今回は「DTM初心者でもコンプレッサーで簡単にアタック感をつける方法」を紹介していきます💡
DTMでコンプレッサーを使ってアタック感をつけたい!そう思っていざやってみると「全然変化がわからな〜い……」なんてことはありませんか?
実はこれ、DTM初心者あるあるなんですよね^-^;
そもそも💡 まだ音の変化が聴き取れない初心者が、最初から耳だけで音を作るなんて、余程の天才でもない限り無理です……!
悩んでいるのはあなただけじゃないので心配ありません💡
では!?
じゃあプロのエンジニアは一体どうやって耳を鍛えているの?というと、実はとても簡単な方法で耳を鍛えたり、実践でも簡単に設定できる方法を使っているんです💡
とうことで!?
今回は、
- アタックをつけた音ってどんな音?(聴き分けクイズ)
- 初心者でも簡単&確実にアタックをつける方法!
- アタックをつける上で、コンプレッサーの失敗例とは?
- コンプレッサーでアタック感をつけるときに便利な「目安となるおすすめ設定」とは?
の4つに注目しながら、プロのエンジニアがスタジオで実際に使っている「DTM初心者が簡単にコンプレッサーでアタック感をつける方法」を紹介していきます^-^ノ
アタックをつけた音ってどんな音?(聴き分けクイズ)
アタックのある音
聴き取れる?
アタックをつける前に、アタックをつけた音ってどんな音?なんでしょうか?
DTM初心者の方は、今はまだこの音を聴き分けられる必要はありませんが、なんとなく「元の音」と「アタック」をつけたことを聞き比べてみましょう💡
元の音源(アタック感を付ける前)
~元の音源!~
まずはコンプレッサーをかけていないピアノの音源を聴いてみましょう💡

よーく覚えておいてね💡
コンプレッサーでアタック感をつけた音
~アタックを付けた音!~
次に、先程の音源にコンプレッサーをかけてアタック感を出した音源を聞いてみましょう💡

音の変化に気づけたかな?
アタックってどんな音成分?
アタックのある音について知る前に、まずは音には大きく分けて2つの成分があることを覚えておきましょう💡
2つの成分を簡単に説明すると、
- 「カツッ」という高い成分(最初の方で鳴る)
- 「ドーン」という太鼓のような低い音(遅れて鳴る)
のように「音の高さ」と「鳴るタイミング」が異なる音の成分になっています。
アタックは最初に鳴る音!
もちろん、表現したい目的によってはドーンという音をタイトに(短く)してアタック感をつけることもできますが、一般的にアタック音と呼ばれるものは「やや高めで最初に鳴る音」だと覚えておきましょう💡

最初に鳴る「カツッ」という音をいかに目立たせるかがアタック感を作るポイントだよ💡
これを踏まえた上で、音源をもう一度聴き比べてみよう💡
初心者が簡単にアタック感をつける方法は?
圧縮量が波形で見える
コンプを使う!
スタジオエンジニアもう耳を鍛えるために使う! DTM初心者が簡単にコンプレッサーでアタック感をつける方法はズバリ!
目で見て確認する!
圧縮量が見えるコンプレッサーを使うということです💡
文字で説明してもわかりづらいと思うので、実際にコンプレッサーの画面を見てみましょう💡

今回は、波形が見えるコンプレッサーの中でも定番中の定番!「Fabfilter」を使用するよ💡
圧縮によって「アタック」が生まれているのを確認しよう♪
こちらが、コンプレッサーを使ってアタック感を作り出した例です💡
少し見づらいので、拡大して見てみましょう💡
↓
図中の波形は「圧縮前」と「圧縮後」の波形です💡
圧縮後の波形は、圧縮前の波形に比べて「とげの部分」ができていると思いますが、これがいわゆるアタック成分なんですね⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
このように波形で表示してくれるので、まだ耳が鍛えられていないDTM初心者でも簡単に音を作り込むことができます💡

