今回はDTMに最適なコスパの良いMIDIキーボードTOP9を紹介していきます。
MIDIキーボードはDTMをやるならばぜひ入手したいアイテムですが、多くのメーカーから様々な仕様の商品が発売されていて、価格も安いものから高いものまで多くの機種があるのでどれをご購入したらよいのか迷ってしまいますよね💡
購入してから後悔しないためにも、MIDIキーボード選びのポイントや機種ごとの違いを比べながら、コスパの良いMIDIキーボードTOP9を紹介していきます。
- 第1位 CASIO 88鍵盤キーボード
- 第2位 M-Audio Keystation 88
- 第3位 M-AUDIO Keystation 49
- 第4位 IK Multimedia iRig Keys Pro
- 第5位 Nord Stage 3
- 第6位 KORG microKey2-37Air
- 第7位 KORG microKEY2-25 25鍵
- 第8位 KORG nanoKEY2
- 第9位 Native Instruments KOMPLETE KONTROL S49 MK2
- MIDIキーボードがあるとこんなに便利!?
- MIDIキーボードの鍵盤数で選ぶ!
- MIDIキーボードの鍵盤サイズで選ぶ!
- 鍵盤のタッチ(ウェイト)で選ぶ!
- サスティンペダル端子がついているかどうかを確認しよう!
- MIDIコントローラー機能で選ぶ!
- USB端子が付いているかを確認しよう!
- MIDI端子がついているかどうかを確認しよう!
- Bluetoothの有無
- MIDIキーボードを使う目的から最適な機種を考えてみよう!?
- MIDIキーボード選びのまとめ
第1位 CASIO 88鍵盤キーボード
鍵盤は88鍵が揃っていてどんなジャンルにも対応でき、鍵盤タッチはピアノの弾き心地を再現したハンマーアクション、というこんな超コスパの良いMIDIキーボードは他にありません!!(正確にはステージピアノという商品です) この価格帯でこんなに弾きやすいMIDIキーボードがあるのかと正直驚きました💡 是非一度店頭で試奏してみて、気に入ったら購入してくださいね^-^ノ |
第2位 M-Audio Keystation 88
88鍵のMIDIキーボードで一番安いモデルを探しているならM-Audioの「Keystation 88」がおすすめ! 余計な機能は全て省いて、とにかく88鍵を安く入手したいユーザー向けに作られた製品です。 鍵盤タッチは「セミウェイト鍵盤」を採用しているので、ハンマーアクションとまではいかないものの、表現を付けやすい重みのある鍵盤になっています。 ピアノの曲をメインに演奏していきたいという方は是非88鍵のMIDIキーボードを入手することをおすすめします。 created by Rinker M-Audio (エムオーディオ) |
第3位 M-AUDIO Keystation 49
M-Audio Keystation 49は、49鍵の標準サイズ鍵盤を備えたMIDIキーボードで、タッチも重みのあるセミウェイト鍵盤を採用していて、省スペースでも活躍してくれるモデルです。 こちらは本格的なピアノ曲は演奏しないけれど、例えば管弦楽器などをリアルタイムに入力したいという場合には4オクターブもあるのでほとんど不自由なく使用できます。 置くためのスペースはあまりないけど、とりあえず鍵盤として不自由のない音域を使いたいという方は49鍵以上のモデルがおすすめです。 created by Rinker M-Audio (エムオーディオ) |
第4位 IK Multimedia iRig Keys Pro
パソコンだけでなくiPadなどのタブレットに繋げて使いたい人におすすめ! IK Multimedia iRig Keys Proは、USBでWindowsやMacと接続することはもちろん、付属のLightningケーブルを使ってiPadやiPhoneに接続することができます。 さらに、Androidへ接続するケーブルも付属していてすべてのユーザーが使えるように工夫されているところが好感を持てるメーカーです。 鍵盤は標準サイズなので、普段ピアノを演奏する方でも感覚が狂うこと無く扱うことができます。 鍵盤のタッチは軽いライトウェイト鍵盤なので、DTM用途ではドラムやパーカッションなど、リズムトラックを作るのに向いているMIDIキーボードです。 created by Rinker IK Multimedia(アイケーマルチメディア) |
