人気ストリングス音源の比較とおすすめを紹介!選び方のポイントも!

 ストリングスの音源はDTMの中でも特に需要が高く、歴史の長いメーカーだけでなく新参メーカーが続々と新しい音源を作り出しています。

 そんな中でどの音源を選べばお得なのか!? 「機能、音質、用途、価格」に注目してDTMで使える人気のストリングス音源を比較して、おすすめ度順のランキングを作ってみました。

 これからどのストリングスの音源を買おうか迷っている方は是非参考にしてみてください^-^ノ

 

第1位 Vienna Orchestral Strings I & II

価格 76,400円
音質 ★★★★☆
音源の残響 ドライで残響なし
ソフト画面の見やすさ ★★★★★
オートメーションによる表現力 ★★★★★
初心者へのおすすめ度 ★★★★☆ 

 VIENNAのオーケストラストリングスシリーズは、クラシック音楽からポピュラーまで幅広く使えるドライなストリングス音源です。

 シリーズ1にはバイオリンとビオラ2にはチェロとコントラバスが含まれているので、4種類のパートを揃えるには2つのパッケージを購入しなければならないのですが、ポピュラー用途で例えばバイオリンだけが欲しい!という方には逆に嬉しい買い方かもしれません♪

 シリーズ1&2がセットになっているバンドル製品を購入すると安く入手できます。

 直接音のみがきれいに収録されたドライなストリングス音源なので、余計な残響がなくミックスがし易いところも高ポイント!

 Viennaはデフォルトの音源パッチにほとんど抑揚・アタックなどが付いておらずベタ打ち状態ではかなりシンセっぽく聴こえてしまいます。

 ViennaのエンジンではCC2(ブレス)によってベロシティクロスフェードという機能が使えるので、もしVIENNAの音に満足できないという方は一度設定して使ってみてください。

 また、その機能を利用してEWIなどのウィンドシンセサイザーと組み合わせると相性抜群なので試してみる価値ありです!

 ベロシティクロスフェードの使い方はこちら↓で解説しています。

VIENNA INSTRUMENTS PROの使い方
 ここ数年でオーケストラの音源も種類が増えてきたので選ぶ楽しみがでてきましたね💡  今回はそんな中でもVIENNAの音源に絞って、VIEN...

 ストリングスの音源に関しては、よくシンセっぽいシンセっぽくないの話題が付きものですが、実際にバイオリンをわざと抑揚やビブラートをかけずに平坦に弾いたものを録音して再生すると驚くことにシンセっぽく聴こえてしまいます。

 楽器の弦も、音源の弦も綺麗に聴かせるのは難しいということなのかもしれませんね^-^;

Point!

  • 2つのパッケージを買わないといけないので値段はやや高め。
  • とてもドライな音源なのでどんな音源とも合わせやすくミックスがやりやすい。
  • デフォルトのパッチには抑揚やアタックなどはほとんど含まれていない。
  • 自分でCC2によって表現ができるので自由度は高い音源。
  • EWIなどコントローラーで入力するオーケストラ音源としては現状最高。

第2位 LA Scoring Strings

価格 151,200円
音質 ★★★★★
音源の残響 ドライで残響なし(別途付属リバーブあり)
ソフト画面の見やすさ ★★☆☆☆
オートメーションによる表現力 ★★★★☆
初心者へのおすすめ度 ★★☆☆☆ 

 作曲家が自分で使用するために作ったことで有名なLA Scoring Stringsは、とても値段が高いことでもまた有名です。

 複数の奏者の響きを本物のオーケストラをモデルに再現されているのでとてもリアルな演奏を作ることができ、現在、オーケストラストリング音源としてはもっとも音質の良い音源です。

 音源自体には残響はまったく含まれていないので他の音源とも合わせやすく使いやすい音源です。

 また、音源自体にも質の良いコンボリューションリバーブ機能が付いているので、ミックスが苦手な方でも付属リバーブを使うことで簡単に弦楽アンサンブルのミックスを完成させることができます。

 音場づくりに関してはとても自由度が高いところもおすすめのポイントです!

 ただ、そんなLA Scoring Stringsですが、まだまだ新しいメーカーでソフト画面の作り込みはイマイチなところが少し残念で、画面が小さくて見づらく、設定画面の階層が深くて迷路のようになっています。

 また、オートメーションをCC1(ベロシティクロスフェード)とCC11(音量)の2つを使って表現できるのですが、この割当もVIENNAのように変えられないので少し使い勝手が悪いなと感じました。

 そういうわけで、ある程度他の音源を使っていて設定項目になれている方でないと設定や演奏までに時間がかかってしまうため初心者にはあまりおすすめできない音源です。

Point!

