CubaseにはMIDIキーボードを使って演奏のMIDIデータを記録できる「リアルタイムレコーディング」という機能が備わっています。
マウスで一つずつノートを記録していくのに比べて、圧倒的に作業時間が短縮できるので是非活用していきましょう💡
リアルタイムレコーディングのメリットとは
リアルタイムレコーディングの一番のメリットは圧倒的に素早く入力できるという点です。
製作時間を短縮したいなら絶対に身に付けたい技術!
例えば、5分間の曲をマウスで打ち込んで、さらに表現も作り込んでいくとなるとかなりの時間が必要になりますが、それをリアルタイムレコーディングによって一回の演奏で入力してしまえば同じものを作り上げるのに製作時間はわずか5分まで短縮できます。
人間味に溢れた演奏が可能
もう一つは、人間が演奏をするのでタイミングや音の強弱、そしてノートの長さなどによって細かい表現を実現することができるというメリットがあります。
リアルタイム入力で演奏したMIDIデータは、もはや打ち込みであって打ち込みではない、楽器が演奏された録音物と言えます。
後から編集も楽々!?
オーディオ波形で録音した演奏を修正するのはなかなか大変ですが、リアルタイムレコーディングによって収録されたMIDIデータなら編集も楽々です💡
例えばピアノの演奏で少しだけミスタッチがあったり、少し打鍵が強すぎた音などがあってもキーエディターから簡単に修正できてしまうというメリットがあります。
ということで、リアルタイムレコーディング機能は、楽器がちょっと苦手…という方でも十分に使える機能だということがお分かりいただけると思います。
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「録音可能ボタン」をONに点灯しておくのを忘れずに!
リアルタイムレコーディングを行う場合、MIDIデータを記録したいトラックの「録音可能ボタン」が赤色に点灯(ON)になっているか確認しておきましょう。
レコーディング時はトラックが選択されているかいないかに関わらず、この録音可能ボタンが点灯しているすべてのトラックに記録されていきます。
録音可能ボタンが点灯していないと記録されない
このように、録音可能ボタンが点灯していない状態では記録されないので注意しましょう。
複数トラックを一度に録音することも可能!?
先ほどとは逆に、もし複数トラックで録音可能ボタンがONになっている場合は、このようにすべてのトラックで記録されてしまいます。
ここで注意したいのは、オーディオトラック(上画像紫色部分)でも録音されているということです💡
オーディオイベントの上書きに注意!
このように、目的のトラック以外で録音可能ボタンが点灯しているトラックがあると、知らず知らずのうちにイベントが上書きされていしまうことがあります。
MIDIイベントの場合、何も入力しなければイベントは残らないのですが、オーディオトラックの場合、無音のイベントが新たに作成されるので、その場合は無音部分のイベントを消去しましょう。
消去方法は、消去したいイベントをクリックして「delete」を押せば完了です。
録音開始方法
録音は、トランスポートパネルやメインウィンドウの録音開始ボタンを押して開始します。
またはショートカットキー「*キー(テンキー)」を押すことでも開始できます。
EDM用などでノートのタイミングを合わせたい場合はクオンタイズ機能を使おう!
ノートのタイミングが小節線ぴったりに乗っていないこともリアルタイムレコーディングの味なのですが、EDMのようにタイミングがきっちりと合っていたほうが良いジャンルがあります。
そんなジャンル向けにタイミングを合わせる機能が「クオンタイズ」です。
クオンタイズのやり方
クオンタイズを行うには、タイミングを合わせたいノートを選択して「Qキー」を押します。
クオンタイズでスナップする単位を決める
クオンタイズを行う際には、スナップするグリッド線の細かさを設定してあげる必要があります。
例えばもし16分音符を1/4のグリッド線にスナップさせたらどうでしょう?
↑このようになってしまいます。これでは意図する場所にスナップしてくれませんね?
そこでmこのように16分音符などの細かいノートをクオンタイズさせたい場合は、使用している一番小さいノート単位に設定する必要があります。
クオンタイズの単位を1/16に設定することで目的の場所にクオンタイズを行えるようになりました。
Cubaseリアルタイムレコーディングのまとめ
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Cubaseのリアルタイムレコーディング機能を使えば、マウスでの打ち込みではできない素晴らしい表現を行うことができます。
MIDIキーボードだけでなく、EWIなど、様々なMIDIコントローラーを使ってリアルタイムレコーディングを試してみてください^-^ノ
MIDIキーボード選びで迷ったら?
リアルタイムレコーディング用途でおすすめのMIDIキーボードを紹介しています💡どの機種を購入しようか迷っている方は是非ご覧ください♪