yugo

今回はこの音源を使ってミックスの空間づくりの勉強を進めていくよ💡

楽器が4種類しか使われていない簡単な構成なのでミックスの教材にピッタリだね♪

こむぎ
こむぎ

まったり〜Bluegrassだね〜♪アメリカン♪エフェクトはまだ何も掛けていないの?

Yugo
Yugo

今回は楽器の演奏を収録していて、実は収録の段階からコンソールのEQやコンプレッサーを少しだけ掛けて音を整えてあるんだ💡

今後の仕上げに様々な可能性を残すために、あまりガッツリは掛けず自然になる程度に使っているよ💡

こむぎ
こむぎ

収録時にはどんな設定を使っているの?

Yugo
Yugo

録音時の設定をプラグインで再現してみたよ💡

DTMの音源を使って曲を作っている方はこの項目は飛ばして読み進めてね💡

収録時のコンソール設定はこちら!


Guitar


Banjo


Harmonica


Guitar 2

Yugo
Yugo

基本的には「ローカット&ハイカット」→「EQで音色のバランスを整える」→「コンプレッサーで整音」という流れだよ💡

こむぎ
こむぎ

それぞれのエフェクトを掛ける目安とかはないの?

Yugo
Yugo

一般的には音を聞きながら最適な値をその都度探すんだけど、その最適な値を見つける方法なら紹介できるよ💡

ローカット&ハイカットの最適値を見つける方法!

 ローカットを行う目的は2つあって、1つは楽器の音がない音域に入っているノイズを除去する目的、もう一つは楽器の不要な音をカットする目的です💡

 楽器によっても音域は様々で、ローカットやハイカットをする音域も異なり、また、同じ楽器でも目的によって多めに削ったり、あまり削らなかったりすることもあります💡

 音色を聞きながら、その楽器にとって必要な音を削らないようにノイズを除去したり、ある程度の音作りもこの段階で行うことができます💡

収録時の「ローカット&ハイカット」のPoint!

  • 不要な音域のノイズを除去する!
  • 楽器の不要な音色を削って音作りを行う!

EQの最適値を見つける方法! 

 楽器の音色はできる限りマイキングによって調整しますが、それでも楽器の個性によって目的の音が得られない場合にはEQによって収録時にある程度音色の方向性を決めてしまいます💡

 この段階ではあまり細かい調整をするよりも、大雑把にもう少し音を太く、高音をキラキラに、など自由に音作りをして、不要な音はミックス段階のEQで削っていきましょう💡

コンプレッサーの最適値を見つける方法!

 収録時のコンプレッサーはあまりガッツリと掛けずに、本当に音の大きい部分だけ3dB未満のリダクションに収まるように設定します。

 その他の部分には基本的に掛からない状態がベスト💡

 収録時には、聞きやすく整音するためにコンプレッサーを掛けることを忘れないようにしましう💡

DTMで空間を再現することはとても重要!?

Yugo
Yugo

人が普段演奏を聴く時には、室内だったり野外だったり、必ず空間が存在するよね💡

こむぎ
こむぎ

良いホールで聴く生演奏は最高だね♪

Yugo
Yugo

各ホールが音質にこだわっているように、DTMでも空間を再現することは違和感なく聞かせるためにとても重要なことなんだ💡

なぜ空間を最初に作ることがメリットになるの?

こむぎ
こむぎ

そういえばさ?ミックスには他にも工程があるのに、何で最初に空間から作るの?

Yugo
Yugo

みんなが普段聞いている音は空間の中で聴いているけど、その音にはコンプレッサーもEQも掛かっていないよね💡

でも、空間の位置関係がしっかりしていれば違和感なく聴くことができているはず💡

こむぎ
こむぎ

確かに💡EQもコンプレッサーも無くたって生演奏は完成しているよね!

Yugo
Yugo

もちろん、ミックスは好きな順番で行っても問題ないけど、最初に違和感のない空間と位置関係を作ってしまえば音作りがしやすくなるという理由だよ💡

空間を作るためには6個のリバーブを使う必要がある!?

こむぎ
こむぎ

あれって、上の図、さっきの図よりも矢印の数が減ってしまったよ?

なんで左側の壁からしか音が反射していないの?

Yugo
Yugo

これは以前紹介した初期反射と関係があるんだけど、実は市販のリバーブプラグインを1つ使っても、1面の壁の反射しか表現できないんだ💡

こむぎ
こむぎ

えーっ!じゃあどうすればきちんとした空間を表現できるの?

設定の異なる6種類のリバーブを使うことで実現できる!

Yugo
Yugo

空間には最低でも6面の壁があるよね💡形が複雑ならもっと多いことも💡

もし、市販のリバーブプラグインを使って音を再現する場合には、リバーブを6種類の設定で掛けるか、もしくは重たいコンボリューションリバーブを使用するかの2択になるよ💡

こむぎ
こむぎ

コンボリューションリバーブは重たいし、品質の良いものは10万円くらいしてなかなか手に入らないよ💦

リバーブを6種類使うってどうやるの?どんなリバーブでもいいの?

