アコギをきれいに録音する方法!覚えておきたい驚くほどきれいに録れるマイクテクニックとは?音作りの方法も!

 今回はアメリカのエンジニアが普段から使用している!これだけ知っていればアコギを簡単きれいに録音できるレコーディングの方法やポイントを紹介していきます💡

 アコースティックギターのレコーディングといえば、録音を聴いてみると実際に弾いているのを目の前で聞く音とぜんぜん違う!なんてことはありませんか?

 とくにありがちな「音の籠もり」や「低音と高音のバランスが悪い」なんてことも今回紹介する方法を使えばすぐに解決します💡

 スタジオはもちろん、宅録でもすぐに実践できる内容なので試してみてね^-^ノオリジナルCGで見やすく図解を作ってみました💡

ポイント① マイクで狙うべきポイントはサウンドホールのフチ!?

 まずは1本のマイクを使って収録する場合、アコギのどこにマイクを向ければいいの?というのが多くの方の疑問だと思います💡

 これはギターや部屋の個体差もありますが、まずは「サウンドホールのフチ〜指板の端」あたりを狙ってセットすると失敗がなくきれいな音で録音することができますよ💡

ポイント② マイクはギターに対して45度の角度で向ける!

 マイクを向ける箇所が決まったら、続いてのポイントはマイクの置き方です💡

 マイクは楽器に対して直角に当てがちですが、実はギター本体に対して45度の角度で向けるのがベストです💡

サウンドホールからは低周波(ボディの鳴り)が出るため!

 なぜ45度が良いのかと言うと、ギターのサウンドホールからは強い低周波が出るのですが、低音の波長というのは高音の波長に比べて広がりやすい性質があるのです。

 すると、正面から録音すると強い低周波がそのままマイクに収録されて籠もったサウンドになってしまうのですね💡(これが宅録でよく失敗するアコギが籠もってしまう主な原因)

 次に、アコギの高音域ついて考えてみると、高音は弦から直接音が鳴るため低音域よりも広い範囲に鳴り響きます。

 そこで、ボディの低い鳴りも程よく入れつつきれいな弦の響きを収録するために、サウンドホールの正面を避けた45度前後の角度がベストポジションとなるのです💡

ギターの個体差によって角度を変えて微調整できる!

 また、この理論を知っていればギターの個体差によってもう少しボディの鳴りを足したい!なんてときにはマイクをホール側に寄せて、逆にマーチンのようなボディの鳴りが強いギターでもホールから遠ざければ全然鳴らないギターの音色を作ることもできるのです💡

マイクの距離は10cm〜30cm程度!マイクの種類によって決める!

 アコギ本体とマイクの距離は、サウンドホールの端から測っておよそ10~30cmの間で位置を決めます💡

 これはマイクの種類(スモールダイアフラム、ラージダイアフラム、ダイナミック、など)やギターの個体差、スタジオの収録環境によってもベストな距離は変わってくるので、音を聞きながら適宜調整していきましょう💡

収録する部屋の特性や欲しい音色に合わせて調整しよう!

 一般的に、響きの良いスタジオで収録する際にはその空気感を活かすためにマイクを遠くから当てて残響も一緒に収録します。

 そうでない場合、小さな防音室や宅録などでマイクを離すと低音域が強調されてしまうような場合はマイクを近づけて後からリバーブで空気感を調整するのがおすすめです💡

ギタリスト目線だとこのようなセッティング!演奏を始めたら動かないのがポイント!

 自分で演奏から録音まで、宅録する方の指標になればと思いますが、ギタリスト目線だとこのような位置関係にマイクが来るようにセッティングを行い、演奏する際はなるべく動かずマイクからずれないように収録するのがポイントです💡

低音、高音のバランスはマイクの高さを変えて調整する!

 ギターを収録すると、もうちょっと低音を強くしたい、高音をもう少し足したい!という場合があるかもしれません。

 そんなときは後からEQで解決!・・・ではなくてマイクの高さを変えてきれいに調整することができます💡

ギターは「6弦側(上)が低音」で「1弦側(下)が高音」である特性を利用する!

 アコギの構造を見ると、上の方が太い弦が張ってあることがわかりますね💡ということは、必然的に楽器の「上側からは太い音」が、「下側からは繊細な音」が出ることになります。

 これは些細なことですが、マイクを下側から見上げるように収録するか、上側から見下ろすように収録するかで高音と低音のバランスをレコーディング時に整えることができるのです💡

 弦楽器全般に言えることですが、マイクを上げると低音が強くなり、下げると高音が強くなるという特性を覚えておきましょう💡

マイク2本を使った収録方法ではブリッジ付近と12フレットへ直角に向ける!

 2本のマイクを使う場合には、1本目のマイクを指板の12フレットに向け、2本目のマイクをブリッジよりもややテール側(左)の位置に向け奏者の腕と被らないように設置します。

 ここでは先程とは異なり、アコギに対して直角にマイクを向ける点に注意しましょう💡

 マイクの距離は、それぞれのマイクが異なるキャラクターの音色を録れるように離しすぎず、15cm前後で良いポイントを見つけます。

 ↑ 正面から見た図

 ↑ 真上から見た図

 ↑ 設置する際はこんな感じに見える!

アコギをきれいに録音する方法!覚えておきたい驚くほどきれいに録れる!?マイクテクニックとは?音作りの方法も! のまとめ!

  • 1本のマイクでレコーディングする場合、まずはじめに、マイクがサウンドホールのフチを狙うようにセットする!
  • マイクはギターに対して45度の角度で当てるように設置する!
  • アコギからマイクまでの距離は10~30cmの間で、部屋の環境を考慮して決める!
  • アコギの低音や高音のバランスはマイクの高さを変えて、6弦側に近づけるか、1弦側に近づけるかで調整する!
  • マイクを2本使用する場合には、ブリッジ付近に1本と、12フレットあたりへ1本、共にギターに対して直角に向ける!その際、余り離すと2本のキャラクター差がなくなってしまうのでやや近めにセットするのがポイント!

 アコースティックギターの録音は難しい!なんて言われていますが、ポイントさえ抑えておけば誰でも簡単にきれいな音を収録することができます💡

 また、レコーディングではこんな音が正解!というものは実はなく、録りたい曲の雰囲気や好みによって正解は人それぞれ無数にあるものでもあります💡

 ということで、今回紹介した例もそんな一つの手段として、ここを始点として皆さんの中で正解となるきれいな音を、それぞれのギターや録音環境と共に探してみてください^-^ノ