WAVES Renaissance Equalizerの特徴と使い方-EQをはじめて使う方向けの解説

 Renaissance Equalizerといえば、WAVESの有名なEQ(Q10)を改良して作られた、人気のイコライザーです。

 今回はそんな Renaissance EQの基本的な使い方から、もっと作業が早くなる便利な機能などを合わせて紹介していきます。

   

Renaissance EQとは

  Renaissance EQはアナログEQのフィルターカーブを採用したイコライザーで、シンプルな見た目で初心者にも使いやすいことに加え、慣れている方はショートカットキーを使うことでさらに制作スピードを上げられる、万人におすすめできるEQです。

 また、バンドは2バンド、4バンド、6バンドのものから選べるため、使用するバンドが少ない場合などはパソコンの負荷を減らせるところも好印象です。

  • Q10の開発後、よりクオリティの高いEQを目指して開発されたモデル
  • フィルターカーブはアナログEQを基に設計されている
  • 2バンド、4バンド、6バンドから選ぶことでPCの負荷を軽減できる
  • 初期状態ではローカット以外の全てのバンドがONになっている

バンドマーカー

 上図赤丸部分、各バンドの周波数とGain、Q幅」を表す点を「バンドマーカー」と呼びます。今回は6バンドタイプなので6つの点があります。

 バンドマーカーは直接クリックして上下に動かすとGainを、左右に動かすと周波数を変えることができます。

 また、Controlキーを押しながらバンドマーカーをドラッグすると、上下のみ、または左右のみの動きに固定できるので、どちらかの設定値を保ったまま動かしたい場合に便利です。

 ちなみにOption(Alt)キーを押しながらバンドマーカーを左右にドラッグするとQ幅を変えられるので、覚えておくと作業が早くなります。(Q幅は右にドラッグする程狭く、左にドラッグするほど広くなります)

 このように、バンドマーカーだけでEQの全ての操作が行えることがわかります。

  • バンドマーカーは直接クリックして上下左右に動かせる
  • バンドマーカーは0よりも上にあると音量が足され、0よりも下にあると削られる。
  • Contrlを押しながらバンドマーカーをドラッグすると動きを一方向に固定できる
  • Option(Alt)を押しながらバンドマーカーを左右にドラッグするとQ幅が変わる
  • MacではCommandを押しながらバンドマーカーをクリックするとバンドタイプが替わる

Gain(音量)

 各バンドマーカーの音量は赤枠部分の数値を変更することでも設定できます。

 上の図では、左から2番目(黄色)のバンドマーカーを数値で設定しています。数値を上下にドラッグしたり、上の図のようにクリックした状態でキーボードの方向キー(上下)を押すことで微調整できます。

 また、ダブルクリックして直接数値を入力することもできます。

 バンドマーカーの操作では直感的な操作だったのに対し、こちらは数値を使って正確に操作したい場合に効果的です。

dBを確認しながら調整していく

 左側赤枠部分の数値はdBを表しています。バンドマーカーの位置と左側の数値を確認しながら、掛けすぎないように気をつけましょう。

Freq(周波数)

 Freqと書かれた部分では音量を変えたい周波数を数値で指定します。

 Renaissance EQでは、真ん中辺りに「31」、「125」、「500」、「2K」、「8K」と目安になる周波数が書かれているので、バンドマーカーの位置だけでも大体の周波数が予測できますが、数値を入力することでより正確に合わせられます。

 Freqの値も、マウスでの操作の他、クリックした状態で方向キーによっても微調整できます。

Q幅

 Q幅というのは、一つのバンドマーカーが担う周波数の幅のことです。

 Qの幅が広いほど、より広い周波数の音にEQが掛かり、Qの幅が狭ければ狙ったポイントのみに狭くEQを掛けられます。

 Qの幅は、数値が小さいほど広く数値が大きいほど狭くなります。

ON/OFFスイッチ

 ON/OFFスイッチでは、各バンドマーカーを有効にしたり、バイパス(無効)にできます。

 初期状態では1(一番左)以外は全て有効になっています。

バンドタイプ

 バンドタイプでは、各バンドマーカーのバンドタイプを「シェルビング」と「ピーキング」の2種類から選べます。

シェルビング

 指定した周波数よりも小さい周波数、または大きい周波数を全てカット、または持ち上げるタイプです。

 シェルビングでカットする場合は、ハイパスやローパスと呼ばれます。

  • ハイパス = ローカット のこと(低音をカットして高音のみを通す意味)
  • ローパス = ハイカット のこと(高音をカットして低音のみを通す意味)

ピーキング

 指定した周波数のみをピンポイントに狙ってカット、または持ち上げるタイプです。

 一般に中程の周波数にEQを掛ける場合にはピーキングを使用します。

リンクボタン

 リンクボタンを使うことでステレオの左チャンネルと右チャンネルを個別に編集できます。

 初期設定では中央の「Link(緑とオレンジ半分)」がONになっていて左右のチャンネルがリンクしています。

左右を個別に編集

 LinkボタンをOFFにした状態で、LeftまたはRightを選択すると、左右を別々に設定できます。

 グラフ中では、Leftのチャンネルは黄色、Rightのチャンネルは赤色の線で表示されます。

出力音量の設定

 右側のフェーダーではREQが最終的に出力する音量を調整できます。

 EQで削ると全体の音量も多少下がるので、必要であれば少し上げましょう。

まとめ

  • バンドマーカーの操作だけでもすべての操作ができる
  • ショートカットキーを使うともっと制作スピードが上がる
  • Contrlを押しながらバンドマーカーをドラッグすると動きを一方向に固定できる
  • Option(Alt)を押しながらバンドマーカーを左右にドラッグするとQ幅が変わる
  • MacではCommandを押しながらバンドマーカーをクリックするとバンドタイプが替わる
  • Gainは左側のdB値を見ながら、掛けすぎないように気をつける
  • Freqでは周波数を設定する
  • Q幅では、バンドマーカーの幅を設定する
  • ON/OFFスイッチを確認する
  • バンドタイプを適切に使い分ける

 今回は人気のRenaissance Equalizerの紹介と、EQの基本的な設定項目についても説明しました。今まで使っていた方も、もしかするとショートカットは使ったことがないという方もいるかもしれません。

 便利なRenaissance EQを是非活用してみてくださいね^-^ノ

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