MIDIコントローラーってよく聞くけど、持っているとどんなことができて、どんな便利な使い方ができるのでしょう?
今回はMIDIコントローラーを持っているだけでDTMが100倍楽しくなる!方法やMIDIコントローラーって何?について紹介していきます^-^ノ
- MIDIコントローラーとは?
- 打ち込みでは作れないリアリティのある演奏が作れる!
- MIDIコントローラーにはどんな種類があるの?
- MIDIコントローラーはどうやって接続したら良いの?
- Windowsの場合、オーディオインターフェイスが必要!
- MIDIコントローラーを120%活用できるDAWソフトが便利!
- 人気のMIDIコントローラーを紹介!
- M-AUDIO Keystation 49
- Arturia KEYLAB49
- EWI USB
- iCON DIGITAL PLATFORM
- PreSonus FaderPort
- Griffin Technology PowerMate
- サイズ USBシングルフットスイッチ2
- MIDIコントローラーのまとめ
MIDIコントローラーとは?
DTMといえば、パソコンのキーボードやマウスを使ってMIDIを打ち込んだり、エフェクトを調節したり、まさに「ポチポチ、カタカタ」と作業していくイメージですよね💡
ところが、MIDIコントローラーをパソコンに接続すると、それまでマウスでカチカチとやっていた操作がボタンやツマミ1つでさくさくスムーズに進めることができるのです!
具体的には次のような作業がMIDIコントローラーを使えばすぐに実現できます!
|
DTMでは曲を再生しながらMIDIコントローラーからの情報をリアルタイムで録音&記録することもできるので、音源の演奏はもちろん、音量やエフェクトの掛かり具合までつまみを回した値がそのまま記録されるのです!
これだけでもMDIコントローラーはかなり便利なものだとわかります💡本格的にDTMを続けていきたい方にとってMIDIコントローラーはもはや必須アイテムなのです💡
打ち込みでは作れないリアリティのある演奏が作れる!
パソコンのキーボード、マウスを使って打ち込みを行う場合、小節のグリッド線に合わせてピッタリと打ち込んでいくことになるのです。
さらに、マウスで打ち込んだMIDIは強弱(ベロシティ)もすべて同じ値になってしまいます。
つまりマウスでの打ち込みはすべての音の粒が揃ってしまうのですね💡
MIDIコントローラーを使って演奏を録音すると?
MIDIコントローラーを使ってドラム音源を演奏したものを録音すると、このように強弱はもちろん、演奏のタイミングのずれなども実際のドラムを演奏した時と同じように表現することができます。
パソコンのマウスを使った打ち込みではどうしても機械が演奏しているような音を避けられません。もちろん時間をかけてそれぞれの音を1つずつ調整していけばいつかは同じものを作ることもできますが、その時間、他のDTMerは便利なMIDIコントローラーを使ってさくっと数分間できれいな演奏を仕上げているのを知ってしまったら^-^;
MIDIコントローラーを持っている、持っていないとでは製作に大きな差が生まれることがわかりましたね💡
MIDIコントローラーにはどんな種類があるの?
MIDIコントローラーがとても便利なものだということがわかったところで、MIDIコントローラーにはどんな種類があるのかを見ていきましょう💡
鍵盤型MIDIコントローラー(MIDIキーボード)
まず最初に手に入れたいMIDIコントローラーといえば、オーソドックスな鍵盤型!
ピアノなどの鍵盤楽器、木琴鉄琴はもちろん、鍵盤は強弱がつけやすいのでドラム音源の演奏にも使える万能MIDIコントローラーです!
MIDIコントローラーの導入を考えているならまずは鍵盤型の中から選んでみましょう💡
どのMIDIキーボードを選んだらよいか迷ったらこちらのページへGO!あなたに最適なMIDIキーボードが見つかります!
フェーダー型MIDIコントローラー
こちらも持っているととっても便利!なフェーダー型のMIDIコントローラー!
このフェーダーはなんとDAWソフトの値に追従してモーターで動く優れもの! トラックを変えるとそのトラックの値に合わせてフェーダーが自動でセットされ、フェーダーを動かすとDAW側のフェーダーも動くのでまさに連動しているのを実感できます。
またモードを切り替えると、例えばWAVESのVocal Riderなどのフェーダープラグインと連携させて、フェーダーでプラグインを操作することもできるのです!
