FinaleできれいなギターTAB譜を作る方法をわかりやすく解説!

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 Finaleを使ってきれいなギターTAB譜(タブ譜)を作りたいけれど、タブ譜ってちょっと特殊で作るのが難しそうですよね💡

 でも基本さえ知ってしまえばFinaleでタブ譜を作るのはとっても簡単!今回はそんなFinaleを使ったギターのタブ譜作りについて💡これさえ覚えておけばきれいな譜面が作れる基本&小技を紹介していきます^-^ノ

きれいな符尾をつけるために、テンプレートを使ってタブ譜を作成しよう!

 Finaleで譜面を作る際、多くの方はセットアップ・ウィザードから譜面を作り始めることが多いのではないでしょうか?

 ところが、タブ譜の場合セットアップ・ウィザードでギタータブ譜を選択して作成を始めると符尾がつかず、必要な発想記号なども登録されていないため、きれいな譜面を作ろうと思うとかなり手間がかかってしまいます

 そこで活用したいのがFinaleのテンプレート機能です💡Finaleでは予めギタータブ譜製作のために作り込まれたテンプレートが用意されているので、そちらを使って初期設定を進めていきましょう💡

テンプレートから譜面を新規作成!

 テンプレートを使ってセットアップウィザードを起動するために、「ファイル」→「新規作成」→「テンプレートからの新規ファイル」をクリックしましょう💡

テンプレートファイル「ギタータブ譜」の選択!

 テンプレートを選択するウィンドウが現れたら「軽音楽」のフォルダを開きます。

 「ギタータブ譜.musx」というテンプレートファイルがあるのでそちらを選択して開きましょう💡

あとは通常のセットアップ・ウィザードと同様に進める!

 ここからは通常のセットアップ・ウィザードと同様の作業になります。タイトル、曲の情報などを入力する場合はここに入力して次へ進みます。

 この画面では曲の調やテンポ、拍子などの情報を入力していきます。完了ボタンを押せばいよいよタブ譜を作る準備が整いましたよ💡

ステップ入力ツールを使って譜面を入力してみよう!フレット番号はテンキーを使って指定できる!

 メインツールからステップ入力ツールを選択して、入力したい音符の音価をクリックして実際に譜面上をクリックしていきます💡

 入力すると、初期状態ではこのように「0フレット」が入力されます。

 フレット番号を変更するには、音符がピンク色に選択されている状態でテンキーの数字を押すことで任意のフレット番号に変えることができます💡

タブ譜にスライドを入力してみよう!

 次はタブ譜にギター奏法の定番、スライドを入力して上のような譜面を作成してみましょう💡

変形図形ツールから「スラーツール」を選択する! 

 変形図形ツールからスラーツールを選択しましょう💡

スライドを追加したい音符をクリックしてもう一つの音符へつなぐ!

 スラーツールを選択したら、スライドを追加したい音符をクリックしながら、つなぎたいもう一つの音符へスラーを伸ばしていきましょう💡

スライドに文字を追加する!

 続いて、スラーに「S」の文字を追加してスライドとして認識できるよう編集していきます💡

「変形線形の選択」画面が表示されます。デフォルトでスライドのSはないのでHを複製してSを作成しましょう💡Hを選択した状態で「複製」ボタンをクリックします。

 複製したHを選択した状態で「編集」をクリックします。

 編集画面に移動したら「中央正式名」の「編集」をクリックしましょう。

 テキスト編集画面が表示されたら元から表示されている「H」を消去して「S」と入力してOKを押します。

 このようにSが登録されたら「選択」を押してスライドを入力したい音符上をダブルクリックして先程のスラーと同様に配置していきましょう💡

 配置した文字は選択ツールを使って移動させることもできます。

ハンマリングオンやプリングオフも同様に入力すればOK!

 ちなみに、同様の方法でハンマリング・オン「H」やプリングオフ「P」を表現することもできますのでいろいろ応用してみてください💡HやPは予め登録されているので簡単ですね💡

装飾音符を入力してみよう!

 続いて、一瞬だけ演奏する場合に記載する装飾音符を入力してみましょう💡先程作ったスライドの最初の音を装飾音符に変更してみます💡

ステップ入力パレットから「入力したい音価」と「装飾音符」を選択!

 ステップ入力パレットから、入力したい音価に加え、右端にある「装飾音符」を選択しておきましょう💡

目的の音符をクリックして変換!

 装飾音符が選択されている状態で、変換したい音符をクリックすると装飾音符に変換することができます💡

グリッサンドを入力してみよう!

