今回は「誰でも簡単に自作MIDIコントローラーを作る方法!」について紹介していきます💡
実は以前、「ControllerMate」というソフトで「ゲームコントローラーをMIDIコントローラー化できる」という話をちらっとしたところ、もっと詳しく知りたい!という熱い声をいただきました!
わかりました!「誰でも簡単にMIDIコントローラーを自作できるマニュアル」を作りましょう!⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
では早速本題に入ります💡
今回紹介する「自作MIDIコントローラーの作り方」とは何か? 簡単に説明すると、
など身近にあるPC周辺機器を簡単にMIDIコントローラーに変える方法です💡
皆さん、市販のMIDIコントローラーでは用途にピッタリの製品がなく、「自分でMIDIコントローラーを作りたい!」と考えたことはありませんか?
今まで、MIDIコントローラーを作るには、基板を購入して難しいコードを打ち込まなければ作れませんでしたが、今では「ControllerMate」という素晴らしいソフトがあって、誰でも簡単に作れるようになりました⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
今回は「知識0」の方でも自作MIDIコントローラーが作れる!そんなチュートリアルを紹介していきたいと思います^-^ノ
MIDIコントローラー作りに必要なものを用意しよう♪
今回使用するものは「ソフト」「入力機器」の2つだけ💡
具体的には次の2つが必要です💡
ソフトをまだお持ちでない方は、公式サイトから入手してインストールしておきましょう💡
また、ControllerMateについては、以前詳しく紹介した記事があります💡
より深い知識を身につけたい方は是非そちらも読みましょう!
【準備編】仮想MIDIデバイスの設定(最初だけ)
まず最初に、準備編として「仮想MIDIデバイスの設定」を行いましょう💡
初めに仮想デバイスを作成するのは2つの理由があります。
簡単に言えば、MIDIデータの仲介役を作ってあげる必要があるのです💡
とても簡単なので早速作ってみましょう!
(※この作業は最初に一度行えば、次回以降は不要な作業です。)
(1)Audio MIDI設定を開く
まず「Audio MIDI設定」を開きます。
(2)「IACドライバ」をクリック!
Audio MIDI設定が開いたら「IACドライバ」をクリックします。
もし、この画面が表示されない場合は「ウィンドウ」>「MIDIスタジオを表示」から表示させましょう💡
(3)新しい仮想デバイスの追加
IACドライバのプロパティ画面が開いたら「+」マークを押して新しい仮想デバイスを追加します。
(4)「わかりやすい名前に変更」&「装置はオンラインにチェック」
新しく作成したデバイス名を「わかりやすい名前に変更」しましょう💡
さらに「装置はオンライン」へチェックを入れます💡
これで完成⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
簡単だったでしょ?
ControllerMateで「ノートを出力」するMIDIコントローラーを作ってみよう!
それでは早速、ControllerMateを使ってMIDIコントローラーを作ってみましょう💡
今回は、最も基本となる「ノートの出力」を例に作成します。
ノートの出力とは「MIDIキーボードのようにボタンを押すと音が鳴る機能」のことです💡
では早速やってみましょう💡
(1)新しいプログラムページの作成
ソフトを起動したら、
を行って「新しいプログラムページを作成」します💡
(2)使用したい「機器」の選択
右上のパレットパネル「Controllers」の中から、使用したい機器(今回はPS3 Controller)を選択します。
(3)ブロックを配置する
下のボックス「Controles」の中に、コントローラー(今回はPS3)のボタンが表示されています。
試しにコントローラーのボタンを押すと光る箇所がありますが、光っているブロックが、そのボタンに対応しているということです💡
使用したいボタンのブロックを一覧から選んで「ドラッグ&ドロップで作業エリアに配置」しましょう💡
(4)「MIDI Note Output Building Block」を使用する
パレットのプルダウンメニューから「Midi Output」を選択し、その中から「MIDI Note Output Building Block」を見つけ、ドラッグアンドドロップで配置しましょう💡
「MIDI Note Output Building Block」と聞くと難しそうですが、簡単に言えば「MIDIノートの出力を作るブロック」のことです💡
(5)「コントローラーのボタン」と「MIDI出力」を関連付ける
先程配置した2つのブロックを紐で結んで関連付けすることで「ボタンを押したときにこのアクションが発生する」プログラムが簡単に作れます💡
関連付けの方法は以前の動画を参考に!
2つのブロックはこのように「にょい〜ん」と引っ張ってつなげます💡
簡単ですよね!?
(6)MIDIの出力先を設定する!
「MIDI Note Output Building Block」をクリックして、インスペクタウィンドウの「VIRTUAL MIDI OUTPUT」から「MIDIの出力先」を選択します💡
ここで、最初に作成した仮想デバイスを選択するわけですね💡
もし、インスペクタウィンドウが表示されていない場合は?
インスペクタウィンドウが表示されていない場合は「Window」>「Inspector Window」>「Properties」を選択して表示しましょう💡
(7)出力するMIDIノート(音程とベロシティ)を設定する
インスペクタウィンドウ中「MESSAGE」を見ると、「Note」「NoteOn Velocity」という2つの項目があるので設定しましょう💡
2つの項目はそれぞれ、
を表しています💡
(8)複数のボタンにMIDIノートを出力機能を割り当てる【完成】
ここまでできたら、同じ様に他のボタンにもノート出力機能を割り当てて、出力される音程を変えてみましょう💡
これでノート出力機能を持ったMIDIコントローラーが完成したよ💡
【補足】条件によって「音程」や「ベロシティ」を変えたい場合は「Variable Note」機能を使えばOK!
「Variable Noteブロック」を使えば、「音程」や「ベロシティ」を条件によって変えることもできます💡
例えば、ボタンを押す速さを検知できるコントローラーを持っている場合、押し込む速さによってベロシティの値を柔軟に変えることもできるわけですね💡
(9)DAWを開いて音が鳴るか確認しよう♪
MIDIコントローラーのボタンを押して音が鳴れば完成です^-^ノ
ほらね!? 簡単でしょ⁽⁽ ◟(∗ ˊωˋ ∗)◞ ⁾⁾
その他、どんな機能を割り当てられるの?
ControllerMateでは、「MIDIノートの出力機能」以外にも「無数のMIDIコントローラー機能」を割り当てることができます💡
割り当てられるすべての機能はこちら💡
これらの機能は、ブロックを組み替えることで簡単に組み立てられます💡
各機能を使用したい場合は、これらのブロックの中から選んで配置しましょう💡
誰でも簡単!? 自作MIDIコントローラーを作る方法!【ControllerMateを使用!】のまとめ♪
今回紹介した「MIDIコントローラーの作り方」と合わせて、以前紹介した「ControllerMateの使い方(基礎)」を学ぶことで、目的の機能を持ったMIDIコントローラーは不自由なく作れるようになります💡
自作MIDIコントローラーに挑戦してみたいと考えていた方は、作るのも面白いですし、実際使うとかなり便利なので是非作ってみましょう^-^ノ