超謎解き!DTM探検!!第15回目は「DTMでブレスコントローラーを使った演奏(リアルタイムレコーディング)に適している音源とは!?」について紹介していきます💡
前回「DTMの打ち込みで伸び悩んだら鍵盤やウィンドシンセを使ってリアルタイムに演奏して録音してみよう!!」では、EWIなどのブレスコントローラーを使うことで音源をより本物らしく鳴らせるという内容を紹介しました。
ブレスコントローラーを使った演奏では音源との相性があり、相性の良い音源を使うことでよりクオリティも上がってきます💡音源選びはとても大切なのです💡
今回はそんなブレスコントローラーを使う上で相性の良い音源、設定方法を一挙に公開していきます!皆さん一緒に挑戦してみましょう^-^ノ
ブレスコントローラーと相性の良い音源とは?
Sample Modelingの音源を購入してブレスコントローラーで演奏したら本物の楽器を演奏しているみたいでとても楽しかったよ💡
でも、前に購入した音源で試したらなんだか全然、この違いって何かな?
違いに気づくなんてさすがこむぎちゃん💡
実はブレスコントローラーと「相性の良い音源」と「相性の良くない音源」には大きな機能の差があるんだよ💡次の図を見てみよう💡
2つの音源でやっていることの違い!
楽器は弱く演奏すると小さくておとなしい音色が鳴って、徐々に演奏を強くしていくと大きな力強い音になっていくよね💡
うんうん、バイオリンとか強く演奏するとガリガリって感じになるね!
それがもし、弱く演奏した音色のままで音量だけ大きくなっていったら💡不自然な演奏になるよね?
そっか💡なんか違和感を感じていたのはそこだったんだ!?
演奏の強さ(ベロシティ)の値が滑らかに変化する音源を選ぼう!
ベロシティというと、多くの音源は鍵盤を押した瞬間の強さを表すよね?
ピアノとかギター、パーカッションのような楽器ならそうだよね💡
でも弦楽器や管楽器は一度音を出した後も演奏が強くなったり弱くなったりする💡それは単に音量変化だけでなくて、演奏の強さを調節できるパラメーターがないと実現できないんだよ💡
なるほど〜、ブレスコントローラーを使う場合にはそういった音源を選べば良さそうだね💡
では早速相性の良い音源を見ていこう💡
第1位:Sample Modeling(木管、金管、弦)
Sample Modelingは前回も紹介した、今最もブレスコントローラーと相性の良い音源だよ💡
しかも容量が小さいところも良いね!
Sample Modelingは物理モデリングという全く新しい方式の音源で、簡単に言えば本物の楽器から音が出る仕組みを元に、コンピューターで瞬時にその音色を生み出す仕組みになっているんだよ💡
だからブレスコントローラーの演奏次第ではスラー(レガート)やスタッカート、マルカート、テヌート、アクセント、弦ならスピッカートまで簡単に表現できる💡
キースイッチで切り替える必要がないんだね💡
弦楽器の場合はピチカートなど特殊な奏法のときに切り替える必要があるけど、管楽器ならそんな手間がなくて演奏を楽しめるよ💡
本格的にブレスコントローラーをマスターしたいならSample Modelingの音源は是非手に入れておこう💡
ジャンル:バーチャル音源
第2位:Vienna(木管、金管、弦)
Sample Modelingは主にソロ楽器だったけど、弦楽器をまとめて鳴らすオーケストラ音源にブレスコントローラーを使いたいという場合にはVIENNAがおすすめだよ💡
VIENNAの弦と木管の音は良いけど、やっぱり金管の表現力はSample Modelingには敵わないね><
ソロ楽器の音源はSample Modelingを使って、オーケストラ音源やパーカッション音源をVIENNAで補うのがおすすめ💡
バランス良く揃いそうだね💡
VIENNAでブレスコントローラーを使うにはVelX(ベロシティクロスフェード)という機能を使うんだけど、その方法は「VIENNA INSTRUMENTS PROの使い方」でも解説しているからそちらを見てね💡
VIENNAシリーズはどれを購入するべき?
