DTMでドラム音源を使って曲作りをするとき、なんだか音が打ち込っぽくて本物らしくないなぁと悩んだことありませんか!?
かといって本物のドラムを使うためには大掛かりなドラムセット&何本ものマイクを用意して防音室で録音しなければならないのでなかなかハードルが高く、最近では打ち込みドラムを上手に活用して本物らしい音色を作り上げて曲を完成させるケースも増えてきています。
また、もし後々レコーディングをするという場合でも、できる限りクオリティーの高いモックアップを作って取引先やコンペに提出したいですよね💡
ということで、今回は市販のドラム音源を使って打ち込っぽくなく本物のドラムをレコーディングしたかのように聴かせるための秘訣を紹介したいと思います^-^ノ
ドラムが打ち込みっぽく聞こえてしまう原因とは?
それではまず、なぜドラムが打ち込みっぽく聞こえてしまうのか?その原因について考えてみましょう💡
原因その1:それぞれの音の強弱が全部一緒!
まず1つ目の原因として、打ち込んだそれぞれのドラムの音が揃いすぎていると機械的に聞こえてしまい、それが打ち込みっぽさにつながることがあります💡
画像の例ではかなり極端ですが、キックドラムやスネアドラム、ハイハットやタム、シンバル類などは、人間が実際に叩くと全く同じで強さで何回も叩きつけるというのは難しく、必ず強弱の差が出てくるのです。
また、例えばハイハット1つとっても、あえて強弱をつければそれだけでリズムをつけたりすることもできますよね💡
このように、音の強弱を意識せずに打ち込んでしまうと平坦な機械的な演奏になってしまいます。
マウスでポチポチっと打ち込んでるとすべての音が同じベロシティー(強さ)になってしまうため、初心者の方は特にやりがちなので注意しよう💡
原因その2:タイミングがピッタリ合いすぎている!
打ち込みっぽく聞こえてしまうもう一つの原因には、各音のタイミングがグリッド線にぴったりと揃いすぎている(クオンタイズされている)ということがあります。
本物のドラム奏者の中には、とてもリズム感覚が優れていてタイミングぴったりに演奏できる方もいますが、やはりそこは人間が演奏するため、ほんの数ミリ秒のズレが生じてこそ人間らしさが生まれるというものです💡
打ち込みの際にクオンタイズ機能を使って完全にグリットに合わせるのは確かにぴったりと揃って聞こえはいいですが、揃いすぎていて機械的、つまり打ち込みっぽく聞こえてしまう原因になってしまいます。
マウスで打ち込んでいると、どうしてもグリッド線の上にノートを乗せてしまいがち💡そんなときは「グリップにスナップする機能をOFF」にしておけば回避できるよ♪
タイミングや強弱はぴったり揃えずにずらしながらリズムを作って人間らしさを表現する!
タイミングや強弱がぴったりすぎると打ち込みっぽく聞こえると言うことは、敢えてタイミングや強弱をずらしながら打ち込んでいくのが最も基本的なドラム打ち込みのコツといえます💡
強弱の付け方が最も大事!
先程の2つのポイントの中でも特に強弱の付け方はとても重要です💡
強弱をつけることで人間らしい演奏になるだけでなく、その強弱自体がリズムも生み出すということも覚えておきましょう💡
音の強弱を付けることは、実際の楽器を演奏する際にもとても重要なポイントだよ💡
タイミングってどのぐらいズレていいの? 10ミリ秒以内でずらすのがポイント!
ではタイミングのズレですが、それぞれの音は一体どのくらいズラしても良いのでしょうか?
これは、作りたいジャンルなどによっても異なりますが、大体10ミリ秒以内のズレに抑えつつ調節していくのがベスト💡
というのも、一流のプロ奏者といえば平均的に10ミリ秒以内のズレに抑えて演奏することが求められるので、それ以上ずれてしまうとちょっと下手なドラムに聞こえてしまうためです。
ただずらすだけでなく、慣れてきたら「前ノリや後ノリなど」様々なバリエーションで打ち込んでみよう💡
MIDIパットコントローラーを使用してドラム音源を演奏して録音する!
マウスでポチポチ打ち込むのに疲れたら、バット型のMIDIコントローラを使ってドラム音源をリアルタイムに演奏しながらMIDIで録音してみましょう💡
この方法はなんといっても実際に人間が演奏するので強弱はもちろんタイミングも演奏する人のイメージ通りに仕上げることができます!
様々なMIDIコントローラーを使って演奏することができる!
ドラムの演奏は、パッド型のMIDIコントローラはもちろん、MIDIキーボードを使ったり、電子ドラムセットを使うこともできます。
ドラム音源演奏のためのMIDIコントローラーにどのような種類があるのかより詳しく知りたい方は「ドラムの打ち込みに最適な機材とは?使い方や押さえておきたいポイント、メリットなどを紹介!」詳しく紹介していますのでそちらをご覧ください💡
実際に演奏したものMIDIデータで録音するやり方はCubaseというソフトを使ってリアルタイムレコーディングを行う方法を紹介していますので、そちらを参考に皆さんのDAW上で挑戦してみてください💡
MIDIコントローラーを使って自由にドラム音源を演奏できるようになるとリアリティーが増してDTMの幅も大きく広がるよ💡
ドラム音源に搭載されているパターン&ヒューマナイズド機能を活用する!
マウスで打ち込むのも難しいし、MIDIコントローラーを使って自分で演奏するのもちょっと難しいなぁという方におすすめな方法があります💡
実は、市販のドラム音源の中には多くのリズムパターンが収録されていてMIDIデータとして使うことのできるソフトがあるのです!
ドラム音源の中に豊富なリズムパターンや人間味を加える機能が備わっている!?
すでに強弱が付けられて豊富なリズムパターンが用意されているので自分で打ち込みをする必要はなく、用意されたリズム、用意されたフィルインを組み合わせればきれいなドラムトラックが仕上がってしまうのです💡モックアップ(見本)制作にぴったりですね!?
さらに、微妙な強弱のばらつきやタイミングのばらつきは「ヒューマナイズド機能(ガンダム機能)」を使うことでどの程度ばらつきを与えるのかそれぞれ設定することもできます。
上の動画の例では「Addictive Drums 2」というドラム音源を使って解説しています💡ドラム音源の中では扱いやすく音が良いと、とても人気がある音源です💡
手軽に本物に近いドラム演奏を使いたいという方は、このような音源を購入して機能をフル活用するのもおすすめ💡
ドラム打ち込みのコツとは?本物らしいドラムに仕上げる秘訣を紹介! のまとめ!
最近ではアコースティックなドラムもちろん、EDMジャンルの人気などからドラムやリズム楽器を打ち込みで完成させることも増えてきました💡
音楽を表現する上でドラムはとても大事なパートです。人間味の溢れる演奏に加え、ドラムが生み出すリズムについても自由に作れるようになると曲の中で静けさや盛り上がりなどを表現できるようになって曲作りが120%楽しくなりますよ^-^ノ