超謎解き! DTM探検!!第19回は「コンプレッサーでオーディオのダイナミックレンジを整えて音量バランスを整えやすくする方法!」について紹介していきます💡
前回、MIXで最も基本となる空間を作り上げるところまで完成しましたので、次はそれぞれの楽器の音の粒を整えてさらに聴きやすく調整していきましょう💡
ダイナミックレンジを整えることで音量が安定し、楽器ごとの距離感やバランスが取りやすくなります💡
コンプレッサーを使用して演奏をより引き立て、上手に聴かせるためのポイントとなるテクニックついて見ていきましょう^-^ノ
前回までの音源をおさらい!
まずは前回、リバーブ調整とパン振りによって空間を仕上げた音源を確認しておこう💡
ここからさらにどう変化するのか楽しみだ♪
コンプレッサーを使う目的は「大きな音を圧縮」して「埋もれている音を表に浮かびだす」こと!
コンプレッサーを使う一番の目的は、大きすぎて耳障りな音を小さくして、逆に埋もれている音を大きくすることだよ💡
コンプレッサーを使うと音が大きくなるの?
コンプレッサーを使う前は大きな音の箇所が目立っていたからあまり音量を上げられなかったけど、圧縮することによって音の大きな箇所が無くなって全体的に音量を上げることができるようになるんだ💡
その結果として、今まで小さくて埋もれていた部分の音が聴こえるようになるということだよ💡
なるほど〜♪音量は圧縮後に手動で上げて調節するんだね♪
コンプレッサーの仕組み!
コンプレッサーは、ある音量(スレッショルド:閾値)を上回った音を指定した一定の比率(レシオ)で圧縮するエフェクトだよ💡
スレッショルドよりも小さな音には影響がないの?
スレッショルド以下の音はリリースタイムに左右される!
リリースタイムが0なら全く影響がないけど、リリースタイムを長く設定していると、その間は圧縮が続くよ💡
なるほど💡リリースタイムを長くすると、その間は元の抑揚が保たれて自然な仕上がりになるってことだね♪
ただし💡ギターのように音が連続して鳴るような場合はあまりリースタイムを長くすると次の音まですべて圧縮されて意図しないサウンドになってしまうこともあるから、慣れないうちは短めに設定するのがおすすめ💡
機種によってはオートリリースタイム機能がついていて、自然な仕上がりになるように自動で調整してくれるものもあるよ💡
音のアタック感を強めるか、弱めるかを意識しながら使ってみよう!
そういえばこの「アタックタイム」って何?
アタックタイムというのは、音量がスレッショルドを上回っても一定時間圧縮しないよ!という時間のことだよ💡
なんで圧縮しない部分を作るの?
圧縮しない部分のアタック感が強くなり音にパンチが生まれる!
音には「瞬間的な音」と「余韻の音」があるよね💡
例えばギターなら「弦をピッキングするカツっ」という瞬間的な音と、「ボディから長く響く」音💡
うんうん♪
この瞬間的な音にはパワフルな力があって、この成分を圧縮せずに残すことでパンチのあるサウンドにすることができるよ💡
アタックタイムの長さを調整することで、どの成分を残すか調整することができるんだ💡
なるほど〜♪
逆に、もともとパンチが効きすぎてるな〜ってときはアタックタイムを最速にすることで瞬間的な音と余韻の音を近いレベルにすることもできるんだね💡
コンプレッサーを掛ける前に、音のアタック感を強めるか弱めるかを決めよう!
このように💡音の粒を揃える段階から音のアタック部分を強めるか、弱めるか、今のままで丁度よいのかを意識しながらコンプレッサーを掛けると思い通りの仕上がりになるよ💡
はーい♪
コンプレッサーを掛ける際には、ソロではなく全体を再生しながら調整する!
ギタートラックをソロで聞きながらコンプレッサーで音を作ってもう最高!
と思って全体で合わせて聴いてみたらなんだかイマイチでよくわからなくなっちゃった💦
これはみんな通る道だから心配いらないよ💡音楽のミックスでもよく「木を見て森を見ず」になってしまうと言われているサイクルに陥っているね💡
一般的に、コンプレッサーもEQも、エフェクト類はすべて、全体のトラックを再生しながら如何に調和が取れるかを目指して編集していくことが重要だよ!
そっ、そうなの〜〜!?!?
ミックスを上達させるためにも💡森を見ながら木の飾り付けができるように今日から練習を始めよう💡
頑張るよ〜♪
今回の完成! & 各トラックに掛けたコンプレッサーについて!
ハーモニカ | ギター・ソロ | バンジョー |
ギター・バックアップ |
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ハーモニカ |
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ギター・ソロ |
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バンジョー |
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各トラックに使用したコンプレッサーは上の4つ💡波形は圧縮後にGainアップが行われたものが表示されているよ💡
アタックタイムが早かったり遅かったり、目的によってかなり設定や圧縮量も変わるんだね💡
設定値は目の前にある音が目的の音になるように調整しなければならないんだ💡
同じ楽器、同じボーカリストでさえも状況が変われば毎回異なる設定で音を作らなければ目的の音にはならないんだよ💡
今まで本に載ってた設定をそのままコピペして使ってたよ〜><💦
比較用!コンプレッサー処理前・処理後の音源はこちら!
コンプレッサー処理前 | |
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コンプレッサー処理後 |
コンプレッサーを使ったほうが曲が全体的にまとまってる感じがするね💡
次回はEQを使って音作りをやってみよう!
コンプレッサーというと、抑揚をすべてなくしてしまう印象を持っている方も多いけど、実は、少し掛けるだけでも音が安定して聴きやすくなるよ💡
コンプレッサーだけでこんなにも変化するんだね!DTMって不思議だ〜♪
次回は「EQを使って音作りをする方法とは!?初心者でもわかる手順やポイントを紹介!?」へ進むよ♪