 続いて、グリッサンドを入力してみましょう💡グリッサンドはスラーではなく発想記号から入力していきます💡

 グリッサンドは先程のスライドとは違って、任意のフレットから目的のフレットへ指を滑らせる場合に使用する奏法です。

発想記号ツールを選択!

 メインツールから「発想記号ツール」を選択しましょう。

グリッサンドを付けたい音符をダブルクリック!

 続いて、グリッサンドを付けたい音符をダブルクリックして「発想記号の選択」画面を表示させます。

フォールの発想記号を複製!

 Finaleにはデフォルトでグリッサンドの発想記号は含まれていないので、既存のフォールの発想記号を複製して編集して作成します。

 まずは発想記号の選択画面から「その他」を選択して、フォールの発想記号を複製するところまでやってみましょう💡

複製した発想記号からグリッサンドの発想記号を作成する!

 続いて、先程複製した記号からグリッサンド用の発想記号を作成していきます💡

 複製した記号を選択して「編集ボタン」をクリックし、文字発想記号の設計ウィンドウでまた「編集ボタン」をクリックします。 

 すると、図形作成画面が現れるので、グリッサンド記号の形に整えていきましょう💡

 記号が小さくて編集しづらい場合は、画面右上の「表示」から200%、400%と倍率を上げると拡大されて編集しやすくなります💡

グリッサンド記号を配置してみよう!

 発想記号ツールを選択した状態で、グリッサンド記号を付けたい音符をダブルクリックします。

 記号一覧が表示されたら先程作成したグリッサンドの記号を選択して配置をクリックすれば配置の完了です💡

白玉音符に白丸を付けてみよう!

 日本のタブ譜では、白玉の音符に白丸をつける慣習がありますので付け方を紹介しておきます💡こちらは予め発想記号として用意されているので簡単につけることができますよ💡

発想記号ツールを使って白丸を付けてみよう!

 発想記号ツールを使って白丸を付けたい音符をダブルクリックします。

 発想記号の一覧が表示されたら「タブ譜用囲み図形」の中から任意の丸印を選択して配置しましょう💡

 配置した後にカーソルキーを使って位置を微調整することもできます💡

タブ譜のみを表示したい場合!不要な五線パートを削除する方法とは?

 今回はテンプレートを使ってタブ譜を作成してきましたが、中にはタブ譜だけを作成して、音の表記はいらない!という方もいらっしゃるかもしれません💡

 その場合には次の方法を使って上段部分を削除してしまいましょう💡

五線ツールを選択する!

 まずはメインツールから「五線ツール」を選択します。

不要なパートを選択する!

 今回は上段部分を削除したいので、上段を選択した状態にしておきましょう💡

五線の削除を実行する!

 選択した状態で、「五線」→「五線を削除」をクリックするとさきほど選択したパートが削除されます💡

 このようにタブ譜部分だけ残っていれば成功です💡

FinaleできれいなギターTAB譜を作る方法をわかりやすく解説!のまとめ!

  • Finaleでタブ譜を作成するなら、ギタータブ譜のテンプレートを使って作成すると簡単できれいな楽譜を作ることができる!
  • テンプレートを使ってもセットアップウィザードのように基本的な情報を入力しながら譜面を作成できる!
  • 譜面に入力されたフレット番号は「テンキー」を使って変更することができる!
  • スライドやハンマリングオン、プリングオフはスラーツールを使って入力する!
  • 文字は基本的にTimes New Romanを使用して9~11pt程度のサイズで使用するのがベスト!
  • グリッサンドの入力はスラーツールでは難しいので発想記号ツールを使うのがおすすめ!その際はフォールの記号を複製してグリッサンドの記号を新しく作成する!
  • 白玉部分の白丸は発想記号に予め用意されている白丸を使うと簡単に配置できる!

 Finaleを使えばギターのタブ譜がとっても簡単、そしてきれいに作れますね💡

 ギターの場合、同じ音程の音を鳴らすにも開放弦を使ったり、フレットを押さえるパターンも何種類もあるため、通常の五線譜ではどの弦のどの音を鳴らすべきなのか情報がありません💡

 ギタリストがオリジナル曲を書いて正確に演奏できるよう残したり、作曲家がギタリストにイメージ通りの演奏を頼む場合にもタブ譜を渡せるとスムーズにやり取りができますね💡

 また、普段ギターを演奏しないという作曲家の方もタブ譜を理解することで演奏が難しい表現を避けることができるのでタブ譜を理解するのは弦楽器の構造を理解するという意味でもおすすめです^-^ノ Finaleを持っている方はタブ譜作成にも活用してみてくださいね💡