Yugo
Yugo

6種類のリバーブを使って6面の空間を表現する方法については、以前「リバーブは6種類の設定を使おう!」で紹介しているよ💡

リバーブは手元にあるリバーブを使えばOK♪

リバーブ「1種類」と「6種類」の音を比べてみよう!

Yugo
Yugo

まずは、実際にリバーブを1種類しか使っていない場合と、6種類使った場合で音を聴き比べてみよう💡

今回は上のホールと音源(トランペット)、マイクの位置関係を計算で求めて実際の空間と同じように聴こえるように設定してみたよ💡

リバーブ1種類のみ

リバーブ6種類を使用

こむぎ
こむぎ

6種類のほうが空間が広がってる〜って感じがするよ💡

プリディレイ計算機を使って簡単に設定値を取得しよう!

こむぎ
こむぎ

でもさ、空間をきちんと再現する設定なんて難しそうじゃない?計算なんてできないし💦

Yugo
Yugo

そんなときには、このサイトでも公開しているプリディレイ計算機を使えば誰でも簡単に同じことができてしまうよ💡

 試しに上の図で紹介している値を入れて計算してみよう💡これは実際にあるホールで使われている比率に近づけた設定になっているよ💡

計算結果はこちら!

Yugo
Yugo

長い計算結果が表示されたね💡この中でリバーブの設定値に使うのは「プリディレイ値」と「Wet/Dry値」のみだよ💡

リバーブタイム(残響時間)は、このサイズのホールなら0.6~2.0秒くらいが適当💡

残響時間を自由に設定したい場合は次に様々なシーンでの残響時間データを掲載しておくので参考にしてみてね💡

こむぎ
こむぎ

これさえあれば空間づくりで困ることはもうないね(´。✪ω✪。`)

いろいろな部屋・ホールでの残響時間一覧!

ホール名

容積

残響時間(満席時)

一般的な部屋

N/A

0.5~0.7秒

大きめのレコーディングスタジオ

N/A

0.7~1.0秒

カーネギーホール

24,300 m3

1.6秒

ベルリンフィルハーモニー

26,000 m3

2.15秒

ボストンシンフォニー

18,700 m3

1.8秒

ミュンヘンフィルハーモニー

30,000 m3

1.86秒

ウィーン楽友協会

15,000 m3

2.1秒

NHKホール

25,000 m3

1.6秒

浜離宮朝日ホール

5,800 m3

1.7秒

サントリーホール

21,000 m3

2.1秒

東京芸術劇場

25.300 m3

2.1秒

すみだトリフォニーホール

18.500 m3

1.9秒

ミューザ川崎シンフォニー

27300 m3

2.0秒

東京オペラシティホール

15,500 m3

1.96秒

紀尾井ホール

8,700 m3

1.8秒

武蔵野音大BH

8,600 m3

1.55秒

武蔵野音大MH

3,120 m3

1.15秒

神奈川県立音楽堂

6,600 m3

1.25秒

東京文化会館

17,300 m3

1.6秒

リバーブの適用とパン振り作業!

Yugo
Yugo

それでは💡先程の設定を使って、各楽器からセンドで6種類のリバーブを掛けて、さらにパンを左右に振って楽器の位置関係を作り上げていこう💡

センドエフェクトについてわからなければ「DTMプラグインをInsertとSendで掛ける違いと使い分けについて」でおさらいしておこう💡

こむぎ
こむぎ

いよいよ作業開始だ〜♪

リバーブを適用してパン振りをした音源がこちら!今回の完成!

Yugo
Yugo

実際に6種類のリバーブを掛けてパン振りを行ったのがこちら💡

今回はBluegrassというジャンルの時代背景からあまり強めに掛けず、程よく空間が生まれる程度に掛けてみたよ💡

オーケストラならもっと強く掛けたほうが実際にホールで聴いている感じが演出できるね💡

こむぎ
こむぎ

最初は80年代のライブをモノラルで録音した印象だったけど、リバーブを掛けたら現代的な音になってきたね💡

リバーブ&パンを掛ける前(ラフミックス)の状態

こむぎ
こむぎ

まだリバーブのなかった古い時代の音質をそのまま再現するならこのままでも良いけど、リバーブを掛けると一気に臨場感のあるおしゃれな印象になるね💡

用途に合わせて部屋の大きさを変えたり、残響時間を変えることでオーケストラからロックまで目的に合った空間を作れることがわかったよ💡

次回はDTMでコンプレッサーを使ってダイナミックレンジを整えて音量バランスを合わせやすくしてみよう!

Yugo
Yugo

空間が自由に作れるようになると、目的に合わせた音楽づくりができるようになるよね💡

ドライな音質が良いか、広い空間をイメージするのかなど、好みに合わせて自由に空間を作ってみよう💡

こむぎ
こむぎ

なるほど💡自由に💡正解はないんだね💡

次回はこちら「コンプレッサーでトラックのダイナミックレンジを整えて音量バランスを合わせやすくする方法!」

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