第5位 Nord Stage 3
Nord StageはもはやMIDIキーボードでもなんでもなくただのステージピアノ機能付きシンセサイザーですが、Nord Stageに搭載されているモジュレーションホイールとピッチベンダーがものすごく使いやすいのです!! ハンマーアクション鍵盤を搭載していて演奏の表現がとても付けやすい逸品💡 Nord製品は本場スウェーデンの職人がひとつひとつ丁寧に仕上げているのでコンディションも最高の状態で出荷されます。 もし今後一生使うつもりで購入するなら、かなり高い買い物ですがNord Stageは本当におすすめできる商品です。 価格は高いですが、長く使えば本当にコスパの良い商品です。 |
第6位 KORG microKey2-37Air
なんとBluetooth通信機が搭載されていて、WindowsやMacはもちろん、iPadなどのタブレット機器とも簡単に連携することができる最新MIDIキーボードです。 無線と聴くと通信の遅延はないの?と思うかもしれませんが、以前試したところ気になる遅延は全くなく、普通にMIDIキーボードとして使用できる製品でした。 ただし、単三電池2本分(わずか)だけ有線モデルよりも重たくなります^-^; |
第7位 KORG microKEY2-25 25鍵
MIDIキーボードに欠かせない鍵盤とオクターブ操作ボタン、ピッチベンド、モジュレーションなど必要な機能が全て揃ってさらに価格も安く、すべての方におすすめできるMIDIキーボードです💡 |
第8位 KORG nanoKEY2
言わずと知れたペラペラのMIDIキーボードで、重量はなんと0.4gと500mlのペットボトルよりも軽いので持ち運びには最適のモデルです。 ただし、鍵盤(ボタン)を押すとカチカチとプラスチック音がするので気になる方は他の商品を購入したほうがよさそうです。 |
第9位 Native Instruments KOMPLETE KONTROL S49 MK2
KOMPLETE KONTROL S49は、その名の通りNative Instrumentsから発売されているKOMPLETEと、とても相性の良いMIDIキーボードです。 MIDIキーボード本体からKOMPLETEの音源を操作することができるので、MIDIキーボードと言いつつ、KOMPLETE音源を扱うシンセサイザーのような存在💡 キーボードから操作できるのは、実はKOMPLETEの音源だけでなく、NativeKontrol Standard(NKS)というシステムを利用している音源ならば他社製のプラグインでも操作が可能で、汎用性があるところも嬉しいポイントです。 また、それ以外の音源については通常のMIDIキーボードとして演奏できるのでKOMPLETEを使わないときでも邪魔な機能だとは感じません。 created by Rinker Native Instruments |
MIDIキーボードがあるとこんなに便利!?
MIDIキーボードは、パソコンへ接続して使ういわばDTM用のコントローラーです。
DTMの作業はもちろんマウスだけでも行えますが、MIDIキーボードがあると格段に作業効率が上がります。
パソコンの音源を使ってリアルな演奏が可能!?
例えば、ピアノやったことのある方なら、MIDIキーボードを使ってパソコンの音源を演奏しながら録音することで本物さながらの演奏を記録することができますし、管楽器や弦楽器、ドラムやパーカッションもリアルタイムで入力することによって人間味が生まれて、単調な機械的な演奏にならないようにすることもできます。
マウスで打ち込むと、ノートのタイニングやベロシティは全て揃ってしまいますが、自分で演奏すると強弱やタイミングのルバート(ゆらぎ)などを付けられるので表現の幅がとても広がります💡
MIDI情報で記録されるので後から加工もできる!
そして、生の楽器の録音と違うところは、演奏した情報が「MIDIノート」として記録されるので後でノートを入替えたり、楽譜にしたり、様々な加工ができるというところです。
面倒なコード付け(入力)も楽々!