  • 音色のクオリティは最高峰で現状オーケストラストリングス音源としては最上級。
  • 価格はかなり高い上にトライアル版などがないので買いづらい。
  • 音源の画面が小さくて見づらい上に、階層が深くて設定が迷路のよう。
  • CC1やCC11などの機能が固定で割り当てを変えられないところが残念。
  • 音源の構成を知るには少し弦に関する専門的な知識が必要。
  • 付属のリバーブを使わなければ多くのジャンルに対応できる。

第3位 Sample Modeling

価格 75,000円(各25,000円x3種類)
音質 ★★★★★
音源の残響 ドライで残響なし(別途付属リバーブあり)
ソフト画面の見やすさ ★★★★★
オートメーションによる表現力 ★★★★★★
初心者へのおすすめ度 ★☆☆☆☆ 

 Sample Modelingからはバイオリン、ビオラ、チェロの良質なソロ音源が発売されています。

 Sample Modelingは物理モデリングという方式を採用している少し変わった音源で、今出ているストリングス音源の中でも最も表現に自由度のある音源です。

 弦楽器のソロ音源で良質なものを探しているなら、Sample Modelingのストリングス音源は今もっともクオリティの高い音源としておすすめできます。

 CPUでリアルタイムに計算しながら音を作り出すので実際に弦楽器を演奏したことのある方や、キーボード、EWIなどを自由に演奏できる方は楽しみながら録音することができます。

 気になる方はこちら↓をご覧ください。

Sample Modeling SWAMエンジンの使い方を徹底解説! the Violin レビュー
 今回はSample Modeling(サンプルモデリング)というちょっと変わった音源について紹介していきたいと思います。  ちなみに...

Point!

  • 本物の楽器と同じように自由に表現しながら演奏できる。
  • 現時点ではソロの弦楽器しか収録されていない。
  • ソロのストリングス音源としては最高峰の音源。
  • 主に楽器をやっている人がリアルタイムに弾きながら録音する用途に作られている。
  • 価格はやや高め。
  • VIENNAオーケストラ弦音源と相性が良い。
  • ドライなのでミックスが難しいと言われているけどそうでもない(?)
  • どんなジャンルでもOK

第4位 EASTWEST Hollywood Strings

価格 73,290円
音質 ★★★☆☆
音源の残響 ホールの残響も収録されている
ソフト画面の見やすさ ★★★★★
オートメーションによる表現力 ★☆☆☆☆
初心者へのおすすめ度 ★★★★★ 

「Symphonic Orchestra」で有名になったEASTWESTからストリングスに特化した上位バージョンのHollywood Stringsという商品が登場して、現在はこちらのシリーズが主流になっています。

 以前の音源ではホールの残響音まで収録されていたので歌ものでは響きすぎて使いづらいという声がありましたが、Hollywood Stringsでは設定である程度ドライな音でも使用できるようになりました。

 逆に、きれいな残響が含まれているのでミックスが苦手だけどオーケストラの曲を仕上げたいという場合に、そのままベタ打ちでもきれいに聞こえる音源なのでおすすめです。

 この音源はパッチのレパートリーが豊富で、楽器未経験の方でも奏法を選んでマウスで打ち込みをするだけで本格的な演奏に仕上げることができます。

 ただし、良くも悪くもオリジナルの表現はできず、誰が打ち込んでも同じような演奏になってしまうという欠点があります。

Point!

  • 最近は安く購入できるようになってきた。
  • ホールの残響も収録されているのでミックスが苦手な方でも綺麗に仕上がる。
  • 歌ものよりはBGMや劇伴向けの音源。
  • 楽器が演奏できなくても打ち込みでも作れる。
  • 含まれている音源をパズルのように組み合わせて曲を作るので誰が打ち込んでも同じような雰囲気の曲になりやすい。

第5位 8Dio Adagietto & Adagio

価格 50,000円(バンドル価格)
音質 ★★☆☆☆
音源の残響 ドライな音源
ソフト画面の見やすさ ★★★★☆
オートメーションによる表現力 ★★☆☆☆
初心者へのおすすめ度 ★★★★☆

 8Dioシリーズは操作画面が見やすく、収録されている音源も抑揚が綺麗に付けてあったり、歯切れの良いものが含まれていて、楽器未経験の方やDTMを始めたばかりの方でも簡単に本物らしい演奏を打ち込めるのが特徴です。

 特に、8dioの入門向けモデルであるAdagiettoは価格もお手頃で奏法も十分含まれているので歌ものの伴奏にクオリティの高いストリングスを使用したいという方におすすめです。

 ただし現在日本の代理店で扱っているところが少なく、購入する際は海外のサイトから直接購入することになるので少々入手しずらいストリングス音源です。

Point!

