初心者のためのブルーグラスギター練習方法!基本のオルタネイトベース&ベースラン&Gラン&リードまですべて紹介!

この記事ではブルーグラスギターを練習したい方のために、ブルーグラスギターの伝統的な基本スタイルからカーターストラムオルタネイトベースベースを滑らかにつなぐベースランリードブルーグラスに欠かせないGランについても紹介していきます💡

 また、今回はギターが全くの初心者という方でもグルーグラスを通じてギターのスキルアップができる内容になっているのでビギナーの方も楽しみながら参加してみてください^-^ノ

 ブルーグラスというのは伴奏が簡単で、リードが難しいジャンルなのでまずは伴奏からしっかり演奏できるように少しずつ練習していきましょう💡

 
 

フラットピック or フィンガーピック によるブルーグラスの演奏スタイル

 ブルーグラスギターといえば、現在では多くのプレイヤーはフラットピックを使った演奏スタイルが定着していますが、実はブルーグラスの先駆者でもあるLester FlattやCarter Stanleyなど、初期の多くのプレイヤーはフィンガーピックによって演奏を行っていました💡

 時代と共に早いフレーズやフィドルチューンと呼ばれるフィドルフレーズを演奏する場合にフラットピックのほうが演奏しやすいことから現在のスタイルが定着したと言われています。

 今回の内容もフラットピック、フィンガーピックのどちらでも演奏できるようになっていますが、ブルーグラスで使用するピックには定番のものが決まっていますのでそちらを用意しておくとよりブルーグラスらしい音を鳴らすことができますよ💡

フラットピックは「1.5~2mmの分厚いもの」を使用する

 現在の主流となっているフラットピックによる演奏ですが、ブルーグラスでは太いサウンドを得るために1.5~2mm程度の厚さの分厚いピックを使用します。

 海外ではBlueChipというピックが人気ですが1枚で5,000円近い値が付いていて気軽に購入できるものではないので、日本国内ではJim DunlopのPrimetone Smooth 1.5mmピックがBlueChipに近く、ブルーグラス奏者の間では人気です💡

フィンガースタイルでは「プラスチックのサムピック&金属製のフィンガーピック」を使用する

 

 フィンガーピッキング・スタイルで演奏する場合、特にフィンガーピックは金属製のものを人差し指と中指につけてスリーフィンガースタイルで演奏を行います。

 人差し指や中指はプラスチック製ではフィットし辛いことが多く、気軽に曲げてフィット感をを調整できる金属製が昔から好まれていました💡

 現在入手できるものではJim Dunlopのメタルフィンガーピック(R33 .025)が最も使いやすいくておすすめです💡

 親指につけるサムピックは主に4,5,6弦と太いベース音を弾くため、アタックの丸いプラスチック製のピックを使用します。

サムピック&フィンガーピックでの演奏

 フラットピックのアップ・ダウンはそのまま1枚のピックで行いますが、サムピック&フィンガーピックを使用したアップ・ダウンでは、ダウンをサムピックで、アップを人差し指で演奏するので覚えておきましょう💡

Lesson1.カーターストラムの練習& Gコード & 指番号のおさらい!

 それでは早速、ブルーグラス伴奏の最も基本となるカーターストラムの練習をやっていきましょう💡 と同時にGコードの押さえ方についてもおさらいしていきます

 ※アップ・ダウンストロークは8分刻みで、空振りを入れながらリズムキープを心がけると安定します。

指番号のおさらい

 ここではGコードが登場しましたね💡指板黒丸中の白数字が押さえる指番号になっていることに気が付きましたか?

 再度ギターでの指番号についておさらいしておきましょう💡

カーターストラムとは?

  • カーターストラムとは1993年代、アメリカのギタリストMayBelle Carterが考案したカントリースタイルの伴奏で、後にブルーグラスギターの祖となる基本スタイルです💡

Lessson2. オルタネイトベースの練習(伴奏の基本)

 先程練習したカーターストラムではベースの動きが単調で、後に進化した「rootと5度を交互に繰り返すオルタネイトベース」がブルーグラスギター伴奏の定番として使われるようになりました。

 先程と同様にGコードでオルタネイトベースの練習をしてみましょう💡

Gメジャースケールでのオルタネイトベース練習

CとDを混ぜてGメジャースケールのコード進行を練習してみましょう。まずは、ここまでできるようになれば多くの曲を簡単な伴奏と共に弾き語りして楽しむことができますよ💡

 G調はブルーグラスで最もよく使われる調で、このコード進行が基本中の基本になるので完璧に弾きこなせるまでしっかりと練習しましょう💡

 ※Cコードで6弦3フレットを押さえる場合にはC/Gの形で押さえる点に注意。

Dメジャースケールでのオルタネイトベース練習

 次は、Dメジャースケールのオルタネイトベース練習に進みます💡新しくAコードが登場するので押さえ方をマスターしておきましょう💡

 ブルーグラスではD調の曲はG調に次いで多いのでしっかりと演奏できるようにしておくと後の学習が楽になりますよ💡

Aメジャースケールでのオルタネイトベース練習

 続いてAメジャースケールの練習です💡ここでは新しくEコードが登場するのでしっかり押さえられるように練習しましょう💡

 Aメジャースケールもブルーグラスでは頻出の調です💡

Eメジャースケールでのオルタネイトベース練習

 Eメジャースケールでは新しくドミナントコードとしてB7コードが登場します💡あれっ?なんでBじゃなくてB7なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね💡

