超謎解き!DTM探検!!第3回目は「メロディに合ったリズムを付ける方法は?」について紹介していきます💡
メロディまでは簡単に作れるけど、編曲で何故かしっくりこない!?という方はもしかしたらメロディに合ったリズムを見つけられていない可能性があります!!
リズムはバス(ベース)の形作りやコード付けのタイミングを決めるための大切な要素にもなるので、リズムによって編曲の仕上がりも変わってきます💡
今回はちょっとしたポイントで編曲のクオリティが大幅にアップ⤴する、作ったメロディへのリズム付けをやってみましょう💡
その前に!?リズムってなに!?
本題に入る前に、リズムについておさらいしておきましょう。
リズムとは、拍子という「まとまり」の中に、「長さ」や「強弱」が組み合わさって生まれるパターンのことなんです💡
リズムは曲中でずっと同じパターンが繰り返されたり、まったく異なるパターンが現れてメロディの強調に使われることもあるんですよ💡
リズムが音のパターンだとわかったところで、リズムが収まる箱「拍子」についても見ておきましょう💡
リズムと拍子はよく混同されがちなので注意が必要です!!
拍子とは?
もし同じ強さで手拍子を続けていたら、同じ音がずっと続くだけでまとまりがありませんよね?
実際にやってみましょう💡
実験1.次の○に合わせて手拍子を叩いてみましょう
「○○○○○○○○○○○○」
今度は3つごとにアクセントを入れて手を叩いてみます。
黒丸●部分を強く叩いてみましょう💡
アクセントとは、他の音よりも意識して発音する音のことです。
実験2.●と○に合わせて手を叩いてみましょう
「●○○●○○●○○●○○」
今度は3つの音が規則的に並んだまとまり(●○○)が出現しました!これが拍子という箱です!!
リズムは拍子という箱の中に現れる「音のパターン」
リズムは拍子という箱の中に現れるパターンだと説明しました。では、この限られた箱の中にどのようにパターンを生み出していけば良いのでしょうか?
上の黒板の例を見てみましょう💡 3/4拍子では、1小節に4分音符が3つ含まれています。
3つの音符だけでは単純な組み合わせしか作れないので、音の長さを半分(8分音符)にしてあげると音数が6個に増えましたね💡
この6つの音それぞれに強弱を割り振ってあげると、より複雑なリズムが現れました💡
試しに黒丸を右手、白丸を左手で机や太ももを軽く叩いてみましょう💡 音程は一定なのに何か楽しくなってきませんか?
リズムとはこのようにして生み出されていきます💡
実験3.指定された手で太ももをタップしてみよう
手の指定「◉:両手で強く、 ●:右手で強く、 ○:左手で弱く」
Q1.次のフレーズを繰り返してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
「◉○◉○○●」
Q2.次のフレーズを繰り返してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
「◉●○●○●」
Q3.次のフレーズを繰り返してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
「○◉○○●○」
Q4.その他のパターンを自分で考えて紙に書き出して練習してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
叩きすぎて内出血しないように気をつけてくださいね!? 座布団などを乗せて練習するのがおすすめですよ💡
4/4拍子 & もっと細かいリズムでも考え方は同じ!?
先程は3拍子を使って解説しましたが、4拍子になっても考え方は同じです。
そして、先程は8分音符でしたが、さらに音の長さが半分の16分音符を使えばもっと細かなリズムを作ることもできるのです💡
実験4.指定された手で太ももをタップしてみよう
手の指定「◉:両手で強く、 ●:右手で強く、 ○:左手で弱く」
Q1.次のフレーズを繰り返してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
「◉○●○ ◉○○● ○◉○○ ◉○●○」
Q2.次のフレーズを繰り返してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
「○○◉○ ○●○○ ◉○○● ○◉○○」
Q3.その他のパターンを自分で考えて紙に書き出して練習してみましょう(ฅ’ω’ฅ)♪
特に16分音符の練習は慣れるまでかなり難しいと思いますが、これがスラスラ出来るようになれば確実に編曲の腕が上達するので頑張ってください💡
メロディにリズムを付けていこう!
リズムの基本を習得したところで、ようやく皆さんが作成したメロディにリズムを付けていきます💡
前回メロディを打ち込んだCubaseのプロジェクトを開いてみましょう。他のDAWを使用している方はそのDAWのプロジェクトを読み込んでください。
ここでは例として次のメロディを使って確認していきます💡
メロディに合わせて両手をタップしてみよう!
ここでいよいよ先程の特訓が活きてきます!
難しいことは考えずに、作ったメロディに合わせて両手で自由にタップしてみましょう!!
4分音符、8分音符、16分音符などを自由に取り入れてみてくださいね💡
メロディに合わせてリズムを打ち込んで実際に聴いてみよう!
イメージに合ったタップはできましたか?
まだちょっと・・・という方は一度、先程の訓練に戻ってみましょう💡必ず成果に繋がるので信じて取り組んでみてください!
リズムの音数が少なければおとなしいイメージで序盤のパターンとして使ったり、数が多ければ楽しさを表現できるのでサビや楽しい編曲のパターンとして取り入れると盛り上がりそうですね💡
それでは生み出したリズムをピアノロールに打ち込んでみましょう💡
音源はパーカッションなど好きなものを選んでください。
リズムトラックの打ち込み例
先程のメロディにはこんなリズムを付けてみました💡音色にはスネアのリムショット2種類を使っています。
これは一例で、他にもたくさんの付け方があります💡
リズムとメロディを合わせて再生させた例
作ったリズムとメロディを合わせて再生してみましょう💡
かなり音数が多いですが、作曲は基本的に引き算方式なので最初に最大量を入れて、それ以降は足さずに音を減らしてパターンを作っていくほうがスッキリとした仕上がりになります💡
今回はリズム付けまで完成!
今回の目的は、メロディを聴いて多くのリズムパターンを引き出す練習をすることです💡
音数を増やしてアクロバティックにしてみたり、逆に減らしてみたり多くのパターンを探してみてください💡
実際にやってみて上手にリズムを見つけれられなかった方は、リズム感を掴めさえすれば編曲が劇的に上達するはずです💡
メロディ、バス(ベース)、和音の基本構成でメロディの表情を出すには、各それぞれの楽器音量の抑揚を使う手があります。
しかし、抑揚がない音圧の高い曲ではドラムやパーカッションの音数によって静けさや盛り上がりを表現する他手段がないため、リズムを活用できるかによって表情豊かな編曲になるかどうかが決まります💡
次回はメロディに合わせてコード付け
次回は、いよいよコード付けに入ります💡 リズムが表情なら、コードは表情が存在する世界です💡
同じメロディでもコード進行によって全く印象が変わりますよね?
その曲をどんな世界にしたいのか?古風か近未来的か、喜びか悲しみか、情熱的かやる気がない感じか、はたまた不思議な感じまでを決めるのはテンポとコード進行との掛け合いです💡
組み合わせによってどんな世界を作れるか見ていきましょう💡