対位法というと、古典的なイメージがあって最近は和声法だけ覚えていればなんとかなるんじゃないの?という声も聞こえてきそうです。
しかし対位法は和声法で代用できるものではありません💡 では、対位法と和声法の違いとはなんでしょうか?
この2つをどのように使い分けたら良いのか?そして違いと共通点などを解説してきます。
対位法を手軽に今すぐ学びたい方はこちらの記事をご覧ください↓
対位法とは
対位法とは、あるメロディ(主旋律)に対してもう一つのメロディ(対旋律)を付けていく作曲技術のことです。
対位法の一番の目的は、対旋律が主旋律の邪魔をしないように裏方に回るようにしていくということです。
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このように、メロディの本数が増えていくと一見難しいようですが、実は本数が増えていっても厳しい禁則があるのは外声同士(一番高い声部と一番低い声部)のみで、内声にあたる声部ではあまり厳しい禁則はありません。
なので2声の対位法と4声の対位法では難易度はそれほど変わらないというところがポイントです💡
和声法とは
一方で、和声法は4声がセットになって和音の響きを生み出していく作曲技法です。
和声法の一番の目的は、4つの声部を滑らかに繋げつつ和音の進行や響きを濁らせずに美しく構成するということです。
その上でソプラノ(一番高い声部)とバス(一番低い声部)の動きに注目して、両者がお互いに邪魔をしないように動きをつけていくこともできます。
対位法と和声法の違い
まずは対位法と和声法で違う点を確認しましょう。
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対位法と和声法で共通する部分
それでは対位法と和声法で共通する部分はどんなところでしょう💡
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まとめ
最近はほとんどの曲にコードが付けられていて、対位法を使う場面でも曲のコードを優先して対旋律を付けていきます(自由対位法)。
そういった手法は自由対位法と言って、和声法でソプラノとバスの動きを禁則なく組み立ててから内声に動きを付けて4声対位法に仕上げるという方法もあります。
しかし、メロディに対して2声で対位法を付けていく場合にはきちんとした対位法の技術を身につける必要があります💡
対位法については池内友次郎著の『二声対位法』という書籍がおすすめです💡
2声で対位法が付けられるようになれば3声や4声を身につけるのはもっと簡単ですよ♪