ところでVIENNAシリーズってたくさんの種類が発売されているみたいだけど、どれを購入すればよいのかな?
VIENNAには大きく分けると、「木管や金管、弦、パーカッションを別々に購入する個別商品」と、「木管、金管、弦、パーカッションがセットになったSPECIAL EDITION VOL.1」があるよ💡
個別に購入するとすぐに50万円くらいは超えてしまうので、予算を抑えたいという方は28,000円で購入できる「SPECIAL EDITION VOL.1」を購入するのがおすすめ💡
個別で購入すると50万円以上もするのに、どうしてSPECIAL EDITIONはそんなに安く購入できるの?怪しくない?
SPECIAL EDITIONに含まれている音源は、「半音飛ばしで収録されていてエンジンで移調させて全音階を補っているので容量が少ない」という理由が1点と「できる奏法が少ない」という点、「ベロシティレイヤーが少ない(表現力が弱い)」という欠点があるよ💡
そうなんだ〜、表現力が弱いのはちょっとつらいけど予算が…、ちなみに弦楽器(オーケストラ)とパーカッションだけ個別に揃えるといくら位になるのかな💡
オーケストラの音源は「バイオリンとビオラのセットが45,000円」、「チェロとコントラバスのセットが40,000円」、「パーカッションが37,000円」だから122,000円になるね…。
(o’ω’o)まずはSPECIAL EDITION VOL.1にしま〜す。
第3位:LA SCORING STRINGS(ストリングス音源)
LA Scoring Stringsはストリングス専用の音源だったよね?ブレスコントローラーに対応しているの?
実はLA Scoring Stringsはストリングス音源の中ではずば抜けクオリティが高いんだけど、デフォルトの状態だとちょっとブレスコントローラーとは相性が良くないんだ。
でもなんとか上手く組み合わせて使う方法を見つけたから紹介するよ💡
LA Scoring Stringsでブレスコントローラーを使う場合はCC1を使えばコントロールできる!
LA Scoring Stringsでは、CC11は音量、CC1(モジュレーション)がベロシティコントロールになっているよ💡
つまり、この音源でブレスコントローラーを使うにはブレスコントローラーの出力をCC1に設定してあげればOK💡
ちょっと設定が面倒だけど、しっかり調整すればきれいに鳴らすことができたよ^-^ノ
なるほど〜、LA Scoring Stringsは有名なダニー・エルフマンさんも使っている音源だから是非使いこなせるようになりたいね💡
この他にもブレスコントローラーが使える音源はあるの?
ね〜、他にはブレスコントローラーが使える音源はないの?
有名な音源だと今回紹介した以外だとなかなかブレスコントローラーと相性の良い音源はなさそうだけど、例えばベロシティによってあまり音色の変化しないオルガンなどの楽器やシンセサイザーの音量調節などにブレスコントローラーを使っても面白いかも💡
マイナーな音源だけどアコーディオンやハーモニカの音源でも良い感じで活用できたよ💡
持っている音源で使えるかどうか様々な方法で試してみると、LA Scoring Stringsのように良い設定が見つかることがあるかもしれないよ💡
なるほど〜、いろいろやり方を変えて、あとは自分で実験してみることが大事なんだね💡
DTMでブレスコントローラーを使った演奏(リアルタイムレコーディング)に適している音源とは!? のまとめ!
ブレスコントローラーと相性の良い音源や設定を見つけると演奏がとても楽しくなります💡
皆さんもいろいろな音源、設定を試して使い心地の良い環境を見つけてみてください^-^ノ
次回からはDTMミックス編のはじまり!
次回からは楽器同士の音をまとめるミックスの話がはじまります💡まず最初はミックスって何のためにやるの?どんなことをやるの?絡みていきましょう💡