ベースやキックを太くするWAVES LoAirの使い方

 ベースやキックを太くするプラグインはたくさんありますが、そんな中でも今回は少し変わった効果を生み出す「WAVES LoAir」について紹介していきます。

 他のプラグインの比べると少し映画向けの機能が多いですが、曲作りにも十分活かせるので使いこなせるようになっておきましょう^-^ノ♪

   

WAVES LoAirとは

 低音を太くするプラグインといえば、倍音を付加するタイプが多いですが、このWAVES LoAirは元の音の1オクターブ下に低音増強の波形を生成したり、サラウンドでは低音域用のLFE(Low Frequency Effect)チャンネルを生成するプラグインです。

 このLFEとは、主に映画などのサラウンド5.1チャンネルで重低音をサポートするサブウーファー(0.1チャンネル)が出力する音域で、つまり、

 映画でよくある体に振動が響くような重低音を作れる

 そんなプラグインです。

LoAirは4つの種類がある

 LoAirには目的別に4つの種類が含まれています。

モノラル→モノラル(1.0チャンネル)

 モノラルトラックから低音オクターブを生成してモノラルに出力するタイプです。

ステレオ→ステレオ(2.0チャンネル)

 ステレオから低音オクターブを生成してステレオに出力するタイプです。

5.0→5.1チャンネル

 サラウンドの5.0チャンネルからLFEチャンネル(0.1)を生成して5.1チャンネルとして出力するタイプです。

5.1→5.1

 5.1のLFEチャンネルに低音オクターブを生成して5.1チャンネルに出力するタイプです。

実際に効果を波形で見てみよう

 元の波形とLoAirを通した波形を比べてみましょう。

元の波形(モノラル)

 Sine波でもととなる波形を作ってみました。

LoAirを通した波形(モノラル)

 このように1オクターブ下に新しい波形が生まれています。

RANGE

 RANGEでは、LFEを生成する際に元となる周波数を決めます。RANGEはローパスフィルターになっていて、指定した周波数よりも高い周波数をカットします。

 このローパスフィルターは、生成されるLFEを調整するために使用されるので、元の波形はローカットされない点に注意してください。

 RANGEは20Hz~120Hzの間で設定できます。

LoAIR

 LoAIRでは、生成された低音オクターブの音量を調節します。「-inf」にすると低音は全く付加されなくなります。

LO

 先ほどRANGEでローパスフイルターを通しましたが、そこでカットされる周波数帯の音量を調節できるのが「LO」ノブです。音量を上げると高音域が足されていきます。

DIRECT

 DIRECTでは、加工されていない元の音の音量を調整します。DIRECTを「-inf」にすると生成された低音オクターブのみが出力されます。

OUTPUT

 OUTPUTは、元の音と生成された低音を含めたすべての音量を調節できます。

LFE OUTPUT

 サラウンドタイプでは「LFE OUTPUT」というノブがあります。ここではLFEの出力レベル(音量)を調整できます。

TRIM

 TRIMでは最大±12dBの出力レベル(音量)の微調整ができます。

ALIGN

 ALIGNとは日本語で「合わせる」の意味です。ALIGNをONにすると、元の音と生成された音のタイミングを合わせて出力します。

 その際、元の音が少しだけ遅延するので注意してください。

FEED SECTION

 サラウンドタイプにはフィードセクションというフェーダーがあります。それぞれのフェーダーについて見ていきましょう。

L/R

 サラウンドのうち、L/R(フロント左、フロント右)チャンネルの音量を調整します。

C

 サラウンドのうち、センターチャンネルの音量を調整します。

Ls/Rs

 「リア左チャンネル」、「リア右チャンネル」の音量を調整します。

LFE

 LFEチャンネルの音量を調整します。

まとめ

 サラウンドシステムは主に映画向けの機能ですが、MONOやステレオでは曲のミックスで大きな力を発揮してくれるプラグインです。

 なんだか低音に迫力がないなぁと感じたら一度使ってみてくださいね^-^♪