この機能を使えば、マウスでDTMをやる際に面倒なコードの打ち込み作業も、MIDIキーボードでコードを押さえて録音していけばすぐに終わります。CubaseのコードトラックでもMIDIキーボードを押さえるだけで瞬時にコードが入力されるので是非活用したいアイテムです💡
リアルタイムの入力ができなければステップ入力機能を使おう!
ピアノはあまり得意じゃないし、演奏もちょっと・・・という方でも心配ありません。
CubaseなどのDAWソフトには、1音ずつノートを入力できるステップ入力機能がついているので、ステップ入力とMIDIキーボードを合わせることでマウス入力よりも効率が上がるかもしれません。
音作りの際にちょっと音を確認する用途としても活躍!
シンセサイザーなどで音作りをしていると、頻繁にいろいろな音域で音色を確認したくなりませんか?
そんなとき、ソフトウェア音源の小さな鍵盤をポチポチ押して確認するのはちょっとめんどくさいですし、さらに、音源によってはソフトに鍵盤が付いていないこともあるので、そうなると音色の確認はかなり面倒になってきます。
そこで、小さな鍵盤を1つ用意しておくだけで音色の確認作業が格段にやりやすくなります!
演奏は特にしないけど、音色作りのためだけにMIDIキーボードが欲しい!という方にも十分に役に立ちます。
MIDIコントローラーが付いているMIDIキーボードがある!
皆さん、MIDIコントローラーという名前を聞いたことがありますか?
再生ボタンや停止ボタン、録音ボタンなどの「トランスポート機能」がついていたり、フェーダーが付いていてDAWでオートメーションを書くために使えたり、パンニング(左右に振る)のためのノブが付いている機器で、USBなどのケーブルを使ってパソコンへ繋げてDAWを手元で操作するための機器です。
実は、この便利なMIDIコントローラー機能が付属しているMDIキーボードが存在しています。
もちろん、既にショートカットキーを使いこなしている方や、別途お気に入りのMIDIコントローラーを用意している方にとっては必要ない機能になりますので、MIDIキーボードを選ぶ際の参考にしてみてください。
MIDIキーボードが1つあるだけで作業効率が格段に上がる
このように、MIDIキーボード1つ持っているだけで、DTMの作業効率は格段に上がります!!
本格的にDTMをやるつもりであれば是非手に入れたいアイテムです!
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MIDIキーボードの鍵盤数で選ぶ!
MIDIキーボード選びの1つめの重要なポイントは「鍵盤数」です。
7種類の鍵盤タイプから目的に合ったものを選ぶ
MIDIキーボードには「88鍵」、「76鍵」、「73鍵」、「61鍵」、「49鍵」、「37鍵」、「25鍵」と、7種類のタイプがあって用途によって最適なものを選ぶ必要があります。
88鍵 | 76~61鍵 | 49鍵 | 37鍵 | 25鍵 | |
---|---|---|---|---|---|
ピアノ演奏用途 | ◎ | △ | × | × | × |
キースイッチ付きの音源を DTMで使用する | ◎ | ◯ | ◯ | △ | × |
管弦楽器の打ち込み用途 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
ドラムやパーカッションの打ち込み用途 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ |
コードの入力用途 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ステップ入力用途 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ソフトシンセの音作り、音の確認用途 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
持ち運んで使いたい | △ | △ | ◯ | ◯ | ◎ |
このように、MIDIキーボードは「大は小を兼ねる」方式で、大きいものを揃えておけばどんな用途にも対応できます。
しかし、一番大きい88鍵のMIDIキーボードでは、横幅は130cmにもなるのでなかなか置くスペースを取れないという方も多いはず💡
そんな時は上の表を参考にしながら、使用目的と設置スペースを考慮して最適なサイズを選ぶようにしましょう💡実用的なものを求めるならば49鍵以上のものを選ぶのがおすすめ💡
※ただし、目的から考えて明らかに大きいMIDIキーボードが必要な場合には、多少設置スペースを犠牲にしてでも大きめのモデルを選ぶことをおすすめします。
一度に演奏できる音域
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小さいMIDIキーボードではオクターブキーを使って音域を変える
それでは、小さいMIDIキーボードでは幅広い音域を演奏できないのかというとそんなことはなく、オクターブキーというボタンを使用することで、鍵盤に割り当てられている音域を上げたり、下げたりすることができます。
一度に低音から高音まで幅広く演奏するのは厳しいですが、割り当てられている音程を変えつつ、狭い音域の中でフレーズを演奏するなら小さいMIDIキーボードでも対応できます。
MIDIキーボードの鍵盤サイズで選ぶ!
