今回は作曲初心者さんに向けて、作曲が上手になるコツを紹介していきます。ここで紹介するコツをきちんと押さえておけば曲がスラスラと書けるようになっていきますよ💡
作曲のコツは、単に作曲の技術の問題だけで解決するものではありません。
今回は曲をスムーズに書ける人は何故スラスラ書けるのか?そういう人は技術の他にどんなことを工夫しているのかなど、作曲の真髄に迫った内容を紹介していきたいと思います^-^ノ
もちろん、技術に関しても既にこのサイトのいたるところで紹介しているので、作曲のコツとして参考になる記事を紹介しながら技術的な面もサポートしていきます💡
メロディはコード進行から作るようにしよう!
すでに作り終えたメロディに後からコードを付けられる技術ももちろん大切ですが、多くの作曲家はコード進行の響きからメロディを作っています。
といっても、プロで活動している作曲家の多くは毎度コード進行を打ち込んでそこにメロディを足していくことはせずに、頭のなかでメロディとコードを一緒に鳴らしならがメロディを作っています(若しくは鍵盤などを使って即興でコードとメロディを合わせながら作っていく作業をしています)。
コード進行だけを聴いても世界観が生まれるように、このコード進行ありきの作曲は世界を表現するためにとても理にかなっている方法なので、初心者の方も是非取り入れていきましょう💡
※後からコードを付ける場合には複雑な音楽理論を学ぶという手間もあります。
はじめのうちはコードとメロディの両方を作る必要はありません、まずは自分が作りたい世界観に合ったコード進行を見つけて打ち込み、そこにメロディを付けていく練習をやってみましょう。
コード進行のパターンは「定番コード進行パターンを紹介!」でも紹介しているので参考にしてみてください^-^b
ちなみにメロディを作る際に、歌ものの曲を作る場合には人が歌える音域内に抑える必要があります。どの辺の音域で作ればよいのか迷った時は「歌いやすい♪男女別ボーカル音域表」を参考にしてみてくださいね💡多くの人が歌いやすい音域で作ることも作曲のコツです。
メロディができたらバス(ベースライン)を決めよう
メロディができたら、次にやることはベースラインを決めることです。実は、作曲が苦手という方の中にはベースラインを作るのが苦手という方がとても多いです💡
慣れないうちはコードのルート音(一番低い音)を繋げてベースラインを作っていくのも一つの手ですが、より多くのジャンルを作れるようになるためにはちょっとしたテクニックが必要です。
メロディを邪魔しないようにバス(ベースライン)を付けていくには、和声法や対位法の技術を使っていきます。
このサイトでは、2つの技術の中間にあたる簡単な「自由対位法」という技術をつかってベースラインを付ける方法を紹介しています。
「世界一簡単な対位法!? 和声的な自由対位法を使ってメロディに対旋律を付ける方法!!」を見ればすぐに習得できるので参考にしてみてください。
和声法について学びたい方は「和声の基礎 ♪ 音の重ね方と繋げ方(配置と連結)について」から数回に渡って解説しているので眺めてみてください。
ここまでできるようになれば、あとのことは少しずつ自然と身についていくはずです💡技術的なことをもっと知りたければ「超謎解き!DTM探検!! 」のコーナーでより深く解説しているのでそちらを参考にしてみてくださいね^-^v
ここからは、作曲をする際に迷ってしまって作れない方、なかなか方向性が定まらないという方のために、技術的なこととは別だけれども作曲の作業に大きな影響を与える「イメージ作り」のコツについて紹介していきます。
作曲の目的と聴かせる相手を明確にしておく
作曲をスムーズに進めるために最も大切なコツは、その曲を作る目的と誰に向けた曲なのかを決めておくことです💡
作曲初心者さんにありがちなのが、軸がぶれてしまってなかなか作る曲のイメージを決められず、作り始めてからもやっぱりこっちのほうが・・・と、ころころと変えてしまうことです。
そこで、予め作る前に作曲の目的と聴かせる相手を決めておくことで選択肢を狭めておくということが作曲で迷わないためのコツなのです。
作曲の目的の例
作曲の目的の例を決めると言われてもなかなか漠然としていて難しいですよね💡でもそんなに難しく考えなくても大丈夫です、簡単な例を紹介しておきます。
「作曲の目的」の例
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ここで、作曲の目的はかなり具体的に考えておくのがコツです💡ただ単純に楽しい曲、悲しい曲ではなく、なぜ楽しいのか?なぜ悲しいのか?を明確にしておくことが作曲のコツなのです。
例えば季節のイベント、クリスマスはワクワクドキドキしたイベントですよね?もちろん、今年は寂しいクリスマスというテーマで曲を作ることも、また別な捉え方としてOKです。
また、過去の自分の体験を思い出して、その場面に音楽をつけるという手も有効な方法です。
一番の作曲のコツとして、目的を明確にしておくということを覚えておきましょう💡