曲を再生させながらプラグインの設定値をフェーダーを動かして記録していけるのでとても便利ですね💡
フェーダーを使って記録すると、ボーカルの音量を整えたりプロが実際にスタジオでやっている作業と同じことが自宅で簡単にできるようになります。
フェーダー型のMIDIコントローラーを購入する際は、自動で動くタイプ(ムービングフェーダーやモーターフェーダーという)を購入しましょう💡
それ以外の機種を購入しても自動で動いてくれないので注意が必要です^-^;
PAD型のMIDIコントローラー
ドラムの打ち込みの他、多くの効果音などを割り当てて演奏したいという方はPAD型のMIDIコントローラーも欲しくなります。
ただし、使ってみると意外と強弱をつけるのが難しく(練習すれば解決?)、MIDIキーボードがあれば十分にカバーできると思います。
PAD型は製作よりもどちらかというとライブパフォーマンスに向いているMIDIコントローラーかなと思いました。
フットペダル型MIDIコントローラー
こちらはよくピアノに付いているサスティンペダルとはまたちょっと違うもので、「どんな文字でも割当てできるPCキーボードの1つのキー」だと考えてください。
例えばこのペダルを踏むと、「+」を入力したり、「Ctrl+S」などを入力できるというものです。
このペダルがDTMのどこに役に立つのか、そう思いますよね?
僕が主にこのペダルを活用しているのは録音時です💡
多くの方は録音時はソフトの「●(録音)ボタン」をマウスでクリックしたり、テンキーの「*」を押して録音を開始しているかと思います。
でも、楽器を構えた状態でこれらの動作をするのって、ちょっと調子が狂ってしまうんですよね。録音ボタンを押してから急いで構え直したり、数小節前から録音を始めると今度は伴奏が長すぎて時間が無駄になってしまう💡
そんなとき、フットペダルを踏んで録音が開始できるのを発見して以来今では手放せない必需品になりました。
ギターやベースを録音したい方は特に、作業が格段にやりやすくなるので是非1つ、そんなに高額なものでもないので購入しておくと良いですよ^-^ノ
様々でていますが、金属製のものが長持ちしておすすめ!
※USBフットスイッチは「テンキーの*」を割り当てることが出来ないので、DAW側で他のキーを録音ショートカットに割り当てて、フットスイッチ側にそのキーを割り当てることで実現できます。
ボリュームペダル型MIDIコントローラー
ボリュームペダルは、専用の端子でMIDIキーボードに接続して使用するものです。
ストリングスなど出だしは小さく徐々に音を大きく演奏する楽器のように、1つのロングトーンの中で音量が変化する楽器がありますよね?
それらの楽器は実はMIDIキーボードだけでは表現することができません。
そこで登場するのがこちらのボリュームペダルのような、音量をリアルタイムに変化させられる入力装置!
ストリングスの打ち込みがどうも単調になってしまうという方はボリュームペダルを導入してみましょう。
ブレスコントローラー型MIDIコントローラー
最後は究極のMIDIコントローラーでもあるブレスコントローラー型のMIDIコントローラーです!
誰でも経験したことのあるリコーダーと同じ運指で、息を吹き込んで管楽器そのもののようにパソコンの音源を美しく演奏することができる優れもの!
人間が息を吹き込んで演奏するので、もはやバーチャル音源を使った生演奏を楽しむことができます。
木管楽器、金管楽器はもちろん、実はストリングスの演奏もブレスコントローラーがあれば豊かな表現をすることができます。
オーケストラ、吹奏楽の他、ストリングスやブラスをよく使っているという方はこれからの時代必須のアイテムになります!
実は海外ではもうすでにブレスコントローラーの普及を想定した音源制作が各社で進められていて、サンプルモデリングなどはその先駆けの例です💡
MIDIコントローラーはどうやって接続したら良いの?
MIDIコントローラーには様々な種類があるということがわかったところで、次は実際に導入するための接続方法を見ていきましょう💡
USB端子があるパソコン(Windows、Macどちらでも!)を用意
MIDIコントローラーは、単なるコントローラー(ゲームのコントローラーのような)なので、MIDIコントローラーからの情報を受け取るパソコンが必要です💡
最近発売されているMIDIコントローラーにはほぼUSB端子が搭載されているので、USBケーブルで接続できるパソコンやiPadなどがあればOK!
最近ではBluetoothなど無線で接続できるMIDIコントローラーも発売されています!
Windowsの場合、オーディオインターフェイスが必要!
MIDIコントローラーでは、鍵盤などからの演奏を録音できると紹介しましたね💡
そこで問題となるのが、MIDIコントローラーを押しているのにパソコンから出る音が遅れて聴こえるというもの! この現象をレイテンシ(遅延)と呼びます。
実は、「MIDIキーボードで入力する」→「パソコンで受け取る」→「パソコンの音源を鳴らす」→「鳴らした音をスピーカーやヘッドホンへ届ける」という一連の作業はパソコンにとって負荷のかかる作業なのです💡
PC「負荷がかかるので、処理にちょっとだけ時間をかけちゃおう〜♪」
このPCの性質によって鍵盤を押してもすぐに音が鳴らないという現象が発生してしまいます。
オーディオインターフェイスを使用すると?
そこでオーディオインターフェイスを導入すると、専用の優れたオーディオドライバを使って音の遅延を無くすことができます💡
ちなみにWindowsの場合と書いたのは、Macでは標準搭載されているオーディオドライバが既に遅延がないように設計されているため、オーディオインターフェイスが無くてもスムーズに使用することができるためです。
もちろんMacでもオーディオインターフェイスを導入したほうがメリットはたくさんありますよ💡
MIDIコントローラーを120%活用できるDAWソフトが便利!