MIDIキーボードをよく見ると、鍵盤が小さなモデルがあることに気が付きます。
MIDIキーボードの中には、省スペースでたくさんのキーを配置するために鍵盤のサイズを小さくしているものがあるので、こちらも購入前に調べておきましょう💡
こちらも演奏用途であれば一般的なピアノと同じ「標準サイズ」を選ばないと演奏の感覚が狂ってしまうこともあるので注意が必要です。
そして、このミニ鍵盤はメーカーによってもサイズにばらつきがあったりしてなかなか演奏しづらいと思います。
ミニ鍵盤のMIDIキーボードは、部屋に設置するなら音を出して確認する用途で、メインは簡易的に持ち運ぶために使用するのがおすすめです。
いずれにしても、ピアノをやっている方へのミニ鍵盤はおすすめできません。
標準サイズ | ミニ鍵盤サイズ | |
---|---|---|
ピアノ演奏用途 | ◎ | × |
キースイッチ付きの音源を DTMで使用する | ◎ | × |
管弦楽器の打ち込み用途 | ◎ | × |
ドラムやパーカッションの打ち込み用途 | ◎ | ◯ |
コードの入力用途 | ◎ | △ |
ステップ入力用途 | ◎ | ◎ |
ソフトシンセの音作り、音の確認用途 | ◎ | ◎ |
持ち運んで使いたい | ◎ | ◎ |
鍵盤のタッチ(ウェイト)で選ぶ!
MDIキーボードのメインは演奏です!!演奏をするには鍵盤のタッチが使い心地を左右する重要な決め手になるので購入前にしっかりとイメージをつかんでおきましょう💡
ハンマーアクション鍵盤
本物のピアノのように鍵盤を押すとハンマー(重り)が動く仕組みになっているため、鍵盤のタッチが「一番ピアノに近い」タイプです。
ハンマーアクションと言う表記の他に「ピアノタッチ鍵盤」と書かれていることもあります。
本物のグランドピアノのように高音域は軽めに、低音域は重めに作られている製品もあります。
強弱や繊細な表現がもっともしやすいタイプの鍵盤です。
ただし構造上本体が重たくなる傾向があるので、持ち運びが大変です。
ハンマーアクションのMIDIキーボードを探すなら「ステージピアノ」という単語で検索すると探しやすいのでおすすめです💡
セミウェイト鍵盤
「バネ」+「鍵盤の重り」を利用して鍵盤タッチに重さが加えられたタイプです。重りがついているのでライトウェイト鍵盤よりも強弱が付けやすいところがポイント!
構造上ハンマーアクションよりも軽く作れるので、持ち運びの際に便利です。
ライトウェイト鍵盤
バネのみで鍵盤を戻していて一番軽いタイプの鍵盤でパーカッションの演奏用に向いています。強弱を表現するのは苦手なタイプです。
構造も単純なので最も安く入手でき、構造上軽いので設置や持ち運びも楽々というメリットがあります。
それぞれのタイプを比較
ハンマーアクション鍵盤 | セミウェイト鍵盤 | ライトウェイト鍵盤 | |
---|---|---|---|
ピアノ演奏用途 | ◎ | ◯ | × |
キースイッチ付きの音源を DTMで使用する | ◎ | ◎ | ◯ |
管弦楽器の打ち込み用途 | ◎ | ◎ | ◯ |
ドラムやパーカッションの打ち込み用途 | ◯ | ◯ | ◎ |
コードの入力用途 | ◎ | ◎ | ◎ |
ステップ入力用途 | ◎ | ◎ | ◎ |
ソフトシンセの音作り、音の確認用途 | ◎ | ◎ | ◎ |
持ち運んで使いたい | △ | ◎ | ◎ |
|
サスティンペダル端子がついているかどうかを確認しよう!
