コード機能のトニック・ドミナント・サブドミナントってなに?

 今回はコードを勉強する時に登場するトニック、ドミナント、サブドミナントについて紹介していきます。

 コード進行の種類は覚えてきたけど、さらに進むとなにやら見慣れない単語が出てきて戸惑う方も多いですよね?コードの性格・性質って何だろう(?)と。

 そんな悩ましいコード理論も今回紹介する「ピアノ物語」を見れば簡単に理解できます♪

 コード機能を覚えてもっと自由に進行を作れるようになりましょう^-^ノ

 物語をよりわかりやすくするために、本編に進む前にハ長調のコードと、そのコードが持つ機能を確認しておきましょう。

ハ長調のコードと機能一覧

トニックの機能を持つコード C、Am、Em
ドミナントの機能を持つコード G、Em/G、Bø
サブドミナントの機能を持つコード F、Dm
   

物語のはじまり〜♪

 ちょっとした物語を紹介します。

登場人物など

  • ピアノが大好きな女の子トニック家の長女エレナ
  • ピアノが超絶うまい博士サブドミナント博士
  • 定期演奏会ホールドミナントホール
  • おまけ:「Dm(ドンマイ)博士」サブドミナント博士の弟

1章:エレナ演奏会の日々

 トニック家に生まれたエレナはピアノが大好きです。小さい頃からピアノをやっていたエレナはたまにドミナントホールへ演奏会に行きます。

 そして緊張状態の中演奏を終えたエレナは疲れ果ててトニック家に帰宅するのでした。

トニック→ドミナント→トニック:緊張状態のドミナントからトニックに解決する。

2章:音楽博士宅へ訪問

 ある時、自宅とドミナントホールでの演奏会という単調な生活に飽きてきたエレナは、新しい先生を見つけました、隣町に住むピアノが超絶うまいと噂のサブドミナント博士です。

 博士はちょっと変わり者で、レッスン時はエレナも少し緊張しましたが、相性が良かったのでサブドミナント博士のレッスンに通うことを決心しました。

トニック→サブミナント→トニック:ちょっと緊張するサブドミナントからトニックに帰ってきて安心感を得る。

3章:音楽博士の飛行機

 サブドミナント博士はお金持ちなので自家用ジェットを持っています。

 優秀な生徒は、レッスン後にそのままドミナントホールまで飛行機で送ってもらって演奏会に出席できるという特典があるのですが、エレナもついに博士に認めてもらう日が来ました。

 この日から、エレナは時々サブドミナント博士の家に寄ってからドミナントホールに行くようになります。

 でも、飛行機で送ってもらえるのはドミナントホールに行くときだけです。帰りは今までと同じように直接トニック家まで帰宅しなければなりません。

トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック:サブドミナントで少し緊張した後は、ドミナントでさらに緊張状態になります。そんな後はトニックに戻って安心感を得ましょう。

4章:3つの道を通い分けるエレナ

 こうして、いろいろな通い方を知ったエレナですが、今でも自宅から直接ドミナントホールに行くこともあります。

 サブドミナント博士の家には、ピアノを習いに行くだけの日はそのまま帰宅し、演奏会のあるときはドミナントホールまで送ってもらったり、気分によっても様々で良いのです。

5章:サブドミナント博士の弟が現れる

 あるとき、エレナがサブドミナント博士の家を訪れると、その日は偶然博士がずる休みをしているではありませんか。しかも今日はピアノコンテストの日です。

 これではいけません、慌てているエレナを見つけたのはサブドミナント博士の弟、Dm(ドンマイ)博士です。Dm博士も、サブドミナント一族の優秀な博士です。

 実はDm博士はサブドミナント一族の中でも一番のエリートで、ドミナントホールと強力なコネを持っています。

 Dm博士はジェット機でエレナをドミナントホールへ送るだけでなく、そのコネを使って審査員になにやらごにょごにょ言って去っていきました。

 そして、この日の演奏は大好評でエレナは見事に金賞をとったのでした。

トニック→サブドミナント(Dm)→ドミナント→トニック:ハ長調のサブドミナントにはFとDmがあり、特にDmからドミナント(G)への進行はツーファイブといって効果的な響きが得られます。

6章:落ち込んだエレナ

 今日もサブドミナント博士のもとへやってきたエレナ、でも今日は少し様子が変です。いつも明るくて元気なエレナが、どこか暗く落ち込んだ様子です。先日の演奏会で失敗してしまったことをまだ引きずっているのです。

サブドミナント博士「どうしたエレナ、今日はAmみたいに暗いのぅ♪」

 脳天気なサブドミナント博士はそんな落ち込んだエレナはお構いなしに相変わらず宙に浮いたような性格で、そんな博士を見ているうちにエレナも少し元気が出てきました。

  • トニック(Am)は暗い悲しいイメージがある。
  • サブドミナント(F)には悲しいイメージを楽しく変えてしまう働きがある。

7章:もっといろんなところで演奏したいエレナ

エレナ「博士?もっと他に素晴らしい響きのホールがあるんでしょ?」

サブドミナント博士「もちろん、でも他のホールは響きが複雑で、うまく演奏するのは少しむずかしいぞ?」

 2人はこんな会話をしていました。エレナももう随分と成長し、いつものドミナントホールでの演奏に少し飽きてきたのです。

博士「でも、エレナがもっともっと音楽の可能性を広げたいと思うなら、いろんなホールに足を運んでみると良い、こればかりは試してみなければわからない世界でもあるからのぅ」

 こうして、エレナは今までの生活の流れは保ちつつも、新しい世界、新しい音を探しはじめる旅にでましたとさ。

 めでたしめでたし

コードの機能についておさらい

 この物語では登場人物や場所へそれぞれコード機能が持つ性格を当てはめてみました。コード機能(トニック、ドミナント、サブドミナント)についてもう一度おさらいしておきましょう。

トニック

 一番安定している性格で、迷ったらこのコードだけでも1曲作れます。

ドミナント

 最も不安定な響きで、緊張状態からどうにかトニックへ落ち着きたいコードです。

 この力をつかってトニックへ進めばとてもまとまりのある流れを作ることができます。

 ドミナントからサブドミナントへ進行するのは弱進行といって弱い響きになりますが、ロマン派以降ではかなり使っている例もあり、おしゃれな楽しい雰囲気になります。

サブドミナント

 やや不安定な響きで、ふわふわとした印象を与えるコードです。

 サブドミナントはドミナントへも、トニックへも進めます

代理コード

 代理コードとは、主要三和音の代わりに置き換えできる候補のようなもので、よく見ると構成音が似ているのがわかります。物語中ではDmがFの代理コードとして登場しました。

ハ長調のコードと機能一覧

トニックの機能を持つコード C、Am、Em
ドミナントの機能を持つコード G、Em/G、Bø
サブドミナントの機能を持つコード F、Dm

まとめ

 つっこみどころ満載の物語(笑)になってしまいましたが、今回はハ長調を元にしたトニック、ドミナント、サブドミナントの機能や役割について笑いながら少しでも理解できたらなと思って書いてみました。

 鍵盤やギターを使ってコードを演奏する際には、この登場人物を思い浮かべながら音色の響きを比べてみてくださいね^-^ノ