MIDIコントローラーはそのままパソコンに接続するだけでも十分に活用できるのですが、製品によっては相性の良いDAWソフトと組み合わせることでさらに力を発揮します!
特に、今までフリーのDAWソフトを使っているという方はCubaseやProtools、Studio Oneなどの有料DAWの購入に合わせてMIDIコントローラーを選ぶのがおすすめです💡
もちろん、既に使っているお気に入りのDAWソフトがあればそれを使ってもOK!
人気のMIDIコントローラーを紹介!
ここからは、これまでに紹介してきたものも含め人気のMIDIコントローラーを一挙に紹介していきます!
M-Audio Keystation 88
88鍵のMIDIキーボードで一番安いモデルを探しているならM-Audioの「Keystation 88」がおすすめ! 余計な機能は全て省いて、とにかく88鍵を安く入手したいユーザー向けに作られた製品です。 鍵盤タッチは「セミウェイト鍵盤」を採用しているので、ハンマーアクションとまではいかないものの、表現を付けやすい重みのある鍵盤になっています。 ピアノの曲をメインに演奏していきたいという方は是非88鍵のMIDIキーボードを入手することをおすすめします。 created by Rinker M-Audio (エムオーディオ) |
M-AUDIO Keystation 49
M-Audio Keystation 49は、49鍵の標準サイズ鍵盤を備えたMIDIキーボードで、タッチも重みのあるセミウェイト鍵盤を採用していて、省スペースでも活躍してくれるモデルです。 こちらは本格的なピアノ曲は演奏しないけれど、例えば管弦楽器などをリアルタイムに入力したいという場合には4オクターブもあるのでほとんど不自由なく使用できます。 置くためのスペースはあまりないけど、とりあえず鍵盤として不自由のない音域を使いたいという方は49鍵以上のモデルがおすすめです。 created by Rinker M-Audio (エムオーディオ) |
Arturia KEYLAB49
EWI USB
日本でも大人気のエレクトリカルウィンドシンセ(EWI)! EWIにはブレスコントローラーが内蔵されていて実際に息を吹き込んで様々な楽器の音源を演奏することができ、DTMでもリアリティのあるトラックを作ることができるので海外の音源メーカーも注目しています💡 created by Rinker Akai Professional (アカイプロ) |
iCON DIGITAL PLATFORM
IConから発売されているモーターフェーダー(ムービングフェーダー)で、なんと9本ものフェーダーが搭載されています。 ムービングフェーダーは、DAWの値に合わせて自動で動くので、再生中に現在の値から微調整して上書きすることも簡単! 多くのトラックをまとめてミックスするときにバランスをとる作業が捗る一台です。 |
PreSonus FaderPort
モーターフェーダーが1本だけ付いている商品で、マウスの横の小さなスペースにモーターフェーダーを置きたい!という方におすすめの一台! PreSonusの製品ですが、CubaseやProtoolsなどほとんどのDAWで使用可能です。 こちらはiConと違って、まとめてミックス作業というよりも個々のトラックにオートメーションを書いていったり、フェーダーをプラグインの操作に割り当てたりするのに便利です。 |
Griffin Technology PowerMate
PowerMateはMIDIコントローラーとして発売されているわけではなく、ジョグホイール機器として作られたものですがDTMにも活用できます! 例えば、このホイールを回すことでDAWの再生を進めたり戻したりできたり、ホイールをマウスホイールに割り当てれば、VSTプラグインをホイールで操作することもできます! EQやコンプの値を微調整するという使い方にも便利で、小さくて場所をとらないのでマウスの横にちょこんと置いておけるところも良いポイントです💡 |
サイズ USBシングルフットスイッチ2
USBフットスイッチは、パソコンに直接繋げて使用するいわば足で踏めるPCキーボードです。 楽器を演奏してDTMで録音しようと思ったとき、マウスやキーボードで録音ボタンを押すと構えが崩れてしまう、そんなときにこのフットスイッチに「録音」を割り当てておけば、フットスイッチを踏んで録音を開始することができます。 ちょっとしたことですが、とても効率よく作業を進められるようになるので是非使ってみてください💡 購入するなら丈夫な金属製の製品がおすすめ! |
MIDIコントローラーのまとめ
|
MIDIコントローラーを使えば、DTMの製作は本当にスムーズに楽しく作業を進められるようになります💡
作りたいものや持っている素質、機材などによっても相性の良いMIDIコントローラーは人それぞれ異なるので、まずは失敗しても良いので手頃な価格の製品から試してみましょう!
本当に良い製品に出会うためには、そして良い製品を良い製品だとわかるには、多くの製品を試して比べてみて、初めてたどり着くことができます。
ためらわず、是非いろいろな製品を試してみてください^-^ノ