 これは、1つはバレーコードのBはとても押さえにくいことで有名で、これを避けるために簡略化するという理由と、ブルーグラスギターでは開放弦を活用したハンマリングやプリングを多用するため、バレーコードをあまり好まないというのも理由の一つです。

Cメジャースケールでのオルタネイトベース練習

 最後は、Cメジャースケールでのオルタネイトベースを練習していきます💡

 ※ここではFコードのRootを4弦3フレットとしていますが、6弦1フレットをRootとしても構いません。

 ちなみに、ブルーグラスギターでは、Fコードをバレーコードではなく6弦を親指を使って押さえるのが一般的ですが、手が小さいなどの理由で親指が届かない場合はバレーコードを使用しても良いとされています(ブルーグラスは基本的にかなり自由な音楽です)。既に慣れている押さえ方があれば、まずはそちらで練習を進めていきましょう

Lesson3.ベースランの練習(ベースラインを滑らかにつなぐ)

ベースラン」とは、コードのつなぎ目に小さなフレーズを入れて次のベース音に滑らかにつなぐ、ブルーグラスの基本的奏法です💡単調なオルタネイトベースが続くよりも旋律的なベースラインが出来上がっているのがわかりますね💡 

 練習譜面にはハンマリング・オン奏法を使った例も取り入れてみましたので少しずつ奏法技術も上げていきましょう💡ブルーグラスギターではハンマリング・オンを多用します💡

Gメジャースケールのベースラン練習

 この例ではプリングオフを加えてみました💡ブルーグラスではプリングオフを多用するので演奏できるように練習しておきましょう♪

 それと、基本的なことですが繰り返し記号についても解説を入れておきます💡

Dメジャースケールのベースラン練習

 こちらの例ではDコードが続いている合間にベースランが入れてありますね💡ベースランはこのように同じコードのつなぎとしても用いることができます。

 ※丸で囲ってあるTAB譜は白玉音符を表しています。

Eメジャースケールのベースラン練習

 最後はEメジャースケールです💡ここまでくればベースランがどんなものなのか感覚がつかめたのではないでしょうか?この他にもベースをスムーズに進めるために、音域さえ許せば自由にベースランを作ることができます💡

 実際の曲にどんなベースランが使われているのかもっと知りたいという方はブルーグラスギターのTAB譜が掲載されている海外の譜面を購入してみましょう💡

Lesson4.スローテンポのストラムパターン

 ブルーグラスといえば THE速弾き なイメージがありますが、中にはゆったりとしたスローテンポな曲もあります。そんな時は伴奏のストラムパターンを少しだけ変えてあげましょう💡

 上の譜例では1小節中の後半だけ、ストラムをより細かく刻んで遅いテンポでも間が空かないような伴奏になっていてブルーグラスでは多用されるパターンなので演奏できるように練習しておきましょう💡

さらに遅いテンポの場合は?

 さらにもっと遅いテンポの場合は、ストラムをすべて8分で刻むこともあります💡

 どのくらいがゆったりで、どのくらいが遅いかは実際に演奏してみて曲調によって合う合わないを臨機応変に変えてみてください💡

Lesson5.ワルツ(3拍子)のストラム練習

 ブルーグラスにはワルツ(3拍子)の曲もあります💡ここまで4拍子のストラム練習をしてきましたがここではワルツのストラムパターンも練習してみましょう💡

ベースランを含めたブルーグラスワルツのストラム練習

 ここまでできればブルーグラス音楽におけるギター伴奏はひとまず合格です💡ブルーグラスのコードブック曲集(歌詞付き)などを入手して弾き語りを楽しみましょう💡

Lesson6.リードギターの練習

 ここからはいよいよリードギターを始めていきます。まずは基本となるGメジャースケールの「ファーストポジション」を完璧に演奏できるまで練習しましょう💡

 スケールはUpとDownを交互に繰り返すオルタネイトピッキングで練習します。

ブルーノートを加えてスケールを練習しよう

 ブルーグラスでは、ブルーノートと呼ばれる独特の音が頻繁に使われて、それがブルーグラスらしい響きを醸し出しています。先程のスケールにブルーノートを加えて練習してみましょう💡

オルタネイトピッキング(Up&Downストローク)の練習

 オルタネイトピッキングをさらに強化していきましょう💡ここでは8分刻みで、弾かない箇所を空振りしながらUp&Downを繰り返しフレーズを練習していきます。

Lesson7.Gランの練習(ブルーグラスに欠かせない小フレーズ)

