超謎解き!DTM探検!!第14回目は「DTMの打ち込みで伸び悩んだら鍵盤やウィンドシンセを使ってリアルタイムに演奏して録音してみよう!?」について紹介していきます💡
打ち込みで音楽を作っている方の中には「楽器が打ち込みっぽくて本物らしくない」という課題に悩まされたことがあるという方も多いはず!
確かにマウスで一つずつノートを入力しただけではなかなか思うように鳴ってくれず、かといってベロシティやCC2(ブレスコントロール)、CC11(エクスプレッション)などを一つずつ細かく描いていくのはとても時間のかかる作業ですよね!?
そこで、そんなDTMの伸び悩みを抱える方に試していただきたいのが、鍵盤やウィンドシンセサイザーを使って演奏をリアルタイムレコーディングするという方法です💡
最近の音源はとてもクオリティが高く、適切に設定すれば本物の楽器さながらの演奏を録音することができます💡
今回はリアルタイムレコーディングを使って実際に本物の楽器のように演奏&録音するまでを一緒にやってみましょう^-^ノ
リアルタイムレコーディングとは?
ところでリアルタイムレコーディングって何?
DAWにMIDIキーボードを接続した状態で鍵盤を押すと音が鳴ったり演奏したりもできるよね?
その演奏をMIDIデータとして記録(録音)してしまおうというのがリアルタイムレコーディングだよ💡
演奏のすべての情報を記録できるからベロシティはもちろん、サスティーン(ペダル)も記録できたり、EWIのようなウィンドシンセサイザーを使って演奏すればCC2やCC11など、管楽器やストリングスの抑揚をコントロールするような情報まで記録できるんだ💡
打ち込みと言うよりも普通に録音だね!?
でも、どうしてオーディオではなくてMIDIで記録するの?
もちろんオーディオとして録音しても良いけど、MIDIデータのほうが後で加工しやすいから何かと便利だよね💡
なるほど💡たしかにMIDIなら気軽に一部分だけ変更するのも楽々だね!
リアルタイムレコーディングの準備
今回は録音用のDAWソフトにはCUBASE、音源はSAMPLE MODELINGのブラスバンドル、演奏用のMIDIコントローラーにはAKAI EWI USBを使用するよ💡
SAMPLE MODELING持ってないよ〜、他に対応している音源はないの?
CC2(ブレスコントロール)やCC11(エクスプレッション)に対応している音源ならどれでも大丈夫だけど、単に音量だけが変化する音源よりも「演奏の強弱がコントロールできる音源」の方が良いね💡そのあたりはまた次回で詳しく紹介するよ💡
は〜い、とりあえずVIENNA使ってみる!
CUBASEでインストゥルメントトラックを作成して音源を読み込もう!
SAMPLE MODELINGのブラス音源はKONTAKT5のライブラリ形式なのでKONTAKT5上で読み込んで操作を行うよ💡
エラーメッセージが表示されてるよ!「CC11 not received yet.The instrument will not work properly!」って!?
SAMPLE MODELINGではMIDIコントローラーのCC11を使って強弱を表現するんだよ💡トランペットは息を吹き込まないと音が鳴らないよね?
ここでのCC11はその息の量を表すんだけど、「起動した状態でまだCC11が入力されていないよ!CC11が入力できる環境じゃなければ正常に動きませんよ」というメッセージで、一度CC11を入力してあげれば消えるよ💡
CC11を入力してみる
EWIを接続して吹いてみるとこのようにエラーメッセージが消えるよ💡もし反応しない時は、EWIを接続した後でDAWを起動してみてね💡
EWIを吹くとCC2が入力されちゃうよ?
EWIの初期設定ではブレスコントロールでCC2が出力されるようになってるからCC11が出力されるように設定してみよう💡
もしVIENNAなど音源によってCC2を使ったほうが良い場合はそのままの設定で進めていこう💡
EWIでCC11を出力する方法
実際に演奏をして機材に慣れよう!EWIが難しければブレスコントーラーを使うのもあり!?
音源とEWIを使った演奏には慣れてきたかな💡自由に演奏できるようになると楽しくなってくるよね💡
むむむ・・・、全然思うように吹けない。
ピアノならすらすら弾けるのにな〜。
そういう場合には、メロディは鍵盤で入力してCC11やCC2だけをブレスコントローラーを使って入力する方法もあるよ💡
USB MIDI BREATH CONTROLLER
これ良さそうじゃん!?
昔のYAMAHAのブレスコントローラーみたいなものでUSBで繋げられる製品だね💡
とても良い製品なんだけど、マウスピースがちょっと使いづらいという欠点があって・・・。
どんな欠点なの?
チューブの端を回すことで息の抜ける量を調節できるんだけど、全部閉めちゃうと全く息が抜けなくて弱く吹くのが難しくて、逆に空気を抜くと「ひゅーひゅー」って音がして結構うるさかったり^-^;
あとマウスピースの形状が薄くてタンギングがちょっとやりづらいんだよね💡
それでEWIのほうがおすすめってことなんだね💡
オリジナルのマウスピースを作ればかなり活用できる!
せっかく購入したのでなんとか使いやすくならないかと3Dプリンターでいろいろな形状のマウスピースを作った結果こんな形状が一番使いやすいという結果になったよ💡
どんな仕組みになってるの?
まずは色々なサイズを作って、タンギングのしやすい形状・サイズを選んで、次の課題はどうやって空気抜きの音を消すかというところ💡
いろいろ作ったんだね〜
最終的にはどうやったの?
実は最終的には空気穴というものを作らずに、3Dプリントで造形の密度を下げてスポンジのように全体からまんべんなく空気を抜くことで適度な圧力を保ったまま空気を抜くことに成功したよ💡
なるほど〜、3Dプリントならではってことだね!
ちなみに今更だけど、EWIをブレス・コントローラのみとして使ってメロディを鍵盤で演奏することもできるよ💡
実際に録音をやってみよう!
EWIでもブレスコントローラーでも、演奏に慣れたら録音の準備をはじめるよ💡
インストゥルメントトラックの録音可能ボタンがONになっているか確認しよう💡
早く録音したいよ〜♪
録音開始ボタンを押して演奏してみる!
ここまでできたらあとは録音開始ボタンを押すだけ💡実際に演奏をしてMIDIで記録してみよう💡
どんな風に仕上がるのかな♪
記録したMIDIデータを見てみよう!
記録されたMIDIデータを開くとこんな感じになっているよ💡
粗がある部分はMIDIなので後から補正も簡単💡
マウスで入力していくと大変だけど、演奏してから手直しするなら時間も短縮できるね💡
DTMの打ち込みで伸び悩んだら鍵盤やウィンドシンセを使ってリアルタイムに演奏して録音してみよう!! のまとめ!
マウスでの打ち込み(特に管楽器、弦楽器)で限界を感じている方は、今回紹介したブレスコントローラーを使った方法でリアリティのある演奏をやってみてくださいね^-^ノ
さらに技術が進化すれば、そのうち本物の演奏とまったく聴き分けられないクオリティの音源が登場するかもしれませんよ💡