それではこの波形を見ながら、初心者がやりがちな失敗例を見てみよう💡
初心者がやりがちなコンプレッサーの失敗例とは?
コンプレッサーの
失敗例とは?
ここからは、コンプレッサーでアタック感をつけたい場合、これでは効果がないという失敗例を紹介していきます💡
ただし、これはあくまでアタック感をつけたい場合であって、それ以外の目的の場合は間違いではない点に注意してください💡
【失敗1】アタックタイムが早すぎてアタック部分まで潰れてしまう!
初心者が最もやりがちな失敗例が、アタックタイムが早すぎて「むしろ圧縮後の方がアタック感が損なわれてしまう」という失敗です💡

これじゃコンプ使わないほうがマシだ〜(o’ω’o)
【失敗例2】アタックタイムが遅すぎてほとんど圧縮されない!
続いての失敗例はこちら、アタックタイムを遅くしてみたものの、遅くしすぎてコンプレッサーが作動せずほとんど圧縮されないという失敗💡

なんとなく使っていることに意味がある??
いや意味ないですね^-^;
【失敗例3】レシオが小さすぎて変化が小さい!
続いてはこちら、アタックタイムはバッチリにもかかわらず、レシオが小さすぎてほとんど変化が生まれなかった失敗例です💡
それでは、これらの失敗をしないために、コンプレッサーでアタック感を作るときに変化がわかりやすいおすすめの設定を見てみましょう⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
コンプレッサーでアタック感を作るなら〇〇な設定にすべし!
音を作るなら!?
がっつり掛けるべし
コンプレッサーをかけるとなると、あまり強いと音を壊してしまうんじゃないかと不安になって「ゆる〜くかける方も多い」と思います💡
もちろん、元々の音楽的要素を残しながらコンプレッサーで音を整えると言う目的であれば素晴らしい使い方です💡
・・・が!?
ちょっと待ってください、今回の目的って「がっつり音を変える」んですよね?
そうなると話は別で、音を変えるなら、かなりがっつりとコンプレッサーをかける必要があります💡

ガッツリって具体的に言うと?
こんな設定がわかりやすい!
おすすめ設定といっても、アタックタイムやリリースタイムは目的によっても最適な値が異なるので、今回は「レシオ」「リダクション量」のオススメを紹介したいと思います💡
レシオ、リダクション量のそれぞれのおすすめは次の2つです💡
- レシオ:10±2 程度
- リダクション量:10±4dB 程度
このくらいに設定すると、初心者でも音の変化もわかりやすいのでまずはこの設定から、目的に合わせて弱めたり強めたりして調整するのがおすすめ💡
DTM初心者がコンプレッサーでアタック感を簡単につける〇〇な方法!のまとめ♪
- アタック感のある音とは、最初に鳴る高音成分のこと!
- アタック感を簡単につける方法は、圧縮量を波形で見られるコンプレッサーを使用するだけ!
- コンプレッサーで音を作る場合は、かなりがっつりかける設定を使う!(具体的には「レシオ10±2」「リダクション量10±4dB」程度!)
- DTM初心者は、音変化を聞き取れなくてもOK! みんなスタートは同じなので視覚的に少しずつ耳を鍛えよう!
実は、何を隠そう僕自身もコンプレッサーを使って音を作るのがとても苦手でした^-^;
プロの先生に教えていただいたとき、音の聞き比べをしても、
「う〜ん何が違うの?」
って感じな全く違いがわからないとこからのスタートで、こりゃほんとに聞き取れるようになるんだろうか?と、とても苦労した思い出があります💡
それこそ、コンプレッサーを何のために使っていたのかわからないような使い方をしていたこともありますし、今思えば元の音源を壊してしまうような使い方をたっぷりしていました(o’ω’o)・・・。まあそんなもんですよ。
もともと音に正解も不正解もない世界ですが、それを目的があって「わかってやる」のと「わからないでやる」のとでは大きな違いがあるなと今では思います。
いろいろやっていると少しずつ慣れてくるもんですね(びっくり)!
そんなわけで💡 今はまだコンプレッサーの使い方が苦手という方も、少しずつ慣れていくので心配せずDTMを楽しみましょう^-^ノ