どんな楽器でも人間が演奏するからにはテンポに合わせて演奏したとしても必ず多少のズレが生じますよね💡(中にはピッタリと演奏できる方もいます)。
そんなズレがあるからこそ人間らしさがあってよいのですが、これが複数人で合奏する場合は演奏があまりにもズレているときれいに聴こえなくなってしまいます。
では合奏をする時、それぞれの楽器が何m秒(ミリ秒)までのズレならきれいに聴こえるのでしょうか?どれくらいズレているとズレて聴こえるのでしょうか? それがわかれば楽器練習をする際の目安にもなりそうですね💡
今回は2本の楽器を使用して、ズレがない状態から異なるズレで重ね合わせたときに聴こえ方がどのように変わるのか?何m秒までのズレならまとまって聴こえるのかについて検証していきます^-^ノ
アルトサックス&テナーサックスのユニゾンで検証!
検証方法は2本のサックス(アルト・テナー)をユニゾンで演奏させます。演奏のズレが全くない状態から徐々にズレを増やしていき、何ms(ミリ秒)のズレまでまとまってきれいに聴こえるのか?何msからズレて分離して聴こえるのかを調べていきます。
まずはそれぞれの音色を確認してみきましょう💡
A.SAXの音色
T.SAXの音色
ピッタリ(0ms)の演奏を確認!
まずはピッタリ!ずれがほぼ0msに近い状態の音源を聴いてみましょう💡音色の違いはありますが揃っていますね💡
プロの基準と言われる10msの演奏を確認!
もう答えを言ってしまいましたが、一流のプロ奏者が2人揃って演奏をした場合、2人の演奏のずれは10ms前後以内に収まると言われています💡
いかがでしょう?これくらいズレていたほうが、多少人間味が出てきて自然に感じませんか💡
一般的にリズムがきちんと取れている方の平均(15ms)!
楽器をやっている上手な方が合奏した際に平均的なずれの目安となるのが15msあたりです💡
DTMをやっている方はレイテンシで遅れが生じると思いますが、インプットとアウトプットで15msあたりを目指すとあまりズレを感じないでリアルタイムレコーディングができそうですね💡
ちょっとずれてるって感じるかも?(20ms)
20msまでずれると、さすがにずれてる感じがでてきますね💡民族音楽などジャンルによっては味が出てよいと思います💡
追いかけてる感じが出始める30ms!
30msまでずれるとかなりずれてるな〜って感じしますね💡ショートディレイが掛かってるような、追いかけている感じになります。
念の為40msも検証!
これは・・・・・・、かなりずれています。
ただ、オーケストラなどで一番前方の楽器と一番うしろの楽器では10mほどの距離があって、例えばストリングスセクションとパーカションのセクションではこれ以上の差が出ることもあるんですよ💡
40msのズレってDTMだとどんな感じ?
これはDTMでテンポ115の時のピアノロールです。40msのズレはピアノロールで表示するとだいたいこれくらいのズレになります。
楽器合奏のズレってどのくらい(何ミリ秒)までなら綺麗に聴こえるの?どのくらいからズレて聴こえるの? のまとめ!
|
今回は楽器の演奏のズレについて検証してみました!実際に10msや20msのズレを聴いてみて、これくらいズレているのは◯msくらいなんだなと感覚を掴んでいただく参考になればと思います💡
これを参考に楽器の練習に活かしたり、実際に演奏を聞きに行ってオーケストラの距離感によるズレがどのくらいかを体感してみるのも面白いかもしれませんね^-^ノ