グランドピアノはペダルを踏むと、鍵盤を離しても音が長く伸び続けます。
MIDIキーボードでも同じように、音を伸ばすペダル(サスティンペダル)を差し込む端子があれば、付属や別売りのサスティンペダルを使用することができます。
特にMIDIキーボードを演奏メインで使用することを考えている方は是非サスティンペダルが付いている機種を選びましょう💡
別売りのペダルを購入する際の注意点
MIDIキーボードによっては端子はあってもペダルが付属していない場合や、あまり良いペダルが付いていない場合があります。
そんなときは別売りのペダルを購入して取り付けましょう💡
ここで一つ注意があります。ペダルのON/OFFはメーカーによって極性(電極)が逆になっていたり、統一されていません。
極性が逆のペダルを購入してしまうと、踏んでいない時に踏んでいることになったり、踏んでいる時に離していることになったり動作が逆になってしまいます。
そこで、別売りでペダルを購入する場合は極性を切り替えられるペダルが発売されているのでそちらを購入しましょう。
これならMIDIキーボード本体の極性がどんなタイプでも合わせることができるので安心です。
MIDIコントローラー機能で選ぶ!
最初の方で少しだけ説明しましたが、MIDIキーボードは鍵盤としての機能だけでなく、トランスポートボタンやフェーダーなどのMIDIコントローラー機能がついているものがあります。
そんな中でも多くのMIDIキーボードに付いている、必須とも言える2つの機能にまずは注目してみましょう。
それは「モジュレーションホイール」と「ピッチベンダー」です。他のどのMIDIコントローラー機能よりも、まずはこれら2つの相性(使い易さ)を見極めることが購入後の良し悪しを分けるポイントとなります。
モジュレーションホイール
モジュレーションホイールは、MIDIキーボードの機能の中でもかなり重要です。
多くのソフトウェア音源ではモジュレーションホイールにビブラートの深さを変える機能が割り当てられていたり、もはや全員が持っているのが当たり前かのように様々なソフトで利用されています。
ちなみにNordでは上の黄枠のような形のモジュレーションホイールが付いていたり、MIDIキーボードによっても様々な形のものがあるので、自分に合った使いやすいものを選びましょう。
ピッチベンダー
ピッチベンダーを動かすと、音程を上げたり下げたりすることができます。
管楽器のベンドを表現したり、弱く揺らしてベンダーでビブラートを表現することもできるとても便利なものです。
ベンダーもメーカーによって様々な形のものが発売されています。Nordのピッチベンダー(上の画像黄枠部分)は木で作られたバーを左右に動かす仕組みになっていてとても使いやすいです。
その他の機能
その他のMIDIコントローラー機能についても見ていきましょう。ここから紹介するMIDIコントローラー機能は付いていても付いていなくても構いません、必要があれば機能があるMIDIキーボードを選びましょう。
PADコントローラー機能
よくパーカッションの音色を割り当てるために使われるPAD(パッド)機能がついているMIDIキーボードがあります。
パーカッションは鍵盤で演奏していくこともできますが、PADを使って演奏したいという方は、MIDIキーボードにPAD内蔵されているモデルを購入することで「省スペース&機材費節約」を実現することができます。
フェーダーやノブなどの機能
フェーダーやノブなどが搭載されていて、DAW上のトラックのボリュームやパンをMIDIキーボードから操作できる機種も発売されています。
実は、PADやフェーダーなどの機材は別売りで揃えたほうが良い?
