もしオリジナル曲が欲しくて作曲を依頼する場合、信頼できる相場はいくらくらいなのでしょうか?
依頼する側はできるだけ安く頼みたいものですが、製作側ではレコーディングのためのスタジオ代、演奏家に頼む場合は演奏代、さらに曲を綺麗に仕上げるためのエンジニア代など、最低限の品質を保つための費用がかかります。
つまり、製作費が安ければ当然、良いスタジオは借りられないし、演奏者・エンジニアも腕の良い人に頼むことはできず、結果として完成品の質が下がることが避けられないのです。
今回は、製作時にかかる費用を踏まえ、実際に作曲を依頼する場合、どのくらいの相場であれば高いクオリティの曲を納品してもらえるのか、その信頼できる価格ラインについて紹介していきます^-^ノ
打ち込みメインであれば作曲家への「作曲費+演奏費+エンジニア費」
シンセサイザーでの打ち込みをメインとしたEDMだったり、作曲家自身が自宅にスタジオを完備していて自分でピアノ、ギター、バイオリンなどを演奏して完成できる場合は、作曲家への作曲費+演奏費+エンジニア費がそのまま相場になります。
曲の構成、長さ、納期にもよりますが、10万円程度が平均的な相場です。
僕の周りで活動している作曲家さんの価格設定はさまざまですが、高いクオリティの曲を確実に出しているのは10万円以上のお金を設定している方が多い印象です。
というのも、クオリティの高い作品を作れるところに至るまでに必要な機材を購入したり、技術を学ぶために学校へ通ったり先生を付けたりしてはじめてその作品を生み出すことができるわけで、その資金や時間への投資の対価が作曲費になるのですね💡
そういった方はソフトや楽器、機材だけでも数百万円というお金を掛けて、よりすぐりの機材で製作を行っているので本気度がメラメラと伝わってきます。
もし、作曲家が自分でスタジオを持っていない場合や別途エンジニアに依頼する場合はスタジオ費とエンジニア費がかかります。
レコーディングスタジオのレンタル費用相場はいくらくらい?
レコーディングスタジオと言っても、機材や音響、サイズによってレンタル費用は様々で、1時間3,000円で借りられるアマチュア向けのスタジオもあれば、1時間30,000円以上で貸し出しているプロ向けのスタジオもあります。
オーケストラなど大人数のレコーディングになると大きなホールに人を集めなければならないのでレコーディング費用も上がってきます。
レコーディングにかかる時間は?
レコーディングに必要な時間も様々です。
まずはセットの時間が機材によって異なりますが、余裕を持って1時間以上、さらに片付けに30分、約1時間30分は必ずかかる時間として計上しておきます。
実際に録音する作業は「録音、再生、編集」になりますが、楽器のみの場合、ボーカルが入る場合、楽器を個別に録音する場合、まとめて録音する場合でも録音時間が変わってきます。
また、上手な歌手、演奏家であれば録音自体が1時間以内で終わることもありますし、うまく決まらず何テイクもダラダラと録り直しているとすぐに時間が過ぎてしまいます。
つまり、伴奏はすべて打ち込み、ボーカルだけスタジオ録音ということであれば2時間のレンタル、楽器をパートごとに録音するのであれば8時間程度と考えておきましょう。
アマチュア向けの5,000円/h程のスタジオであれば10,000円~40,000円程度の費用がかかります。
エンジニアを別途付ける場合はエンジニア費用がかる
レコーディングスタジオのレンタルではハウスエンジニア料が含まれているスタジオもありますが、別途実績のある優秀なエンジニアを付ける場合はエンジニアの人件費がかかります。
歌手・演奏家に依頼する場合1人あたりの費用は?
作った曲を楽器で演奏してもらうためには、演奏家に演奏を依頼する費用が発生します。
演奏費用は1人あたり5,000円から10万円以上までと様々で、誰に、何人に頼むかで費用が大きく変わってきます。
クオリティの高い曲を残したいなら予算は10万円以上を考えよう!
すべての作業を作曲家が行って完成させる場合(作曲の基本料金)は10万円程度が平均的な相場だと考えておけば安心です💡
また、作編曲費用、レコーディング費用、エンジニア費用、演奏費用、スタジオ機材費などすべてを考慮すると、1曲につき20万円程度の予算が相場ということになります。
とはいっても、最近はDTMが普及してきたこともあって、ジャンルによってはもっと安い価格でクオリティの高い曲が提供されていることもあるかもしれません💡
相性が合えばもちろんそういった方へ頼むのも良いので、素敵な製作者を探してみてくださいね^-^ノ