聴かせる相手の例
万人にうける曲は残念ながらありません。ということは、作曲者は少なからず狭いターゲットを狙って、その層に効果的に人気が出るような曲を作るのがベストです。
ただし、ターゲットの人数があまりにも少なくなりすぎないように気をつけましょう。
「聴かせる相手」の例
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聴かせる相手を考えることは、その相手にとって一番聴きたい曲を作ることになるので、さらに曲を作る際の選択肢を絞ることができます💡
EDMが好きな人に弦楽アンサンブルの曲を作っても良さをわかってもらえません。子供向けの曲なのに怖い効果音が入っている曲を作ったら泣いてしまいます^-^;
このように、聴かせる相手を決めておくことで作曲の方向性が決まってくるということも1つのコツとして覚えておきましょう💡
ターゲットに目的をわかりやすく伝える方法を考える
これまでに「目的」と「聴いてもらいたいターゲット」が決まりました💡
ここからは、どうやったら「ターゲットに曲の目的をわかりやすく伝えられるか」について考えていきます。
考え方としては、まず目的から考えて曲調を決めて、さらにターゲットを考えならが絞り込んでいくのがコツです。
例)敵に追われて断崖絶壁に追い込まれた男性主人公、意を決して海に飛び込むと仲間のイルカが現れて敵の追手を軽やかにかわしていくというSCENE(10〜30代の女性向け)
的に追われてピンチの主人公、海沿いの断崖絶壁まで追い詰められ、このまま海に飛び込んだとしてもすぐに捕まってしまうであろう場面。
しかし、このまま追い詰められてもどのみちやられてしまうのでイチかバチかで主人公が海に飛び込むとなんと仲間のイルカが急いで駆けつけれくれていて(イルカ目線の別SCENEあり)、主人公がイルカに乗って軽やかに海のきれいな景色を眺めながら進んでいくSCENEという設定で海中の曲を作ってみましょう💡
若い女性向けの映像ということで、海中の景色は輝いていて、カラフルな魚やサンゴ、きらきらと差し込む太陽をイメージしてみましょう。
海の中で楽しいイメージ
まずは海の中を颯爽と泳ぐ姿を表現するにはテンポは速めが良さそうです。
透明感のあるイメージなので使う音は高めの音、ボーカルを入れるなら女性ボーカルが良さそうですね💡
透明感から連想される楽器といえば、ストリングス、グランドハープ、ピアノの高音域、ピッコロ、グロッケン、トライアングル、ウィンドチャイム、チューブラベル、トランペットなどがあります、他にもあるかもしれません。
海の中を颯爽と泳ぐのですから勇ましさも少し欲しいですね💡ホルンで力強さを表現して、トロンボーンでリズムを刻んで勢いを出すのも良いかもしれません。
海の不思議な生き物のイメージはどうやって表現しましょう?フルートやクラリネットのトリルで不思議さを表現したり、テンションコードを使って少し浮かせて表現するのもありですね。
楽しいイメージなのでリズムは4/4(3連符)にしてみるのも良いかもしれません。
目的から決める曲の要素
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10〜30代女性にわかりやすいイメージ
このSCENEが男性向けであれば主人公の力強さを全面にだしていくのも良いと思います。
ですが、ここでは女性向けなので、敢えて表現のポイントを主人公だけに絞らず、海の景色全体のきらきらする綺麗さやイルカに乗っていくというファンタジーで不思議な様子を全面に出していったほうが良さそうです。
とはいいつつも、勇敢な場面で主人公にかっこいい印象も与えたいので勇ましさも少しだけ加えていきます(ほぼイルカのおかげなんですけどね)。
と、いうことでこの曲を全体として眺めた時にうけるメージは、
「海の綺麗さ」:「主人公の勇ましさ」=8:2
くらいの印象をあたえるものを作ると決めましょう。
もちろん、この割合も各自で自由ですし、映画監督の注文があればそれに従いましょう。
先程、どの要素はどの楽器で表現するかまで決めているので、この段階で曲全体でどの楽器をどのくらいの割合で使用するかまで絞られてきました。
ターゲットから決める曲の要素
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コンセプトが決まったらがいよいよ曲を作り始める
ここまで決まってしまえばどうでしょう?もう曲を作りながら使う楽器に迷ったり、さらに楽器を足そうかどうしようかなど迷うことはありませんよね💡
もし、楽器の種類や奏法がまだあまりわからないという方は、もっともっとたくさんの楽器に触れて、音色を覚えてしまいましょう💡表現の幅を広げることができます。
今回は技術的なことよりも、曲作りのイメージをより強力に作り上げることに重点を置いた記事を書いてみました。
なかなか作曲で思うように世界を表現できなかったという方は、コンセプトづくりのコツを参考に、作曲をやってみてください^-^ノきっと今までとは違う世界が見えてくるはずです💡