ここまで紹介しましたが、実はPADやフェーダーを揃えるなら、それに特化した機材を別途購入するほうがずっと得策です。
それぞれの機材には強みがあったり、弱みもあるので、購入するなら専門分野に特化して使いやすいように設計されている機材を購入するのが一番です。
あれもこれもと機能を詰め込んだ機材は突出した部分がなく、操作も複雑になったりと結局使いにくくなってしまうことが多いように思います。
PADはPADに特化した良い機材がたくさん出ています。フェーダーも、モーターフェーダーを備えた素晴らしい機材を購入したほうが絶対損をしません。
このサイトでは、皆さんへ損をさせるようなことはさせたくないので、MIDIキーボードを選ぶなら、まずはMIDIキーボードとして自分にとって最高の機種になるかどうかを考えて選んで頂きたいのです。
その上で、おまけ程度にそういった付属機能があっても良いのかなと思います。
USB端子が付いているかを確認しよう!
古いMIDIキーボードだと、MIDI端子を使ってオーディオインターフェイス経由でパソコンへMIDI情報を送るものが主流でしたが、最近はほとんどの機種にUSB端子が付いていて直接パソコンへ接続できるようになってきました。
ということで、最近の機種を購入する場合はあまり気にしなくても大丈夫ですが、例えば中古のMIDIキーボードを購入する場合などはUSB端子がついていない場合もあります。
いずれにしても、MIDIキーボードとパソコンをどのように接続するのかを考えつつ機種を選んでいきましょう。
MIDI端子がついているかどうかを確認しよう!
先程、最近のほとんどの機種にはUSB端子が付いていると説明しましたが、パソコンのUSBポートには限りがあるので、あまりハブを使いたくないという方はMIDI端子を使うことでUSBポートを節約することができます。
注意点として、USBケーブルとMIDI端子の両方を繋ぐと環境によってはノートが二重で入力されたり、解決に時間を要する問題の素となるので、USBを繋いだらMIDIケーブルは外し、MIDIケーブルを繋いだらUSBは外しておきましょう。
MIDIケーブル接続はトラブルが少ないのでおすすめです!!
Bluetoothの有無
最近はmicroKey Airのように、Bluetoothを使ってパソコンやiPadと接続できるMIDIキーボードが登場しています。
先日、作曲家仲間で集まった時に友人がiPadとmicroKey Airを接続しているのを見てちょっと良さそうだなと思いました(電池が入る分USB接続よりも若干重量が増えるようですが)。
最近はiPadでの音楽制作も広がってきているので、タブレットと無線で手軽に繋げられるのは便利そうです。
MIDIキーボードを使う目的から最適な機種を考えてみよう!?
MIDIキーボードを選ぶ前に、MIDIキーボードをどのように活用していくか、その目的を考えてみましょう。
幅広い音域を利用してピアノの演奏用に使いたい
まずはオーソドックスですが、MIDIキーボードをピアノの演奏用に使いたい場合です。
まず、多くのピアノ曲に対応するには鍵盤数は一般的なグランドピアノと同数の88鍵のものを選ぶ必要があります。
鍵盤が足りないことによって演奏できない曲が出てきてしまうと少し使いづらいですよね💡
そして、演奏目的であれば、やはり鍵盤のサイズは一般的なピアノと同じ標準サイズのものを使いたいですね。
さらに、ピアノの曲を表現するなら鍵盤のウェイトはハンマーアクションのものを選ぶのがベスト!
