DTMを始めて、メロディを作ってコードを付けて、その次の難関がベースラインをどのように付けるか!?ということろ💡
DTM初心者の中にはこのベースライン付けが上手にできずに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?
今回は、ベースラインにはどんなパターンがあるの?という悩みを一気に解決する、定番のベースラインパターンを紹介しつつ、どのようにメロディにベースラインを決めるのかについても紹介していきたいと思います^-^ノ
元のメロディを聴いてみよう!
ベースラインを付けるにあたって今回使用するメロディーがこちら💡
お馴染み「ベートーベンの悲壮ソナタ第2楽章」から冒頭部分を使って様々なベースラインが付けられる例を見ていきましょう💡
※初心者でもわかりやすいように「A♭からC調に移調&一部コードを省略」して解説します。
クラシックの名曲がベースラインやリズムによって様々なジャンルの曲に編曲できる過程を見てみよう💡
コードのRoot音をベースラインにしたもの(基本)!
まず最初は、コードのRoot音(Cコードなら「ド」、Gコードなら「ソ」)を最低音(コード構成音の中で最も低い音)として並べてできるベースラインを見てみましょう💡
コード進行のコードネーム(C、G、Am、など)の音を並べて演奏すれば完成するベースライン💡
作曲・DTM初心者の方は、この「基本のベースライン」を付ける練習から始めてみよう💡
楽しい印象のオルタネイトベース(Rootと第5音を交互に弾く)!
オルタネイトベースは、「コードのRoot音」と「コードの第5音」を交互に演奏するベースラインで、アメリカのカントリーミュージックから誕生しました💡
とても楽しい印象のオルタネイトベースは、アメリカン民謡はもちろん、子供向けの曲や楽しい曲の編曲にもぴったり💡
また、Root音と5度の音を交互に鳴らすという単純な構造から編曲も簡単で、作曲に行き詰まったらまず最初に試したい手法です💡
第5音って何?という方は後半の「第5音、第3音って何?」を先に見てね💡
オルタネイトベースでは「拍の裏」でコードを鳴らすのが定番の手法!
ところで、上の例ではベースラインの他にもギターでコードを鳴らしていますね💡
このように、オルタネイトベースでは「ベースライン」と「拍の裏を埋めるコード」がセットになって演奏されることが多いので合わせて覚えてしまいましょう💡
オルタネイトベースは初心者でも簡単に作れるだけでなく、吹奏楽のマーチなど本格的なジャンルにも使われている手法だよ💡
オルタネイトベースで「コードの繋ぎ目を滑らか」に繋いでみよう!
続いて、先程のオルタネイトベースにさらに手を加えたパターンを紹介します💡
こちらはよく見ると、「コードの切り替わり部分が滑らかに繋げられている箇所」があることがわかります(2-3小節、6-7小節の2箇所)💡
すべてのコードの切り替わりをスムーズに繋ぐ必要はありませんが、このように要所で繋げることでベースが副メロディ(対旋律という)の役割をして程よく主メロ(主旋律)を引き立ててくれます💡
こういう要素をちょこっと入れるだけでも単純なベースラインっていう印象がなくなるよ💡
リズム感のあるベースラインを作ってみよう!
さて💡今度は少し視点を変えてリズム主体でベースラインを付ける方法を紹介します。
まずは、一度原点に返って、元のメロディにリズムを付けてみましょう💡
ここで付けるリズムは自由!いろいろなパターンが付けられるので好みに合わせて考えてみてくださいね💡
最初にリズムを決めるのはとても重要だよ💡
コードのRoot音をベースラインにしたもの(リズムを意識したパターン)!
一番最初に「コードのRoot音をベースラインにしたもの」を紹介しましたが、そのベースラインを先程付けたリズムに合わせてカットしたのがこちらです💡
ベースにリズムが付いて勢いがついたね💡
Root音のオクターブを加えたベースライン!
先程カットしたベースの音からアクセント(強調)を付けたい音を選んで1オクターブ上げてみましょう💡
オクターブを入れると一気に現代的なサウンドに変化しますね💡
ベースにもオクターブ奏法があったり、最近のEDMなどでは多用されているテクニック💡
Root音に第5音を加えたベースライン!
続いて、ベースラインに「コードの第5音」を足したパターンです💡
序盤でオルタネイトベースを紹介しましたが、こちらは規則的ではなくリズム主体で自由に取り入れることができます💡
第5音はとても便利💡響きも弱いのでメロディと重なっても強調されすぎることがなくて使いやすいよ💡
Rootに3度、5度の音を使ったベースライン!
コードの第3音を加えてベースラインを作ることもできます💡(第3音についても後半で解説してあります)。
コードの第3音はコードの性格が強く出る音💡メロディの音と重なると強調されすぎることもあるので使い所に注意しよう💡
ラインクリシェ(階段状)を使用したベースライン!
1-2小節にかけて、ベースラインが階段状に降りているのがわかります。このようなベースラインを「ラインクリシェ」と呼びます💡
ついでに!このように階段状になっている音の運びを順次進行と呼ぶので覚えておきましょう💡
分数コードについて!
そして、ここで初めて「G/B」のような「分数コード」が登場しました💡
これは分数コードや「onコード」と呼ばれ、“コードの最低音” がRoot音ではなく、第3音や第5音など、他の音で演奏されることを示します💡
「G/B」は、「GコードがB(シ)の上に成り立っている」ということでG/Bと表記されているよ💡
分数コードを取り入れることでベースラインをより旋律的に繋げることもできるよ💡
メロディの対旋律として組み立てるベースライン!
そして💡もっともっと凝ったベースラインを作りたい!という方は対位法という技術を使えばよりメロディックでさらに主メロディを引き立てることもできます💡
対位法についてはここでは書ききれないので以前紹介した「世界一簡単な対位法!?自由対位法で対旋律を付ける方法」を見てね💡
以前のシリーズではピアノロールで紹介したけどやっぱり楽譜のがわかりやすいかもね💡
DTM人口全体としてはどちらが見やすいんだろう・・・。両方掲載するの大変なんだよね〜^-^;
あ💡第5音、第3音の説明忘れてるよ〜
コードの第5音、第3音って何? Cコードを例に学ぼう!
例)Cコード | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
ところでコードの第5音って何?という方のために、Cコードを例に説明しておく必要があります💡
第5音とは、コードのRoot音から音階(今回はハ長調)で数えて5番目にある音です。と言っても分かりづらいので実際に数えてみましょう💡
もうひとつやってみよう💡
第3音であれば、数えて3つ目の音を探せばOK💡 このように、どんなコードでもRoot音から第3音、第5音を導き出すことができます💡
ハ長調のダイアトニックコードと「第3音」「第5音」の一覧!
コード名 | 3度の音 | 5度の音 |
---|---|---|
C | E(ミ) | G(ソ) |
Dm | F(ファ) | A(ラ) |
Em | G(ソ) | B(シ) |
F | A(ラ) | C(ド) |
G | B(シ) | D(レ) |
Am | C(ド) | E(ミ) |
BΦ | D(レ) | F(ファ) |
表にまとめたので迷ったら参考にしてみてね💡