  • マウスで打ち込むのに適した音源。
  • 入門モデルは購入しやすい価格。
  • 音質も良い。
  • 幅広い用途で使える

それぞれのストリングス音源を比較

VIENNA
ORCHESTRAL STRINGS
LA SCORING STRINGS SAMPLE MODELING EAST WEST
HOLLYWOOD STRINGS
8DIO
STRINGS BUNDLE
画像
価格  76,400円 151,200円  75,000円   73,290円  50,000円
音質  ★★★★☆  ★★★★★ ★★★★★  ★★★☆☆  ★★☆☆☆ 
残響  なし  なし  なし  あり  なし 
画面の
見やすさ
★★★★★  ★★☆☆☆ ★★★★★  ★★★★★  ★★★★☆
表現力 ★★★★★ ★★★★☆  ★★★★★★ ★☆☆☆☆  ★★☆☆☆
 初心者へ
おすすめ度
 ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆  ★★★★★ ★★★★☆ 
タイプ  オーケストラ
ストリングス
オーケストラ
ストリングス
ソロ
ストリングス
オーケストラ
ストリングス
オーケストラ
ストリングス

総合的なバランスで選ぶならVIENNA ORCHESTRAL STRINGSがおすすめ!

 総合的なバランスで選ぶなら、初心者からプロまで幅広い層に扱いやすく、音質も優れていて操作もしやすいVIENNA ORCHESTRAL STRINGSがおすすめ!

 迷ったらこの1パッケージを購入しておけばストリングス音源としてはどんなジャンルにも対応できることと、オートメーションによる表現の幅も広いのでオリジナリティに溢れる演奏をさせることもできます。

ずば抜けた音質のクオリティで選ぶならLA SCORING STRINGSがおすすめ!

 圧倒的な音質クオリティで選ぶならLA SCORING STRINGSがおすすめです!

 若干操作性に難があるものの、それでもとにかく生演奏に近い、良質なストリングス音源が欲しいという方はこの音源を購入しましょう!

ソロのストリングス音源を探しているならSAMPLE MODELING一択!

 ソロのストリングス音源を探しているならSAMPLE MODELING一択となります!

 ソロストリングスの打ち込みは難しいことでも有名ですが、それでも上質なソロストリングス音源を探しているという方は、技術が必要なSAMPLE MODELINGも使いこなせるはず!

 正直この音源を超えるソロストリングスの音源はまだ登場していないので是非試してみてください。

リアルタイム入力とか苦手、ミックスも苦手でマウスでぽちぽち作りたいけどリアルな音源を作りたい!という方はEAWT WESTがおすすめ!

 演奏技術やミックスの技術はまだまだだけど本格的なオーケストラの曲を作りたいんだ!という熱い情熱をお持ちの方はEAST WEST HOLLYWOOD STRINGSを購入するのがおすすめ!

 この音源はあなたの願いを叶えてくれる音源になることまちがいなしです!

まとめ(選び方のポイント&失敗しないために)

  • 最初に予算を決める。
  • ソロ演奏や複数での演奏など、必要な音源の種類を考える。
  • 用途で残響の有無や音源による表現の可否を考える。
  • マウスで打ち込む派 or リアルタイムに演奏派 のどちらか考える。
  • 自分がいちばん表現したいことは何かを考えて、その音源で本当に可能かどうか最終チェックを行う。

 ストリングス音源は他にもたくさんありますが、そんな中でもお手頃なものから高価なものまで、価格にあったコスパの良いものを選んで掲載してみました。

 ここからは、最終チェックとしてストリングス音源を選ぶさいのポイントを紹介したいとおもいます。

選ぶときのPoint1 音源によって音色がかなり異なるので注意!

 ストリングス音源は、使い方によってもかなり印象が変わってしまうので、メーカーのデモ音源の良し悪しに惑わされず、体験版があるソフトは実際に使ってみたり、ないものは他の方が使っているところをYoutubeなどで良く聴いてから購入するのがおすすめです。

選ぶときのPoint2 音源によって表現できる幅が異なるので注意!

 今回紹介したように、ストリングス音源にはEAST WESTのようにあらかじめ表現の付けられた音源をパズルのように配置していく音源や、VIENNAやLA SCORING STRINGS、SAMPLEMODELINGのようにCC(コントロールチェンジ)を使用してオートメーションを描いて表現できるタイプがあります。

 どちらが優れているということはなく、それぞれの用途に合わせて購入することが大切です💡

 そして、オートメーションを描いて表現するタイプの音源のなかにもソフトの癖や設定の自由度が異なって、それぞれに表現できることが異なってきます。

 実は、ストリングス音源を選ぶ際にはこの「音源で実際に表現できること」と「自分が表現したいこと」がマッチしていることが一番大事なことです。

 購入してみたけど、思っていたような表現ができない、ということでは高いお金を出した甲斐がないですよね?

 そうならないためにも、まずは自分の中でストリングス音源を使ってこんな表現をしたい!という着地点を想像して、本当にその表現が可能なソフトなのかをよく見極めて購入すると失敗がありません。

 高い買い物なので失敗せずに良い製品を選べるとよいですね^-^ノ

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