鍵盤の数 | 88鍵 |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ハンマーアクション |
サスティンペダル端子 | 必要 |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | 直接PCに繋げるなら必要 |
MIDI端子 | オーディオインターフェイス経由でMIDIを送るなら必要 |
Bluetooth機能 | 無線で使わない場合は必要ない |
キースイッチがついている(奏法を変えられる)音源を使いたい
キースイッチとは、低音付近に割り当てられているスイッチで、その鍵盤を押すと音源の奏法が変わる便利な機能です。
リアルタイムにキースイッチを押しながら演奏をしていく場合には音域の広いMIDIキーボードが必要になりますが、そうでなければその都度オクターブスイッチを使って入力したり、キースイッチだけはマウスで書いてもあまり負担にはなりません。
なので、ここでは演奏で表現を付けるということで、まずはセミウェイト鍵盤かハンマーアクション鍵盤を選びましょう。
鍵盤数が少ない場合、ハンマーアクション鍵盤の製品はあまりないのでセミウェイト鍵盤が最良の選択となります。
鍵盤の数 | 88鍵~49鍵の間で選ぶ |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ハンマーアクションまたは鍵盤数が少なければセミウェイト鍵盤 |
サスティンペダル端子 | 必要 |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | 直接PCに繋げるなら必要 |
MIDI端子 | オーディオインターフェイス経由でMIDIを送るなら必要 |
Bluetooth機能 | 無線で使わない場合は必要ない |
ドラムやパーカッション音源の演奏用に使いたい
ドラムやパーカション音源を演奏する場合は、細かく連打して使用することが多いので、あまり重くないライトウェイトの鍵盤を選ぶのがポイントです。
鍵盤の数 | 49鍵がおすすめ |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ライトウェイト鍵盤 |
サスティンペダル端子 | 無くてもよい |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | 直接PCに繋げるなら必要 |
MIDI端子 | オーディオインターフェイス経由でMIDIを送るなら必要 |
Bluetooth機能 | 無線で使わない場合は必要ない |
ステップ入力用に使いたい
ステップ入力用途であれば、25鍵のMIDIキーボードでも十分に活用できます。
小さめの機種を購入して機動性を重視するのがおすすめ!!また、いつか大きな鍵盤が必要になったときに88鍵のMIDIキーボードを購入して、2台を設置用と持ち運び用で使い分けられるメリットもあります。
鍵盤の数 | 49鍵~25鍵 |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ライトウェイト鍵盤 |
サスティンペダル端子 | 無くてもよい |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | 直接PCに繋げるなら必要 |
MIDI端子 | オーディオインターフェイス経由でMIDIを送るなら必要 |
Bluetooth機能 | 無線で使わない場合は必要ない |
ソフトシンセの音作り用に使いたい
ソフトシンセの音作りで、音の確認用にMIDIキーボードを使いたいという方は、37鍵~25鍵程度の小さなMIDIキーボードを選ぶのがおすすめです!!
鍵盤の数 | 37鍵~25鍵 |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 または ミニ鍵盤サイズ |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ライトウェイト鍵盤 |
サスティンペダル端子 | 無くてもよい |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | 直接PCに繋げるなら必要 |
MIDI端子 | オーディオインターフェイス経由でMIDIを送るなら必要 |
Bluetooth機能 | 無線で使わない場合は必要ない |
持ち運び専用機として使いたい
ステージでの演奏となると大型の機種が必要ですが、そうではなくて気軽に持ち運んでちょっとした作曲に使いたいという場合であれば、小型で、無線機能がついているMIDIキーボードがおすすめです。
鍵盤サイズは、日頃ピアノを演奏する方なら標準サイズを、そうでない方はミニ鍵盤の機種をを選べばより持ち運びが楽になります。
鍵盤の数 | 37鍵~25鍵 |
---|---|
鍵盤のサイズ | 標準サイズの鍵盤 または ミニ鍵盤サイズ |
鍵盤のタッチ(ウェイト) | ライトウェイト鍵盤 |
サスティンペダル端子 | 無くてもよい |
MIDIコントローラー機能 | 無くてもよい |
USB端子 | あったほうがよい |
MIDI端子 | 無くてもよい |
Bluetooth機能 | 無線があると便利 |
MIDIキーボード選びのまとめ
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相性の良いMIDIキーボードが見つかると、作業効率や完成度も一段と上がってきます。
MIDIキーボードを購入する際には、もし可能であれば近くの電気屋さん、楽器屋さんで試奏をして、他の機種とよく比較をしてください。
実際に操作をしてみて、使いにくいと感じたらそれは相性が悪い機材です。逆に、初めて操作するのにとてもしっくりくる!そんな機材があればそのMIDIキーボードとの相性は抜群です!
相性の良い機材が見つかってしまったら、多少高くても頑張って手に入れましょう!!そのMIDIキーボードは皆さんにとって一生の宝ものになるはずです!!^-^b
使いやすい機材を手に入れて、快適なDTMライフを手に入れましょう💡