作曲を始めてしばらくすると「対位法」という技法を耳にするようになります。
でも💡対位法ってちょっと難しそう!?必要なの?実際作曲をする上でどんなことに役立つの?という疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
今回はそんな作曲の技法である対位法について、対位法の歴史や、覚えることで現代の作曲にどのように活かせるのかを紹介していきます^-^ノ
対位法とは?
対位法とは、あるメロディ(主旋律)を邪魔しないように、もう一つのメロディ(対旋律)を付け足していく技術のことです💡
例えば、皆さんがよく知っている「カエルの歌」のメロディに、ベースラインという対旋律をつけるのも立派な対位法なのです💡
- ベースラインのメロディ
- ポピュラー音楽でのストリングスによる対旋律
- 楽器のフィルイン部分
対位法の歴史とは?
対位法はその昔、まだ和音という概念がなかった中世の時代に、教会音楽(グレゴリオ聖歌)の広まりとともに発達した技術です。
中世の当時は純粋にメロディとメロディの関係のみに注目して対旋律を組み立てる様式(厳格対位法)で、とても難易度の高い技術としてそのイメージが現在まで定着しています。
しかし、最近では皆さんがご存知のように和音(コード)ありきの作曲が主流になり、対位法もコード構成音から音を選んで作る和声的な手法(自由対位法)で簡単に身につけられるようになりました。

対位法と言うとバッハ(バロック時代)のイメージが強いけど、当時、多くの作曲家は既に和声を取り入れていて、厳格対位法は時代遅れの手法だったんだよ💡
- 中世時代の対位法:厳格対位法。
- 現代の対位法:自由対位法(和音から対旋律を作る)。
自由対位法を覚えるとこんなことに役立つ?
中世時代からルネサンス、そしてバッハが行っていた厳格対位法は現在ではほとんど使われませんが、自由対位法は今でも多くの場所で使われています。
では、自由対位法を覚えるとどんなことに役立つのか見ていきましょう💡
楽器を加えるフィルインが上手にできるようになる!
作曲で、楽器を途中から足すのが苦手!なんだか不自然になってしまう!という方は対位法を学べば解決します💡
楽器を加える場合、一般的に、
- フィルイン
- 保続音
- バス
などの要素を使って不自然にならないよう足すのですが、この3つの要素を作るために対位法の知識が役立ちます💡

フィルインって何?という方は、「作曲に使う音楽の要素(パーツ)を覚えて曲作りに活かそう!」を読んでみよう💡
ストリングスの対旋律を作りやすくなる!
ストリングスの編曲が苦手という方は、
- ストリングスの入り方が不自然になってしまう
- ストリングスがメロディの邪魔をしてしまう。
という2ついずれかの問題があるため、思うようにストリングスを入れることができないのです💡
対位法を学習すれば、これらの問題が鶏血して編曲がスラスラ進むようになります💡

歌ものポピュラー音楽のストリングスアレンジについては「歌ものストリングスアレンジってどうやるの? 編曲のコツや学習方法のすべてを紹介!!」も参考にしてみよう💡
ベースラインを簡単に作れるようになる!
作曲でベースラインは重要な要素ですね💡
対位法を使えばより複雑な、動きのある、メロディを引き立てるベースラインが作れるようになります💡

ベースラインについては「定番ベースラインのパターンを紹介!ベースの付け方で迷っている方必見!?」も読んでみてね💡
初めて対位法を学ぶならこの本がおすすめ!

初めて対位法を学ぶならまずはこの本から始めるのがおすすめ💡初心者にもわかりやすく書かれているよ💡
対位法を覚えるとどんなことに役立つの?作曲&DTMに活用する方法とは? のまとめ!
- 曲中で楽器を上手に加えられるようになる!
- ストリングス編曲が上達する!
- ベースライン作りがもっと楽しくなる!
対位法を身につければ作曲がもっともっと楽しく、自由に、いきいきと作れるようになります💡

まだ対位法の世界に足を踏み入れていない方は、今日から対位法の勉強を始めてみましょう^-^ノ
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