 ブルーグラスといえばメロディの終わりに特徴的な小さなフレーズが入るのをよく耳にするかと思いますが、この少フレーズのことをGランといいます。

 なぜGランというかと言えば、ブルーグラスではG調が主流で、曲の中で終わり部分は必ずG(トニックコード)で終わるため、この終わり部分で演奏される小フレーズは必ずGコード上を演奏することからGランと呼ばれるようになったのです。

 考えてみるとD調ならDコード上のDランとも言うべきですが、調が変わってもこのフレーズのことをGランと呼ぶことになっています。

 上の譜例は最も有名な典型的なGランなのでブルーグラスが好きなら一度は聴いたことがあるかもしれませんね💡

 それではいくつかのGランを練習してGランがどんなものなのかを学習していきましょう💡

Gランのフレーズ集

Lesson8.クロスピッキングの練習(オルタネイトでアルペジオ)

 アルペジオ演奏ではDown-Down-UPのように演奏する方が多いかもしれませんが、ブルーグラスではアルペジオもオルタネイトでピッキングする「クロスピッキング」が主流です💡

 ということで練習していきましょう💡

様々なパターンのクロスピッキング

 ブルーグラスではリード演奏中にアルペジオを取り入れることが多いのでクロスピッキングをしっかりとマスターしておきましょう💡

ブルーグラス・ギターのおすすめ書籍一覧


超初心者用教本!

~中級者用教本

~上級者教本&曲集

コード&歌詞集

  ここまでブルーグラスギター初心者向けの練習方法について書いてきましたが、より本格的に多くのパターンを覚えたり、実践的なフレーズを学ぶのであれば海外の書籍を購入するのがベストです💡

 ということで、今回はブルーグラスギター学習におすすめな4冊の洋書を紹介したいとおもいます💡

Bluegras Guitar(超初心者用)

  ブルーグラス初心者に必要なエッセンスがたっぷりと詰まった、まさに最初の一冊にピッタリのブルーグラスギター教本

 ブルーグラスの基本から細かい押さえ方までしっかりカバーされた初心者が是非手に入れたい一冊です💡今回紹介できなかったフィドルチューンなどについても書かれています

 ブルーグラス教本としてシリーズ化されていて他にもバンジョーマンドリンフィドル用の教本も発売されているので今後複数の楽器を始めたい方にもおすすめ💡

Bluegrass Guitar Essentials(初心者〜中級者用)

 こちらも初心者用のブルーグラス教本で実践的な譜面がたくさん掲載されています💡

 ブルーグラスの基本はもちろん、細かいテクニックについても紹介されていて中級者でも学べることの多い内容です💡

 特に、「伴奏パート」と「リードパート」が1つの譜面に表示されているので実際の曲がどのように構成されているのかよく分かるところがおすすめ💡

Bluegrass Guitar(中級〜上級者用教本&有名曲集)

 こちらの教本はブルーグラスの生みの祖でもあるBill Monroe & the Blue Grass Boysをはじめ、ブルーグラスを発展させたFlatt & Scruggsを紐解いた内容になっています💡

 含まれている曲集も彼らの曲が多く、Foggy Mountain BreakdownやSalty Dog Bluesなど名曲ぞろいでブルーグラス好きなら楽しみながら学習できる一冊

 とりあえず手元に置いておくだけでも楽しめます💡

Bluegrass Guitar Chord Songbook

 最初に、この本にはTAB譜は一切載っていないので注意

 こちらはブルーグラスの名曲が49曲、コード進行と共に歌詞が載っているコードソング・ブックとなっています💡

 とはいっても、きちんと一曲ずつ必要なコードと押さえ方がギター指板の図として書かれていてとても勉強になります

 既にブルーグラスの曲をたくさん知っていて、ギターで伴奏をしながら歌を楽しみたいという方に最適な一冊です💡

初心者のためのブルーグラスギター練習方法!基本のオルタネイトベース&ベースラン&Gラン&リードまですべて紹介! のまとめ

  • ブルーグラス時代の初期、ギターは伴奏がリズムを取ることが役割でフィンガーピックによって演奏されていた。
  • 次第にリードを演奏するようになりフィドルチューンの影響を受けて現在のブルーグラスではフラットピックを使った演奏が主流
  • フィンガーピックはメタル製のものを選ぶのがおすすめ
  • ブルーグラスギターは伴奏がとても簡単!リードがとても難しい!ので初心者はまず伴奏の練習から始めると上達が早い
  • ブルーグラスは常にオルタネイトピッキングを心がける
  • アルペジオをオルタネイトピッキングで演奏することをクロスピッキングという
  • ブルーグラス伴奏の基本はオルタネイトベースでrootと5度の音を交互に演奏する
  • ブルーグラスギターの基本的な奏法やスタイルを学んだらさらに海外の教本を購入して腕を磨くのがおすすめ

 海外ではとても人気のあるブルーグラスですが、日本ではまだまだ名前も浸透しておらず練習方法についてもなかなか情報がありませんでした。

 ということで、今回の記事をきっかけにしてブルーグラスの演奏の仕組みってどんなふうになってるの?どんな要素があるの?そんな疑問を解決してブルーグラス奏者の人口が増えたら良いなと思います^-^ノ